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    2018年シーズン、6種類のドライバーを使用した松山英樹

    text by Kazuhiro Koyama

    配信日時:2018年10月10日 09時00分

    • ギア
    目次 / index
    今季、松山英樹が使用したドライバー
    今季、松山英樹が使用したドライバー
    • 松山の躍進に貢献した『グレートビッグバーサ』
    • 5月に使用した『M3 440』
    • 全米、全英とメジャー2戦で使用した『G400 LST』
    • キャロウェイ『XR SPEED』。日本未発売の欧州限定モデル
    • 『XR SPEED』を構えたところ。ヘッド後方の丸みが特徴的
    • 『XR SPEED』の特性は、他のプロモデルと大きく異なる
    この記事の写真 7 枚を見る

    新たなエースドライバー探しに追われた松山英樹

    松山英樹の2018シーズンが終了した。昨年はPGAツアーで3勝、メジャー優勝にもあと一歩にまで迫り、今季はさらなる飛躍が期待されたが、残念ながら未勝利に終わった。2月に左手親指付け根を故障し、復帰後もなかなか調子が上がらない時期が続き、プロ入り後、最も苦戦したシーズンだったといえるだろう。

    調整がうまくいっていないことを表すように、使用するドライバーもテストを繰り返し、最終的にはシーズン中、3メーカー6種類のクラブを試合に投入した。限られた試合数の中でこれだけドライバーを替えた選手は、これまでに例がない。

    気になる松山の契約問題だが、「ドライバーを使わなくても契約違反ではない契約」(※『ゴルフ用品界』2018年8月号)になっているという。現在は、メーカーの垣根なく、自分の求めるドライバーを試行錯誤しているところのようだ。そこで、今季使用したドライバーを紹介しながら、そのクラブに求める松山の意図を推測してみたい。
    松山の躍進に貢献した『グレートビッグバーサ』

    松山の躍進に貢献した『グレートビッグバーサ』

    まずは、キャロウェイの『グレートビッグバーサ』(※以下『GBB』)。2016年の終盤に使用し、その後の大躍進に大きく貢献したモデルだ。すでにマークダウンに入っていた商品ながら、松山が使用したことで、中古品の相場が高騰したことで知られている。

    ⇒ 松山英樹が使う『グレートビッグバーサ』の気になる重心特性は?

    『GBB』は、スライサーが十分に扱えるほどつかまりがよく、右にスッポ抜けるようなボールは出にくい。ドロー系の弾道になりやすい特性だ。いわゆるプロモデルと比べるとやさしいヘッドだといえるが、プロ並みのヘッドスピードで打っても、案外スピンが増えすぎない低スピン性能の高さがある。

    松山にとって、不動のエースドライバーとして活躍した『GBB』だが、昨年の9月にヘッドが割れ、交換したヘッドも全米オープン開幕の前日に割れるトラブルがあった。すでに2015年発売のモデルでもあり、今後のヘッド供給が難しくなることを考えると、松山が新たなエースドライバー探しに取り組むのは必然だったといえるだろう。
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