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    『プロV1xレフトダッシュ』ってどんな打感? 飛ぶの? 幡地隆寛の“ガチ”テストが興味深い

    タイトリストの『プロV1』ファミリーに加わった、『レフトダッシュ』って何だ!?

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年2月9日 10時35分

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    タイトリスト総合契約で、屈指の飛ばし屋である幡地隆寛のボールテストに同行
    タイトリスト総合契約で、屈指の飛ばし屋である幡地隆寛のボールテストに同行
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    タイトリストの『プロV1xレフトダッシュ』が今週末に発売を迎える。多くのゴルファーが『プロV1』や『プロV1x』の性能はご存知のはずだが、『レフトダッシュ』は未体験の人が殆どのはず。ここでは、先月行われたタイトリスト契約プロのボールテストについてレポートしたい。
     
    ■「最もしっかりで低スピン」は、V1xとどのくらい違う?
     
    既報の通り『プロV1/V1x』の2機種に「最もしっかりで低スピン」な選択肢として新たに加わる『プロV1xレフトダッシュ』。世界中のツアーで7割以上の選手がV1/V1xのどちらかを使い、ほぼ全てのゴルファーをカバーする。が、一部の選手が求める低スピン性能を形にした『レフトダッシュ』は、世界一飛ばすカイル・バークシャーなど海外の飛ばし屋が好むことで知られる。

    この日、『レフトダッシュ』が他とどのくらい違うか?について、屈指の飛ばし屋・幡地隆寛を例にボールテストが行われ、その性能差が明らかになった。昨年『プロV1x』だった幡地はまず、8mのやや上りのパッティングからテスト開始。キャメロンパターを使用しての打感の評価は、柔らかい順で「V1>>V1x>レフトダッシュ」だ。
     
    驚くことに、幡地はいきなりパッティングの出球のスピードでスピン量を感知。「プロV1はスッと出球から順回転になるのが早く、レフトダッシュも似た転がりでスッとスムーズにいきます。V1xはスピンが入るからか、スッといかず少し遅い感じ。でも、打感はレフトダッシュの方がV1xより僅かにしっかりな程度で、距離感も変わらず違和感は無いです」。
     
    【打感のソフトさ】 V1>>V1x>レフトダッシュ
    【スキッド少なさ】 レフトダッシュ≒V1>>V1x
     
    ■アプローチスピンも、V1より僅かに少ない程度
     
    次に、ピンまで50㍎のフェアウェイで、60度のピッチショット比較。上ブレと下ブレを除いた概算スピンで「V1x・7800回転>>V1・7200回転>レフトダッシュ・7100回転」となった。パターで幡地が感じたのと同様に、エースの『プロV1x』が最もスピン量が多く、V1>レフトダッシュの順だが、その差は意外にも少なくしっかり止めていた幡地。
     
    ウェッジでの打感の差もパッティングと同様だったが、球離れの操作性に差を感じる幡地。最もソフトな『プロV1』の時に「ボクの場合はなぜか少し右に出る」と感じている通り、同じように振っていてもV1xやレフトダッシュより着弾が1~1.5㍎ほど右傾向だった。
     
    また、幡地は「V1xが一番スピンが入るから、打出しも弾道も低く自分の意図どおりに抑え込めるのがいい」と言い、横風の影響を避けるプレースタイルから50㍎だけでなく、ショートアイアンのコントロールショットなどで高さを抑えたい意向を話していた。
     
    【打感のソフトさ】 V1>>V1x>レフトダッシュ
    【スピン量の多さ】 V1x>>V1>レフトダッシュ
    【幡地好みの球離れ】 V1x>レフトダッシュ>V1
     
    ■7番アイアンで差は僅差だが、レフトダッシュは飛ぶ
     
    次は、7番アイアンのフルショット比較。この日はおろしたての『MB』のプロトタイプだった幡地だが、その結果はかなりの僅差に収まり、下記のような結果になった。(初速/スピン/キャリー/頂点高さ/落下角)平均では差が少ないが「プロV1ファミリーの中で、最もしっかりで低スピン」との特徴が出たショットもあった。
     
    プロV1―――――(130.9/6900/181/36/48)
    プロV1x―――― (131.2/7171/182/34/47.8)
    レフトダッシュ (131.9/6774/183/34/48.6)
     
    ド芯を喰ったレフトダッシュの一撃は、初速が133.7mphで6773回転のストレートでキャリー186㍎が出たが、ベースがややフェードの幡地は3機種ともキャリー180㍎前後で安定。ただ、アプローチ同様「V1は少し右に出る」。ゴルフボール フィッティングスペシャリストの向井氏は「彼はすごく敏感な選手で、あのヘッドスピード域だと2層目の違いを感じてしまう。選手の中でもかなりレアです」と話す。
     
    ■幡地のドライバーは、レフトダッシュが一番飛んだ
     
    最後はドライバーのティショット。ここまでのテストで「ファミリーの中で最もしっかりしている」のは事実だが、昔の他社の一部にあったような「石のよう」な硬さではなく、V1xより僅かにしっかりな程度なことが判明したレフトダッシュ。下記がトラックマンの平均データの違いだ。(初速/スピン/キャリー/頂点高さ/打出角)
     
    プロV1―――――(175.8/2660/299/36/9.7)
    プロV1x―――― (176.1/2870/303/35/10.4)
    レフトダッシュ (178.2/2493/306/37/10.4)
     
    本来、幡地が使いなれた『プロV1x』は高弾道が出やすいが「高さを抑えてコントロールしやすい」のはドライバーも同様だった。そして、この日がレフトダッシュの初打ちだったが、エース・V1xとの初速差に驚く。「こんなに違うならアリですよね」と、オフ中の本格スイッチを検討していた。
     
    球拾いに行くと、キャリー表示のV1xとレフトダッシュの3㍎差が、ラン込みだともっと違うことに絶句。ボールが止まった位置は、V1xの315~320㍎の範囲より10㍎以上前にあり、320~335付近に達していた。世界一飛ばす男、カイル・バークシャーが「一番飛ぶボールはレフトダッシュ」と言う意味が記者でも何となく理解できた。(編集部M・K)

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