大きいヘッドって実は難しい!? バンカーがカンタンに出るのは小さい&重いウェッジ!
プロが使うウェッジは、コンパクトなヘッドで重めのシャフトが装着されている。これだけ聞くと難しいクラブに感じられるが、実はアプローチ、特にバンカーを脱出する上で大きなメリットのあるスペックなのだ。
配信日時:2024年8月28日 02時00分
プロが使うウェッジは、コンパクトなヘッドで重めのシャフトが装着されている。これだけ聞くと難しいクラブに感じられるが、実はアプローチ、特にバンカーを脱出する上で大きなメリットのあるスペックなのだ。
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最近では、アイアンセットとは別に単品販売されているウェッジを購入するスタイルが一般的になりました。一方で、プロや上級者が好むようなコンパクトなヘッドで、しかもスチールシャフトが装着されて重いとなると、難しいクラブなのでは? と感じる方も少なくないようです。
ゴルフのクラブは、大きくて軽い方がやさしいというイメージが根強いのでしょう。もちろん、ドライバーに関していえばその通りだと思います。軽い方がスピードを上げやすく、大きいヘッドなら芯も広く、やさしくボールに当てられるでしょう。しかし、ウェッジでは少し話が変わってきます。
バンカーを例に取ると、大きいヘッドの軽いウェッジは、砂の抵抗に負けてダフるか、ヘッドが砂に潜らずホームランになることが多いです。これはクラブの直進性が低いから。一方で、小さく重いウェッジは、砂の抵抗が小さくなり、クラブの直進性が高いので、パワーがなくてもボールを脱出させることができます。
以前、女性ゴルファーの方にスチールシャフトの単品ウェッジをバンカーで打ってもらいましたが、カンタンにバンカーを脱出できることに驚いていました。このようにウェッジ選びでは、ドライバーやアイアンとは違った理屈で考えることも大切なのです。
■松吉宗之
1997年からフォーティーンのクラブ開発に携わり、数々の名器を世に送り出した。2018年から自身のオリジナルブランド「ジューシー」を立ち上げる。ギア開発の裏側を知り尽くすクラブデザイナー
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●ウェッジには様々な顔が存在するが、今季好調の桑木は、顔にこだわってモデルを選んでいるという。関連記事【今季2勝の桑木志帆さん、ウェッジは『三角顔』がいいってどういうことですか?】を読むと、なぜ三角形顔がいいのかが分かります。