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『ELYTE』&『ELYTE X』のFWならミスヒットしても左右へのブレが小さく大叩きを減らせる!?

『ELYTE』&『ELYTE X』のFWならミスヒットしても左右へのブレが小さく大叩きを減らせる!?

ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年2月19日 10時45分

ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。

【写真】ソールの“段差”がミスヒットを抑制! 『ELYTE』シリーズはフェアウェイウッドも優秀だった!

キャロウェイの『ELYTE フェアウェイウッド』と『ELYTE X フェアウェイウッド』は、2025年2月7日(一部のスペックは3月)発売。『ELYTE』シリーズのフェアウェイウッドは、今回取り上げる『ELYTE フェアウェイウッド』『ELYTE X フェアウェイウッド』だけではなく、『MAX FAST』、『◆◆◆』もあります。

『ELYTE フェアウェイウッド』のコピーは“「浮いた」ウェイトとステップ・ソールを初採用 Ai 10x FACEとともに2つのミスを低減”。『ELYTE X フェアウェイウッド』のコピーは“飛びとやさしさの進化がもたらす好循環 打つたびに深まる、高弾道ドローへの自信”です。

『ELYTE フェアウェイウッド』『ELYTE X フェアウェイウッド』共通のテクノロジーは、打点のバラつきがあっても、今までの10倍対応できるように設計された「Ai 10x FACE」と、ソール内側から少し浮いた状態に搭載されている「タングステン・スピードウェーブ」とソールの後方が高くなっている「ステップ・ソールデザイン」の組み合わせで、トップ目のボールでも上がって飛ぶようになるそうです。

『ELYTE フェアウェイウッド』の特徴は、シャローフェースでありながら、丸みのあるヘッドシェイプは伝統的なところです。ラインナップは、#3~#11までの7種類。ショートフェアウェイウッドを充実させている点は注目すべきポイントです。

『ELYTE X フェアウェイウッド』の特徴は、フェースがシャローで、ヘッドシェイプも大きく、ドローバイアス特性を強く感じさせます。つかまりやすさと、上がりやすさを強調しています。ラインアップは、#3~#7の4種類です。

『ELYTE フェアウェイウッド』も『ELYTE X フェアウェイウッド』も、ワクワクさせるクラブです。試打した日は、快晴で、気温は-6℃~7℃。微風。打ち慣れていてクラブの影響だけに集中出来るので『TOUR B X』を使用しました。

【打感・打ち応え】
『ELYTE フェアウェイウッド』『ELYTE X フェアウェイウッド』の打音ですが、音量はやや大きめです。音質は濡れた鞭系と硬質系のミックスで残響も美しい、見本のような良い音です。打ち応えは、軽めで、カチッとしています。手応えはまあまあ敏感で、芯感はクリアです。

【弾道・球筋・スピン】
『ELYTE フェアウェイウッド』『ELYTE X フェアウェイウッド』の弾道は、高弾道で、スタンダードはフェードもドローも打てます。Xはハイドローが出ますが、ドローバイアスは強くありません。どちらも、ボールを拾いやすい特性はお見事で楽です。ランが出るスプーンですが、ヘッドスピードが速い場合は、スピンが増える可能性があります。

【距離性能】
『ELYTE フェアウェイウッド』『ELYTE X フェアウェイウッド』の試打ラウンドの平均飛距離は210ヤードでした。最高飛距離のホールは220ヤード。かなり飛ぶスプーンです。ミスヒットしても飛距離が落ちない機能は、ハッキリとわかります。

【ロマン派ゴルフ作家語る】
『ELYTE フェアウェイウッド』は、思っていたより何倍も本格的で、左に行きにくくなっている分、しっかり振れないと右にすっぽ抜けるボールも出てしまいます。難しいとは思いませんが、癖がないように作り込んだ感じがしました。これは、11番まであるショートウッドのつながりを意識しているのだと推測しました。

『ELYTE X フェアウェイウッド』は、シェイプが大きく安心感がありますが、打ってみるとドローバイアスは微かで、つかまりやすい挙動を利用してストレートに打つのが合っていると感じました。

この2本のスプーンは、アドレスビューでかなり差があるものの、打ってみると外観よりも似ていて、大きな差は感じませんでした。構えた感じの好き嫌いで選んでも良いかもしれません。

最も強く感じた良い点は、左右のミスヒット時のボールのブレの小ささです。まず、方向に関しては、曲がり幅は最小限です。ミスヒットしたことはわかりますが、致命的なミスにはなりません。飛距離についても、かなり大きく外しても、1番手程度しか飛距離は落ちません。

もちろん、ミスはミスなのですが、大きなミスになるはずのショットが、ギリギリで止まってくれることは、大叩きを抑制してくれる性能として十分に魅力的だと思いました。

『ELYTE フェアウェイウッド』は、キャロウェイのフェアウェイウッドの伝統的な形状がが好きで、フェアウェイウッドを得意にしているゴルファーにオススメします。アイアンはウェッジだけにして、代わりにショートウッドにしたいゴルファーにもオススメです。

『ELYTE X フェアウェイウッド』は、ボールを拾いやすく、高い球を打ちやすいのに、引っ掛けにくいクラブを探しているゴルファーにオススメします。スプーンが苦手だという自覚があるゴルファーも、挑戦してみる価値があるとオススメします。

【試打ギアスペック】
『ELYTE フェアウェイウッド』『ELYTE X フェアウェイウッド』

ヘッド素材 17-4ステンレススチール + カーボン(クラウン) + タングステン
フェース素材 マレージング鋼C300(Ai10X フェース)
ロフト 15度
体積 ST/168cc X/175cc
長さ 43インチ
ライ角 ST/58.5度 X/60.5度
シャフト VENTUS GREEN 50 for Callaway(S)

【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」

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