ドライバーのシャフト選びでもう失敗しない! 気持ち良く振れればスコアもアップ!
ドライバーを飛ばすには、自分に合ったシャフトを使って、スイングで生み出したパワーを余すことなくボールに伝えられるようにすることが大切です。しかし、ゴルフのシャフトは種類が多く、どう選んでいいか分からない人も多いでしょう。本記事では、ゴルフにおけるドライバーシャフトの種類やスペック、おすすめモデルについて、詳細に解説していきます。
配信日時:2024年7月11日 09時56分
- 1.ゴルフクラブのシャフトとは?
- 2.ゴルフクラブのシャフトの種類
- 純正シャフト
- カスタムシャフト
- 3.シャフト選びの基本となるのは?
- 重さ
- 長さ
- フレックス(硬さ)
- 振動数
- キックポイント(調子)
- トルク
- バランス
- 4.自分に合うシャフトの選び方Q&A
- 切り返しのタイミングが早い人に合うのは?
- 飛距離を伸ばしたいときはどう選ぶ?
- HS40m/s以下の人が気をつけるべき選び方は?
- ドライバーとFWのシャフトは揃えるべき?
- 5.知っておきたい代表的なシャフトブランド
- 藤倉コンポジット『スピーダーNX』
- 三菱ケミカル『ディアマナ』
- グラファイトデザイン『TOUR AD』
- USTマミヤ『LIN-Q(リンク)』
- 日本シャフト『N.S.PRO Regio Formula+』
- 6.まとめ
ドライバーを飛ばすには、自分に合ったシャフトを使って、スイングで生み出したパワーを余すことなくボールに伝えられるようにすることが大切です。しかし、ゴルフのシャフトは種類が多く、どう選んでいいか分からない人も多いでしょう。本記事では、ゴルフにおけるドライバーシャフトの種類やスペック、おすすめモデルについて、詳細に解説していきます。
1.ゴルフクラブのシャフトとは?
シャフトとは、クラブヘッドとグリップの間にある棒状のパーツを指しています。ゴルフクラブは、ヘッドに多くの重量が集中しているため、スイングをするとヘッドの重心移動に引っ張られるようにシャフトは曲がるように動きます。これがいわゆるシャフトの「しなり」です。
シャフト選びでは、このしなりをいかに自分のスイングテンポやパワーに合わせるかが大切になります。相性の良いシャフトを選ぶことができれば、気持ち良く振れてスイングスピードが速くなりますし、インパクト時のエネルギー効率が上がって、飛距離を伸ばすことも可能です。
とはいえ、ドライバーのシャフトだけでも種類が非常に多く、重さやフレックス(硬さ)などのスペックまで合わせようと思うと非常に複雑です。そこで今回は、シャフト選びに必要な基礎知識について詳細に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.ゴルフクラブのシャフトの種類
シャフトはまず2種類に大別できます。ヘッドと合わせて開発される標準装備の「純正シャフト」とクラブのカスタムや購入後のリシャフトに対応する「カスタムシャフト」です。この2タイプのシャフトにはどんな違いがあるのでしょう。
純正シャフト
メーカーは新モデルを販売する際、ヘッドだけでなく、標準装備のシャフトも同時に開発します。これが「純正シャフト」と呼ばれるもので、シャフトメーカーにOEMで生産してもらうこともあれば、自社で開発、製造を行うメーカーもあります。ゴルフショップなどで販売されている「吊るしのクラブ」の多くには純正シャフトが装着されています。
純正シャフトは基本的に、幅広いゴルファーにフィットするようクセのない性能に設計されます。当然ながら装着されているヘッドとのマッチングも最適になるよう計算されていますので、安定した結果を得やすいクラブだと言えます。
PINGやダンロップ、グローブライド、マジェスティと言ったメーカーは純正シャフトの開発に力を入れていて、素材や設計に強いこだわりを持っています。カスタムシャフトに匹敵するような性能を持った純正シャフトもありますので、気になる方はチェックしてみるといいでしょう。
汎用性が高く、幅広いゴルファーに合う純正シャフトですが、当然ながらゴルファーのパワーによっては軽過ぎたり、重過ぎたりとスペック的に合わない可能性もあります。また、ヘッドに合わせた設計になっているため、「軽量モデルのヘッドが気に入っているけど、純正シャフトのスペックだと軽過ぎる」といったこともあり得るので注意が必要です。
カスタムシャフト
幅広いゴルファーに合う汎用性の高い性能の純正シャフトに対し、「カスタムシャフト」は専門のメーカーが、ゴルファー個人にフィットするよう特性を強調するように設計したシャフトを指しています。
クラブを注文する際にカスタムオーダーという形で装着してもらったり、単品で購入し、工房などでリシャフトしてもらうことで使用することができます。
カスタムシャフトは、同じメーカーでも製品ごとに特性がくっきり分けられていて、フィッティングすることで、ゴルファー個々のスイングにしっかりマッチさせることができます。最近では同じモデルで幅広い重さ、フレックスが用意されていますので、パワーのない女性ゴルファーから飛ばし屋のアスリートまで同じモデルのシャフトで対応することも可能となっています。
また、カスタムシャフトでは、純正シャフトではコストを加味して採用されないような高価で高性能なカーボン素材が使われることもあります。高価な素材を使うことで、シャフトのしなりをより細かくコントロールしたり、インパクトしたときのフィーリングを調整するなど、設計自由度が上がります。そのぶん、製造技術やコストも必要になったりもしますが、高性能な素材を生かしたシャフトがスイングにフィットしたときは、驚くほど飛距離を伸ばせる可能性があります。
3.シャフト選びの基本となるのは?
