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    『軟鉄キャビティ』は”顔良し・打感良し・やさしさ良し”で女子プロで流行中!

    今回“進化型”と銘打った軟鉄鍛造アイアンは、キャビティ部のデザインや内部構造が精密に設計されている。女子ツアーでは使用する選手が急増しているが、見た目の良さや心地良い打感をしっかり残しながら、反発性能アップや芯を広げるなど、やさしく飛ばせる性能が評価を高めているようだ。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2025年1月20日 01時00分

    • ギア
    比重の重いタングステンやデザインの工夫で重心位置を微調整した軟鉄鍛造キャビティによって慣性モーメントもアップ。また、フェースを異素材に変えて反発力を高める。山下美夢有は『スリクソン ZX5 Mk II』(DG85 R300)を使用
    比重の重いタングステンやデザインの工夫で重心位置を微調整した軟鉄鍛造キャビティによって慣性モーメントもアップ。また、フェースを異素材に変えて反発力を高める。山下美夢有は『スリクソン ZX5 Mk II』(DG85 R300)を使用
    • 6I〜PWでキャロウェイの『Xフォージドスター』(MCI-70 R)を使用している西村優菜
    • 5I~PWで軟鉄キャビティの『T/WORLD Vx プロト』を使用している葭葉ルミ
    • バックフェース中央を凹ませ、周辺に重量配分することで寛容性を高めるキャビティ構造は精密に進化。重心位置を細かく調整することで打感に厚みを出したり、大型化することで慣性モーメントを高めたりしている
    • 比重の重いタングステンをヘッドのトゥ側に内蔵することで重心をフェースセンターに持ってきて芯を広げる工夫は多くの進化型で採用している
    • 軟鉄鍛造でバックフェースにくぼみを付けるポケットキャビティ構造は、フェースを薄くできる一方で打感や打音が悪くなる傾向に。進化型はポケットを内部に隠すなど、フィーリングと性能を両立できる構造となっている
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    6I〜PWでキャロウェイの『Xフォージドスター』(MCI-70 R)を使用している西村優菜
    5I~PWで軟鉄キャビティの『T/WORLD Vx プロト』を使用している葭葉ルミ
    バックフェース中央を凹ませ、周辺に重量配分することで寛容性を高めるキャビティ構造は精密に進化。重心位置を細かく調整することで打感に厚みを出したり、大型化することで慣性モーメントを高めたりしている
    比重の重いタングステンをヘッドのトゥ側に内蔵することで重心をフェースセンターに持ってきて芯を広げる工夫は多くの進化型で採用している
    軟鉄鍛造でバックフェースにくぼみを付けるポケットキャビティ構造は、フェースを薄くできる一方で打感や打音が悪くなる傾向に。進化型はポケットを内部に隠すなど、フィーリングと性能を両立できる構造となっている
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    6I〜PWでキャロウェイの『Xフォージドスター』(MCI-70 R)を使用している西村優菜

    今回“進化型”と銘打った軟鉄鍛造アイアンは、キャビティ部のデザインや内部構造が精密に設計されている。女子ツアーでは使用する選手が急増しているが、見た目の良さや心地良い打感をしっかり残しながら、反発性能アップや芯を広げるなど、やさしく飛ばせる性能が評価を高めているようだ。

    【写真】『P7CB』『242CB+』『Xフォージドスター』『スリクソンZXi5』『EZONE CB901フォージド』の顔を並べてみた! 軟鉄鍛造キャビティでも顔が全然違った

    軟鉄鍛造はアイアンの王道とも言える存在で、憧れを持つゴルファーは多い。これまではそのシビアさがネックだったが、最新モデルの中には軟鉄鍛造の良さを最大限に残しながら、飛びや寛容性を高めた進化型が増えている。

    実際に女子ツアーでは使用するプロが急増している。山下美夢有は『スリクソン ZX5 Mk II』を、西村優菜は『Xフォージドスター』を、葭葉ルミは『T/WORLD Vx プロト』を使用している。顔はシャープだが、ある程度の操作性を持ちつつ寛容性のあるモデルを重宝しているようだ。ギアコーチの筒康博はこう説明する。

     「異素材を複合したり、構造を工夫したアイアンはこれまでもありましたが、最新モデルはフィーリング性能を限りなく従来の軟鉄鍛造に近付けることに成功しています。より精密に、どこに加重すれば性能が高まるのか研究してきた成果でしょう。実際に打つと軟鉄鍛造らしい心地良い打感や打球音がありながら、やさしく高い球で飛ばすことができました。操作性もしっかり備わっていますし、進化した軟鉄鍛造と言って良いでしょう。今まで軟鉄鍛造は難しいと考えて敬遠してきた人にはぜひ試打をしてみてほしいですね。進化型軟鉄鍛造なら誰もがフィーリングの良さと最適な結果を得ることができます」

    また、軟鉄鍛造キャビティでも操作性を重視したモデルと、オートマチックに打てるモデルに大別できるという。見分けるポイントはネックの高さ。アイアンは構造上、ネックに多くの重量が持っていかれる。そのため、ネックが高いほど、ネック寄りに重量が多くなり、重心距離が短くなるのだ。

     「シャフト軸に対して、重心が近いほどフェース開閉を使いやすくなりますので、操作性が高くなります。球筋の打ち分けなど、弾道を操作したいゴルファーはネック高めを選ぶと良いでしょう。一方で、ネックが低めなら重心はセンター寄りになり、慣性モーメントも高くなります。軟鉄鍛造を使いたいけど、やさしい方がいいという人はネック低めでオートマチックに飛ばせるモデルがおすすめです」


    【今回試打したアイアン】
    テーラーメイド:P7CB
    ブリヂストン:242CB+
    キャロウェイ:Xフォージドスター
    ダンロップ:スリクソン ZXi5
    ホンマ:T//WORLD Vx
    ヨネックス:EZONE CB901フォージド
    ミズノ:JPX925フォージド
    プロギア:PRGR 04

    試打・筒 康博
    つつ・やすひろ/インドアゴルフレンジKz亀戸店ヘッドコーチ。最新ギアの性能とそれを最大限に引き出すスイング理論に精通する。

    ◇ ◇ ◇

    今季はUTに当たり年と言われている。関連記事【ウソだろ? ヘッドは『上』と『正面』から見たら性能が分かるの? 最新UT21機種の”顔”に注目!】を読めば、ピッタリモデルがわかります。

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