発売前なのに手嶋多一、桑原克典らツアープロ30人が使うグリップは「低トルクでねじれない」
ジャパンゴルフフェアがパシフィコ横浜で開催中。その中で見つけた面白グリップを紹介しよう。
配信日時:2024年3月10日 05時00分
ワタナベラバー株式会社が開発した『ワタナベグリップ』は、まだ発売前なのに、ギアをなかなか替えないと言われる手嶋多一や桑原克典が気に入って使用し続けている。すでにゴルフメーカーでもクラブ採用が検討されているというから驚きだ。どんな性能が評価されているのか? 担当者に話を聞いてみた。
「天然ゴムのグリップなのに、低トルクでねじれないグリップなんです。トルクの数値が高いとダウンスイングでフェースが開く方向に動いてしまう。それをツアープロは嫌がります。だから、低トルクを作ったんですが、普通は低トルクだとガチガチにできて硬くなってしまいます。ある程度のやわらかさを保つのが難しいんですが、やわらかくても低トルクのグリップが完成したんです」(開発に携わったリアライズワン株式会社藤田亮氏)
桑原克典や手嶋多一はこのグリップを入れたクラブを打って、一発目で気に入り使用するようになったという。
この製品を実現させたのが、国内大手メーカーのブレーキゴム製品などを作っているワタナベラバー株式会社。ゴルフクラブよりもはるかに厳しい審査に合格する技術を求められる車の製品を扱っており、技術の高さに定評がある。
「樹脂などのラバーは、ミスヒットした場合にグリップがネジリ戻りにくいんです。天然ゴムなどを使用すると低トルクでもある程度の追従性を保てるので、ミスヒットしてもフェースがネジリ戻って飛距離ロスを軽減してくれます。そういう部分もプロに評価されました」(藤田氏)
グリップに施されたパターンも、樹脂では実現が難しい深い溝を実現したため、高いグリップ力を可能にしている。開発にはある程度の年数とコストがかかっているそうだ。
まだ発売されていないのに、30人以上のツアープロが使用している同グリップ。年内には1本2,000円ほどで発売予定。世に出るのが非常に楽しみなアイテムだ。
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