『柔らかい打感』と『ツノ型ヘッド』ですでに6勝! 竹田麗央の平均パット数2位の秘密
「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」にて、通算19アンダーで国内メジャー大会初優勝を飾った竹田麗央。今シーズンすでに6勝を挙げている彼女はパワフルなショットが魅力だが、実はパットも絶好調。平均パット数2位(パーオンホール)を記録したパット術と、それを支える愛用モデルの『オデッセイAi-ONE #7S』をレポートしたい。
配信日時:2024年9月10日 07時00分
「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」にて、通算19アンダーで国内メジャー大会初優勝を飾った竹田麗央。今シーズンすでに6勝を挙げている彼女はパワフルなショットが魅力だが、実はパットも絶好調。平均パット数2位(パーオンホール)を記録したパット術と、それを支える愛用モデルの『オデッセイAi-ONE #7S』をレポートしたい。
竹田は『オデッセイAi-ONE #7S』を愛用している。「2本のツノが後ろにあるので、すごく安心感がある。狙ったところに打てます」と絶対的な信頼を寄せる。このモデルについて、オデッセイのツアー担当にじっくり話を聞いてみた。
「竹田プロは、ツノ型ヘッドにショートスラントネックを装着したタイプを使っています。このタイプは机に置くとフェースが真上を向くフェースバランスと比べて、フェースがやや傾くトゥ・ヒールバランスのモデルです。ストレート軌道に振りますが、球をつかまえたい感覚が欲しいから使用していると思います」(オデッセイ・ツアー担当)
完全なフェースバランス型で真っすぐ振ろうとすると、ストローク中にフェースが開くミスを誘発することがある。直進性の高いネオマレット型でもわずかにフェースターンすることで、スクエアに当たりやすくなる。
他にも『オデッセイAi-ONE #7S』で評価しているのが、打感の柔らかさ。このモデルはミスヒットに強い『AIフェース』を採用するうえ、インサートに樹脂を採用して『ホワイト・ホット・インサート』のような打感の柔らかさをを実現させている。
竹田は打感の柔らかい『スリクソン Zスター』ボールを使用しているが、アプローチでもパットでも打感の柔らかさを重視する。「(ボールの柔らかさを感じるのは)パッティングのときで、私の場合、柔らかい方が距離を合わせやすいんです」とダンロップスポーツのWebサイトでも語っている。打感の柔らかさがストロークにどのように影響するのだろうか?
「ツアープロは、打感が硬いフェースを好むタイプと、打感が柔らかいフェースを好むタイプとに分かれると思います。打感が柔らかい方がパットでもボールをフェースに乗せて打っていけます。竹田プロはその方が、コロがる球が打てるうえ、ラインに乗りやすいのでしょう。タッチも合いやすいと思います」(オデッセイ・ツアー担当)
最後に竹田が愛用するように、ツノ型ヘッドが女子ツアーで受けている理由を聞いてみた。
「ツノ型ヘッドはアライメントラインが平行に3本入っているので、アドレスでスクエアに構えやすい。ヘッドの座りもすごく良くて、それらが女子ツアーで受けている理由だと思います。あと、重心深度がネオマレット型でも深すぎないのも受けている理由の一つですね。重心深度が深過ぎるとテークバックする際に、フェース面がブレる可能性があります。重心度が深すぎないツノ型形状だとスクエアに戻しやすいです」(オデッセイ・ツアー担当)
飛距離と方向性を兼ね備えたショットに、正確なパット術があれば、まさに鬼に金棒。竹田麗央は一体どこまで強くなるのだろうか。
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