『軟鉄キャビティ』は”顔良し・打感良し・やさしさ良し”で女子プロで流行中!
今回“進化型”と銘打った軟鉄鍛造アイアンは、キャビティ部のデザインや内部構造が精密に設計されている。女子ツアーでは使用する選手が急増しているが、見た目の良さや心地良い打感をしっかり残しながら、反発性能アップや芯を広げるなど、やさしく飛ばせる性能が評価を高めているようだ。
配信日時:2025年1月20日 01時00分
今回“進化型”と銘打った軟鉄鍛造アイアンは、キャビティ部のデザインや内部構造が精密に設計されている。女子ツアーでは使用する選手が急増しているが、見た目の良さや心地良い打感をしっかり残しながら、反発性能アップや芯を広げるなど、やさしく飛ばせる性能が評価を高めているようだ。
軟鉄鍛造はアイアンの王道とも言える存在で、憧れを持つゴルファーは多い。これまではそのシビアさがネックだったが、最新モデルの中には軟鉄鍛造の良さを最大限に残しながら、飛びや寛容性を高めた進化型が増えている。
実際に女子ツアーでは使用するプロが急増している。山下美夢有は『スリクソン ZX5 Mk II』を、西村優菜は『Xフォージドスター』を、葭葉ルミは『T/WORLD Vx プロト』を使用している。顔はシャープだが、ある程度の操作性を持ちつつ寛容性のあるモデルを重宝しているようだ。ギアコーチの筒康博はこう説明する。
「異素材を複合したり、構造を工夫したアイアンはこれまでもありましたが、最新モデルはフィーリング性能を限りなく従来の軟鉄鍛造に近付けることに成功しています。より精密に、どこに加重すれば性能が高まるのか研究してきた成果でしょう。実際に打つと軟鉄鍛造らしい心地良い打感や打球音がありながら、やさしく高い球で飛ばすことができました。操作性もしっかり備わっていますし、進化した軟鉄鍛造と言って良いでしょう。今まで軟鉄鍛造は難しいと考えて敬遠してきた人にはぜひ試打をしてみてほしいですね。進化型軟鉄鍛造なら誰もがフィーリングの良さと最適な結果を得ることができます」
また、軟鉄鍛造キャビティでも操作性を重視したモデルと、オートマチックに打てるモデルに大別できるという。見分けるポイントはネックの高さ。アイアンは構造上、ネックに多くの重量が持っていかれる。そのため、ネックが高いほど、ネック寄りに重量が多くなり、重心距離が短くなるのだ。
「シャフト軸に対して、重心が近いほどフェース開閉を使いやすくなりますので、操作性が高くなります。球筋の打ち分けなど、弾道を操作したいゴルファーはネック高めを選ぶと良いでしょう。一方で、ネックが低めなら重心はセンター寄りになり、慣性モーメントも高くなります。軟鉄鍛造を使いたいけど、やさしい方がいいという人はネック低めでオートマチックに飛ばせるモデルがおすすめです」
【今回試打したアイアン】
テーラーメイド:P7CB
ブリヂストン:242CB+
キャロウェイ:Xフォージドスター
ダンロップ:スリクソン ZXi5
ホンマ:T//WORLD Vx
ヨネックス:EZONE CB901フォージド
ミズノ:JPX925フォージド
プロギア:PRGR 04
試打・筒 康博
つつ・やすひろ/インドアゴルフレンジKz亀戸店ヘッドコーチ。最新ギアの性能とそれを最大限に引き出すスイング理論に精通する。
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