2018年シーズン、6種類のドライバーを使用した松山英樹
text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2018年10月10日 09時00分
テーラーメイド、そしてピン。試行錯誤を続けた松山
5月には、テーラーメイドの『M3 440』の使用を開始した。同社のドライバーを松山が試合で使ったのは初めてだが、3番ウッドは『RBZ ステージ2』を長く使用し、近年は『M2』や『M4』など最新モデルに変更している。ドライバーも当然、これまで何度もテストをしているはずだ。
松山が選んだのは、タイガー・ウッズやローリー・マキロイなどトッププロの使用者が多い『M3 460』ではなく、ひと回り小ぶりな『440』。こちらはジャスティン・ローズや永峰咲希が使用している。
ドライバーは小ぶりなほうがシャープに振り切れる。もともと430ccのダンロップ『スリクソン ZR30』を8年間使用するほど愛用していた松山には、『M3 440』はマッチしそうに思えたが、6月の全米オープンではピンの『G400 LST』に変更した。
松山が選んだのは、タイガー・ウッズやローリー・マキロイなどトッププロの使用者が多い『M3 460』ではなく、ひと回り小ぶりな『440』。こちらはジャスティン・ローズや永峰咲希が使用している。
ドライバーは小ぶりなほうがシャープに振り切れる。もともと430ccのダンロップ『スリクソン ZR30』を8年間使用するほど愛用していた松山には、『M3 440』はマッチしそうに思えたが、6月の全米オープンではピンの『G400 LST』に変更した。
『G400 LST』も445ccとややサイズが小さいが、ピンのドライバーらしく慣性モーメントが大きいのが特徴だ。松山自身もピンのほうが曲がりは少ないとコメントしている。振り切りやすいのは大事だが、ボールが曲がりにくいことも、やはり重要な要素になるようだ。
周辺に重量を配分して慣性モーメントを大きくすると、ボールは曲がりにくくなるが、その半面、操作性は落ちるし、振りにくさもでる。最近では、ドライバーと他のクラブの打ち方は別と考えるべきという意見が多く、またシャフトを軽く硬くしようという提案もある。それらは、ドライバーだけが極端に慣性モーメントが大きいことへの対応策だ。プロですら、振りやすさと曲がりにくさという相反する要素の両立に腐心している。
松山は7月のスコティッシュ・オープンで、少し大きな『M3 460』を試した。これは『M3 440』と『G400 LST』の中間地点、振りやすさと曲がりにくさの両立を目指したものではないかと思われる。間違っても、タイガーが使ってるからといったミーハーな理由ではないだろう。ところが、全英オープンでは再び『G400 LST』に戻った。その試みはうまくいかなかったといわざるを得ない。
周辺に重量を配分して慣性モーメントを大きくすると、ボールは曲がりにくくなるが、その半面、操作性は落ちるし、振りにくさもでる。最近では、ドライバーと他のクラブの打ち方は別と考えるべきという意見が多く、またシャフトを軽く硬くしようという提案もある。それらは、ドライバーだけが極端に慣性モーメントが大きいことへの対応策だ。プロですら、振りやすさと曲がりにくさという相反する要素の両立に腐心している。
松山は7月のスコティッシュ・オープンで、少し大きな『M3 460』を試した。これは『M3 440』と『G400 LST』の中間地点、振りやすさと曲がりにくさの両立を目指したものではないかと思われる。間違っても、タイガーが使ってるからといったミーハーな理由ではないだろう。ところが、全英オープンでは再び『G400 LST』に戻った。その試みはうまくいかなかったといわざるを得ない。