勝者のギア
世界一のスコッティ・シェフラーが、珍しく高MOIマレットで優勝【WITB】
PGAツアー「アーノルド・パーマー招待」のツアーレポート。
配信日時:2024年3月11日 04時27分
<アーノルド・パーマー招待 最終日◇10日◇アーノルド・パーマーズ ベイヒルC&L(フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>
首位でスタートした世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が、2位に5打差をつけて圧勝した。PGAツアー通算7勝目を手にしたが、過去6勝のブレード型と違い、珍しくマレット型のテーラーメイド『スパイダーツアーX』を手にしていた。米国テーラーメイドがそのギア変更について明かす。
「スコッティ・シェフラーは『Qi10』(8.0°)ドライバーと、新しい『スパイダーツアーX』パターで、印象的な5打差の勝利を収め、アーノルド・パーマー招待で2度目の優勝を果たしました。PGAツアーでは7勝目で、2022年以来、テーラーメイドのドライバーとアイアンで勝利を獲得し続けています。
ベイヒル前の自宅と練習ラウンドで広範なテストを行った後、シェフラーは『スパイダーツアーX』のLネックを初日に投入。日曜日に入りストローク数でフィールドをリードしグリーン上を圧倒。最終日は15ft以内を17/17成功させました。彼はSGトーナメントでフィールドをリードし、『Qi10』を使用したオフ・ザ・ティでもそれを裏付けました」(同社広報)
パーオンホールの平均パットが「1.58」と1位だったシェフラー。今回投入した新パターの長さは35.5㌅で、真っすぐ1本線がフルに入った「トゥルーパスアライメント」の効果が大きかったという。
「テストでは完全なサイトラインを備えたトゥルーパスアライメントで、スコッティはボールにアライメント補助具を使用する必要がなくなりました。『スパイダーツアーX』の背後にあるテクノロジーで彼とコーチは技術面を修正することなく、彼の天性の才能に頼ることができました。トゥルーパスとスパイダーツアーXの高MOIの安定性で、彼はオフセンターヒットでも自由に感じることができ、テストでは寛容性が大幅に向上していることに気づきました」(同)
なお、米国アクシネット社も名前を伏せて、優勝者の使用ギアやツアーレポートを公開しており、シェフラーは契約外で『Pro V1』やボーケイウェッジ(SM8 50.12F、56.14F、SM9 WedgeWorks 60T)を使用していた。米国テーラーメイドが公開する、『Qi10』ドライバーの詳細スペック含め、シェフラーの使用ギアは下記のようになっている。
【スコッティ・シェフラーの同社使用ギア】
1W:テーラーメイドQi10ドライバー
(表示8.0/リアル8.25°、スリーブ設定:アップライト、ベンタスブラック7X、45㌅、ゴルフプライドツアーベルベット58下巻き6重、D4)
3W:Qi10(15.0°ベンタスブラック8X)
5I~PW:P7TW (ダイナミックゴールドX100)
PT:スパイダーツアーX(Lネック)
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