毎年開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」は新クラブへ移行する選手が多いが、今年と昨年大会でドライビングディスタンスに違いはあったのか？ スタッツ比較ができる選手を調べると、68人中24人が今年の方が上回っていた。

44人も昨年より落とした理由は、初日の冷たい雨の影響か。伸びた24人のうち昨年と違う1Wヘッドの使用を確認できたのが12人で、最も伸ばしたのはキャロウェイ契約・河本結の＋19.75yd（217.75➡237.5y）。続いてクラブ契約フリーのウー・チャイェンも＋18.38yd（224.25➡242.63y）と昨年よりアップ。下記が12人の内訳だ。
 
【1Wヘッドが異なる、昨年大会より伸びた選手】
※ （）は昨年の開幕戦で使った1Wと今年の比較
＋19.75y／河本結 （Ai SMOKE◆◆◆➡ELYTE◆◆◆）
＋18.38y／ウー・チャイェン （PARADYM◆◆◆➡ELYTE）
＋13.75y／蛭田みな美 （G430 MAX➡G440 MAX）
＋11.25y／永井花奈 （RMX VD/M➡RMX VD59）
＋6.5y／神谷そら （RMX VD/M➡ELYTE◆◆◆）
＋5.38y／永峰咲希 （Qi10 MAX➡Qi35 LS）
＋3.888y／脇元華 （Qi10 LS➡G440 MAX）
＋3.625y／比嘉真美子 （G430 LST➡G440 LST）
＋2.63y／高橋彩華 （ステルス➡Qi35 LS）
＋2.583y／野澤真央 （Qi10 LS➡ELYTE◆◆◆MAX）
＋1.625y／後藤未有 （GS PROTO➡TW767 PROTO）
＋1.625y／内田ことこ （ZX7 Mk II➡ZXi LS）
 
河本とウーの2人に加え、野澤真央もキャロウェイ『ELYTE』シリーズ✕フジクラ『スピーダーNXバイオレット』の組み合わせだった所も気になるところ。また、河本は新ドライバーに変更した理由をこう話していた。
 
「元々トリプルダイヤだったんですけど、前作はスピン量が多かったので、新作でスピン量が減ったから替えました。1900～2000回転くらいになってますね。自分の努力もあるんですけど、去年は230～240ヤードだったのが、今は250ヤードくらい飛んでます」（河本）
 
1ラウンドで「2回しかない」計測ホールのため、会心の一撃や大きなミスが出ると影響大なため、数字を参考にできるかは微妙なところだが、伸ばした選手の道具を共通点と見るべきか、次戦も注目していきたい。