なぜ摩耗するのに“アルミ”フェース? 可変ウェッジ『XSPIRE AL-FACE』がユニーク過ぎる
柔らかい金属として知られる「アルミ」。これをウェッジのフェースに採用するメリットとは!?
配信日時:2023年9月7日 02時27分
テーラーメイドが2010年に摩耗したフェースの交換ができる『TP xFT』ウェッジを発売してから13年。今度はカスタムパーツブランドの「ムジーク」が、フェース交換可能なウェッジ『XSPIRE AL-FACE』を発売した。ただし、当時のテーラーメイドと違って、摩耗しやすい“アルミ”フェースという点がなんともユニーク。なぜ、アルミなのか?
「アルミ金属をフェースに採用した理由は、アルミの特性である摩擦係数の高さ、軽量、高強度、柔軟性、錆びにくいなどその特性です。ただ一つ難点は、素材が柔らかいゆえの問題で、フェース面が摩耗します。解消できる方法が可変式フェース構造で、くり抜いたボディにフェースをはめ込み、バックフェース側のネジでしっかり固定することで可変式フェース構造を実現しました」(同社広報)
世のウェッジは軟鉄鋳造/鍛造、もしくはステンレス製が大半で、アルミフェースは未体験ゾーン。その性能が気になるところだが、フェース交換というメリットを活かして2010年当時のテーラーメイド『TP xFT』も新溝ルールの公認フェースと、角溝の非公認フェースの2種類が選べた。ムジークはこの図式にシルバーとブラックのカラバリを加えている。
「フェース可変式モデルとして多様なフェースデザインで、競技志向のゴルファー向けにはルール公認の2カラー、エンジョイゴルファー向けにはルール非公認の2カラーを用意しております。使用中に傷ついたフェースをリフレッシュすることや、気分転換に色を変えたり、ルール違反の激スピンを楽しみたい方など、好みでお選びいただけます」(同)
基本の形状は、幅広ソールでローバウンス。中・上級者だけでなく、アプローチの苦手な人にも対応するオーソドックスなソール形状だが、ロフト展開は56・58度のみ。ヘッド単体価格はシルバーフェースが税込26,400円、ブラックが27,500円。交換用のフェース単体は、適合も非適合もシルバーが7,700円、ブラックが8,800円となる。