シン貧打爆裂レポート『G430HL MAX ドライバー』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年1月26日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『G430HL MAX ドライバー』は、『G430 MAX ドライバー』とヘッドは同じなので、基本的には差が出にくいのですが、数ホールで「自分が使うのであれば『G430HL MAX ドライバー』だな」と思いました。理由は、『G430 MAX ドライバー』の「PING TOUR 2.0 CHROME 65」のシャフトも、とても良かったのですが、それ以上に、「FUJIKURA SPEEDER NX 45」がオートマチックで扱いやすかったからです。
持った感じは、軽けれど、しっかりしているという印象でした。簡単に書くと、この総重量、シャフトやグリップで、軽く振りやすくチューニングしているドライバーは、他のメーカーやブランドでも発売していますし、試打も何度もしているので、慣れています。
しかし、『G430HL MAX ドライバー』は、それらのドライバーとはかなり違うものでした。本格的な部分を失う我慢をしなくとも良いのです。やさしいのですが、過剰にやさしくなってはいないということです。
振りやすさは天下一品です。試打ラウンド中、狙い通りにしか飛びませんでした。
オートマチックでありながら、テクニックを活かそうとすれば、ちゃんと反応してくれます。これが最も感動できたポイントでした。
『G430HL MAX ドライバー』は、『G430』のドライバーを使いたいけれど、パワー不足だったりするゴルファーにオススメします。また、女性ゴルファーでも、レディースがイマイチしっくりきていない場合は、強くオススメします。
『G430 MAX ドライバー』は、強烈に魅力的なドライバーです。その魅力をそのままに、『G430HL MAX ドライバー』は、ヘッドスピードが38m/s以下のゴルファーでも使えるようにチューニングしてあるのです。
正直に書くと、そんなに単純に上手くは出来ないはずだと、期待をしていませんでした。実際に、同じような挑戦をして、机上の理論で終わってしまった例はたくさんあり、成功例はほとんどなかったからです。専用のヘッドを使ったものには敵わない、というのがセオリーです。見事に、そして、完璧に裏切られました。『G430HL MAX ドライバー』は素晴らしかったです。
ちなみに、30グラム台のほうのシャフトを試しましたが、グッと様子が変わります。そちらのほうが、良い結果が出るゴルファーもいることが想像できますが、その辺りは、30グラム台のシャフトをメインに使用して試打した『G430HL SFT ドライバー』のインプレを参考にしてください。
『G430 MAX ドライバー』のインプレで、直感的な出逢いを感じられたら、このドライバーは買いだと感想を書きましたが、『G430HL MAX ドライバー』も同じです。これも、アレも良い、という感じにならず、直感的に良いと感じたほうを選ぶべきです。また、迷うようなら、縁がなかったと諦めるのも選択肢です。そのために、打って、触れるのは不可欠です。シャフトの相性は、もしかしたら、素振りだけでも出るかもしれません。
『G430 MAX ドライバー』に引き続き、『G430HL MAX ドライバー』も、試してみるべきドライバーです。
試打クラブスペック
『G430HL MAX ドライバー』
ヘッド素材 :811チタン(ボディ/クラウン)
フェース素材:T9S+チタン
ヘッド体積 :460cc
ロフト :10.5度 ※9.0度、12度もあり
ライ角 :59.5度
総重量 :約274グラム
シャフト :FUJIKURA SPEEDER NX 45
長さ :46インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』