空力抵抗が過去最小。コブラ『エアロジェットLS』ドライバーを【打ってみた】
3月4日発売予定のコブラ『エアロジェット』シリーズ他、50周年を迎えるコブラの力作が続々と発売される。
配信日時:2023年2月8日 11時21分
8日、都内インドア練習場にて、プーマジャパンがコブラの新商品発表&試打会を行った。既に発表されている『エアロジェット』シリーズ(3月4日発売)、『KING TOUR』『KING CB/MB』アイアン(2月11日発売)に加え、『SNAKEBITE』ウェッジや『KINGフォージドTECブラック』アイアン(4月中旬予定)の発売をアナウンスした。
■ヘッド内部のウェイトが大胆な空力改善の鍵
今年コブラブランド生誕50周年を迎える中、同社社長は「記念すべきイノベイティブなプロダクトが出来上がった」と『エアロジェット』シリーズの性能に自信満々。製品担当者は「ジェット機のようなハイスピードを連想させる名になったのは、空気の壁を切り裂き、空気抵抗を抑えてヘッドスピードを上げ、自身の飛距離の壁を越えていけるクラブに仕上がったから」と話す。
ここ4年のドライバー(KING F9、SPEEDZONE、RADSPEED、LTDx)全てでエアロダイナミクスを追求してきたが、今作が最も大胆な空力改善をはたした。「空気抵抗を減らすには流線型が理想ですが、ヘッド後方をハイバックにするとフェース面上の重心が上がってしまう。そこをヘッド内部のパワーブリッジウェイトやソールウェイトで低重心化しつつ、流線型に近い究極の空力改善を両立しました」(同)
この内部構造の進化で、3機種(エアロジェット、同MAX、同LS)全てでより空気抵抗を減らせる上に、低重心でロスなく飛ばせるとか。『MAX』は左右MOIが5,400g・cm2超の高MOIヘッドで、『エアロジェット』は5,000g・cm2超だが、通常なら高MOIになるほどフェース面上の重心が上がるはずが抑えられ「ミス許容と低スピンを両立した」と言う。
■ゴルフゾン試打史上、『LS』は最も低スピン!
記者(HS50m/s・ローフェーダー)も「理想的な流線型に近い、最も大胆なエアロダイナミクス」と言う『エアロジェットLS』を中心に試打してみた。記者の経験上シミュレーター「ゴルフゾン」の表示スピン量はナイスショットで2,700rpm前後。少しでもミスすると3000rpm以上のハイスピンが出てきたが、『LS』を打って驚いた。
記者のゴルフゾン試打史上最低スピン量で、10球ほど打って600~2100rpmを記録。製品担当が「切り返しからダウンスイングの空気抵抗の少なさを体感してほしい」と話した通り、ヘッドが抵抗なく速くついてくるためか、シャフトの『ツアーAD CQ』のせいか、持ち球のローフェードがロードローになったこともスピン減の要因かもしれない。
ノーマルの『エアロジェット』も低スピンの中・高弾道で、最もつかまる『エアロジェットMAX』が最も高弾道のハイドローでキャリーを稼げる結果となった。が、ヘッドスピードに自信のある人にとって、注目はやはり『LS』。世界一飛ばすドラコン選手のカイル・バークシャーらと契約しフィードバックを得ることが「開発や性能引き上げに役立っている」と話す同社。
ヘッドスピードが速くて吹き上がりで距離をロスしがちな人にとって、『エアロジェットLS』はマスト試打と言えそうだ。