最強女子プロの定番セッティング!3番5番ウッド+4番5番ユーティリティ
最近の女子ツアーでは3番、5番ウッドの下は、4番、5番ユーティリティを入れるのがスタンダードになりつつある。その背景を探る。
配信日時:2023年7月16日 22時00分
年間女王の山下美夢有や今季絶好調の申ジエらは、ユーティリティを積極的に使って成績を上げている。特にテレビ中継でもセカンドでユーティリティを使ってグリーンを捕らえる場面は多く、頻繁に目にしている人もいるだろう。
4番、5番ユーティリティを使う理由をクラブフィッターの鹿又芳典氏に聞くと「170ヤード以上の距離からグリーンで止まる球を打てるからです。ヘッドスピード42m/s前後の女子プロや一般アマチュアだと、ロングアイアンで同じ距離を打てたとしても、ライナー系の打球になってしまう。でもユーティリティなら最高到達点が高くなり、落下確度が大きくなるのでグリーンでも止まる」のだという。
実際に山下自身も「プロになる前からユーティリティを積極的に使ってピンを狙っていました。一番得意なクラブでもあり、生命線です」と話す。ちなみに山下のセッティングは3番ウッドがスリクソンZX MkⅡ(15度)で飛距離210ヤード、同5番ウッド(18度)で190ヤード、4番ユーティリティもZX MkⅡ(22度)で175ヤード、同5番ユーティリティ(25度)で165ヤードが目安だという。ウッドからユーティリティへの流れを重視したクラブ選びだ。
また、ユーティリティはミスヒットに強く、曲がり幅が小さくなるし、トップしてもグリーン手前まで届いてくれるメリットも大きい。鹿又氏によれば「アマチュアでは3番ユーティリティを入れている人もいますが、ヘッドスピード42m/s前後で3番ユーティリティはちょっとハードだと思います」とのこと。我々も最強女子プロを見習って、3番5番ウッドの下は、4番5番ユーティリティを定番にしてみてはどうだろう。