2018年シーズン、6種類のドライバーを使用した松山英樹
text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2018年10月10日 09時00分
松山英樹が『XR SPEED』を選んだ理由
繰り返しになるが、『XR SPEED』はつかまりが非常によく、ボールも上がりやすい。ミスの許容範囲も大きいので、スライサーやアベレージ層にはよいクラブだろう。しかし、スイングでボールをつかまえられる上級者向きではない。『M3』や『G400 LST』など、プロが愛用するモデルを打ちこなせるゴルファーなら、そのやさしさに面食らうのではないだろうか。それほど特性が異なるのだ。
筆者の場合は、ややオーバースペックな70g台で、先端が硬めのシャフトを装着すると、程よいドローで安定するようになった。ボール初速も速く、飛距離も出る。純正シャフトで打ってはわからなかったこのクラブのよさが、少し理解できた。そうしてみると、松山のドライバー選びもシャフトとの関連が大きいのではと思い至った。
松山の使用するシャフトは、長年『TOUR AD DI』の80g台TXフレックスだ。80g台は、他の世界ランキング上位選手と比べても重く、TXフレックスは硬い。そして、『TOUR AD DI』は先端の剛性が非常に高く、左にいかないシャフトとして、多くのプロに愛用されている。
松山はよほどこのシャフトが気に入っているようで、ドライバーのヘッドを替えても、装着するのはこのシャフトだ。いくどとなく変更しているが、ほとんどの試合をこのシャフトで臨んでいる。手元部分が少ししなる挙動で、タイミングが取りやすいのではないかと推測する。
他のトッププロと比べて、重く硬いシャフトを選んでいる以上、他の選手が愛用するドライバーがイマイチしっくりこないのではないか、というのが筆者の仮説だ。つかまりの良い『XR SPEED』にして、ようやく松山が求める弾道が得られたのではないだろうか。
大型ドライバーにありがちなミスが右へのスッポ抜けだ。先端の硬いシャフトにするとなおさらその傾向が出る。しかし、つかまりのいい『GBB』や『XR SPEED』は右のミスが出にくく、出るとしたら左だろう。出球の傾向をそろえたい意図があるのかもしれない。
以上のような理由を考えると、松山は当面、『XR SPEED』を使い続けるのではないだろうか。プロが使用するモデルで、これに似た特性のものは市場にないからだ。2019年の新製品が登場すると、また変更があるかもしれないが、1年以上の長期政権になりそうな気配も感じられるところだ。
筆者の場合は、ややオーバースペックな70g台で、先端が硬めのシャフトを装着すると、程よいドローで安定するようになった。ボール初速も速く、飛距離も出る。純正シャフトで打ってはわからなかったこのクラブのよさが、少し理解できた。そうしてみると、松山のドライバー選びもシャフトとの関連が大きいのではと思い至った。
松山の使用するシャフトは、長年『TOUR AD DI』の80g台TXフレックスだ。80g台は、他の世界ランキング上位選手と比べても重く、TXフレックスは硬い。そして、『TOUR AD DI』は先端の剛性が非常に高く、左にいかないシャフトとして、多くのプロに愛用されている。
松山はよほどこのシャフトが気に入っているようで、ドライバーのヘッドを替えても、装着するのはこのシャフトだ。いくどとなく変更しているが、ほとんどの試合をこのシャフトで臨んでいる。手元部分が少ししなる挙動で、タイミングが取りやすいのではないかと推測する。
他のトッププロと比べて、重く硬いシャフトを選んでいる以上、他の選手が愛用するドライバーがイマイチしっくりこないのではないか、というのが筆者の仮説だ。つかまりの良い『XR SPEED』にして、ようやく松山が求める弾道が得られたのではないだろうか。
大型ドライバーにありがちなミスが右へのスッポ抜けだ。先端の硬いシャフトにするとなおさらその傾向が出る。しかし、つかまりのいい『GBB』や『XR SPEED』は右のミスが出にくく、出るとしたら左だろう。出球の傾向をそろえたい意図があるのかもしれない。
以上のような理由を考えると、松山は当面、『XR SPEED』を使い続けるのではないだろうか。プロが使用するモデルで、これに似た特性のものは市場にないからだ。2019年の新製品が登場すると、また変更があるかもしれないが、1年以上の長期政権になりそうな気配も感じられるところだ。