タフなラフに打ち克つ「夏芝ウェッジ」
長かったり、強かったりと、とにかくタフなラフに悩まされる真夏のゴルフ。ボールが沈んで見えにくかったり、逆にボールが浮いていたりと状況はさまざまだ。タフなラフがヘッドに絡まって大きな抵抗を受けたり、スピンがかからずグリーンオーバーなど、イメージした弾道がなかなか打ちにくい夏芝のコンディションをどう克服するか。ウェッジ初心者から上級者まで扱いやすい、この夏注目の最新ウェッジ4機種を駆使してショートゲームを制そう。
配信日時:2023年8月15日 02時05分
実際に試打をしてフィーリングに合うものを選ぶ
フェアウェイキープし続ければ当然関係のない話だが、真夏のゴルフではラフが力強く生い茂り、一度入ってしまうとボールが出にくかったり、逆にフライヤーのリスクも高いのは周知の事実。特にショートゲームでは、ウェッジでのコントロールショットがスコアメイクに直結するので、タフな夏芝にも負けない頼れるウェッジが欲しいところだ。
「繊細なフィーリングでボールにコンタクトするウェッジは、夏芝のような強いラフにおいては特に初心者ならより扱いやすく、上級者ならより操作性の高いモデルが求められます」とその重要性を語るのは、ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店でクラブフィッターとして活躍する橋本大輔氏。
「今では3〜4本のウェッジでセッテングするのは当たり前の時代。単純に距離だけではなく、ラフの状況に合わせて選べるようにしておきましょう」と提案する橋本氏に、この夏のおすすめモデルをピックアップしてもらった。
独自の“くぼみ”で抜け感も秀逸な〈スネークバイト〉
リッキー・ファウラーが使用することでも知られるコブラ。3タイプのソール形状から選べる〈スネークバイト〉は操作性に優れた中・上級者向けのモデルである。精悍なサテン仕上げのブラック、光沢感が美しいクロムメッキ仕様の2種類を用意。
「トレーリングエッジの中央に独特の“くぼみ”があるので抜け感が良いのが特徴。溝には『スネークバイト・グルーブ・テクノロジー』が搭載され、操作性も安定していますし、スピン性能も強烈です」(橋本氏)
レベル別に選べるキャロウェイの最強4モデル
多くのツアープロが使用するキャロウェイの最新ウェッジは4モデル。橋本氏によると「スタンダードタイプでオールマイティに使いやすいのがノーメッキフェースの〈JAWS RAW〉。打点を問わず、しっかりとスピンがかかるので幅広いレベルのゴルファーに適しています。極上のフィーリングで強烈なスピン性能を誇る軟鉄鍛造の〈JAWS FORGED〉もノーメッキフェース仕上げ。好みに合わせてソール形状は2タイプから選べます。そして、キャビティ構造を搭載した〈CB〉はやや大きめのヘッド形状でミスヒットにも強い。ダフりにくいのでウェッジ初心者でも安心して扱えます」とのこと。
お助けウェッジのパイオニア〈ドルフィン〉
アベレージゴルファーのアプローチショット、バンカーショットを簡単に打てるように開発されたキャスコの〈ドルフィン〉ウェッジ。今では女性用モデルもラインナップしているところにゴルファーからのニーズの高さが伺える。
「〈DW-123〉に搭載された『クアッドソールX』はフェースを開かなくてもバンカーからも楽に脱出できるドルフィンならではのテクノロジーが魅力。〈DW-120〉はセミグースネックにすることで、よりボールをつかまえやすく、打点のバラつきを抑えてくれます」(橋本氏)
トッププロ御用達の〈RTX6 ZIPCORE〉
国内外のトッププロたちも使用することでクオリティの高さはお墨付きのクリーブランドが誇るフラッグシップモデル〈RTX6 ZIPCORE〉。ロフト別に計算された「HydraZipフェース」と高精度の溝「ULTIZIP」が驚異のスピン性能を、そしてネック部分の高比重セラミック「ZIPCORE」が安定したバランスを生み出している。
「クリーブランドのウェッジはプロ、アマチュア問わずに使いやすく、安定したパフォーマンスを発揮できるところが人気のポイントです。ヘッドの抜けも良く、操作性は文句なしの仕上がり。オーソドックスな形状なので長く活躍してくれるウェッジといえます」(橋本氏)
上手い人ほどウェッジにこだわりを持っている。100ヤード以内の出来次第がスコアを大きく左右することからも、自分にしっくりくるウェッジ選びがいかに大切かが分かる。ヴィクトリアゴルフではウェッジフィッティングも行っているので実際に打って、夏芝を乗り切るための最強の相棒を手に入れよう。
夏芝に負けないシューズ&カラーボール
深くて長いラフでのプレーはスイングの際、足元がうっかり滑りがち。でも、このコール ハーン〈ZEROGROUND OVERTAKE〉、ザ・ワープ・バイ・エネーレ〈WARP SHIELD FLⅡ〉、ニューバランスゴルフ〈UGB2500〉、アディダスゴルフ〈コードカオス22〉の4モデルなら、軽量かつ優れたグリップ性能を発揮してくれるので安定したスイングがかなう。
生い茂るラフに入った場合、白のボールだとちょっと見つかりにくい場合も。そんな時こそカラーボールの出番。中でもブリヂストンゴルフ〈PRECEPT PR1〉、ボルビック〈VIVID 23〉、キャロウェイ〈クロムソフト トゥルービス〉、タイトリスト〈VG3〉なら視認性もピカイチだ。
写真/小林孝至 取材協力/ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店
ヴィクトリアゴルフ公式サイト