ヘッドと同じようにシャフトも毎年のように新製品がリリースされますが、そこには大きな違いがあります。ヘッドは新しいモデルが出ると古いモデルが廃盤になる形で代替わりしていきます。一方でシャフトはラインナップを拡充する形で新製品を出しますので、年々種類が増えていくことになります。
そんな中で、自分に合ったシャフトを見極めるには、基本となるスペックの意味を知ることがとても大切です。ここではシャフトに関連するスペックの意味について解説していきます。
重さ
ドライバー用のシャフトでは現在、30グラム台の軽量帯から80グラム台の重量級まで、幅広い重さのモデルがラインアップされています。
純正シャフトの場合、モデルによる違いこそありますが、その多くは50グラム台であることが多いです。50グラム台は、ヘッドスピードが40〜42m/sほどのゴルファーに合う重量になりますので、一つの目安として覚えておくと良いでしょう。
ただし、相性の良いシャフトの重さは、スイングタイプなどによっても変わります。パワーがなくてもゆったりしたテンポのゴルファーには重めのシャフトが合いますし、切り返しが早いタイプなら軽量なシャフトの方がスムーズに振り切ることが可能です。
また、重さを利用してスイングを矯正することも可能で、「早いテンポを抑制するために重めのシャフトを選ぶ」といった選択もありでしょう。ヘッドスピードに合わせた重さ選びは一つの目安に過ぎませんので、自分なりの基準を持って、重さを選ぶことが大切です。
長さ
クラブヘッドに装着する前、ノーカットの状態のシャフトの多くは1,168ミリ(約46インチ)で作られます。そこから装着後のクラブ長やノリシロの深さを加味して、バット部(手元側)からカットした上で使用されます。
シャフトの長さで変わるのは、スイングスピードとボールへの当てやすさです。長いほど、遠心力によってスイングスピードが速くなりやすく、飛距離を出す上で有利になります。ただし、長いほどボールに当てにくくなり、ミート率が低下しやすいため、スイングスピードが上がっても飛距離が伸びなかったり、逆に落ちることも少なくありません。人によってはシャフトを短くカットして、ミート率を高めた方が飛ぶケースもありますので、自分に合った振りやすい長さを見極めることが大切です。
また、注意したいのは同じシャフトでも、カットする長さによって重さが変化することです。特にドライバー用のシャフトを短くカットしてFWに装着する場合は、切る量も多く、かなり軽量になってしまいます。短いぶん、シャフトのしなりが減って、ドライバーに装着したときよりも硬く感じる可能性もあります。少し応用的な話になりますが、ドライバーと同じシャフトをFWに装着して、振り心地を近づけたい場合は、スペック的に重く、柔らかいものを選ぶのがおすすめです。
フレックス(硬さ)
フレックスとは、シャフトの硬さを表していて、柔らかいほどしなり量が多くなります。アルファベット一文字で表記されることが多く、「L(レディース)」、「A(アベレージ)」、「R(レギュラー)」、「S(スティッフ)」、「X(エキストラ)」の順で硬くなっていきます。「SR」や「SX」と言った中間のフレックスが用意されるケースもあります。
一般的に、シャフトは硬いほど、しなり量が小さくなるのでタイミングを合わせやすくなりますが、柔らかいものに比べて、ボール初速が落ちて、打ち出し角は低くなりやすいです。パワーや求める弾道に合わせて、選ぶことが大切です。
注意したいのは、例えば同じ「R」フレックスの表記であっても、モデルによって硬さが異なることです。フレックスについては統一された基準があるわけではなく、同じメーカーでもモデルによって硬さが違って感じられることもあります。
振動数
フレックスに代わって、シャフトの硬さを示す指標として使われることが増えているのが「振動数」です。専用の機器にグリップ部を固定し、ヘッドを上下に揺らしたときに1分間に何回振動するかを示したものになります。単位は「cpm」で、数字が大きいほど硬いシャフトになります。
振動数は、一部のメーカーや工房などで計測されていることがあり、シャフトを選ぶ際の基準にできます。しかし、測り方の特性上、手元側の硬さは分かっても、先端部分の硬さが分からないという弱点もあります。また、ヘッド側に付ける重りによっても数値が変わるため、振動数でモデル比較を行う場合は、同じ条件で測った数値で見る必要があります。
フレックスも、振動数も、判断材料の一つであり、完全な基準ではないことを頭に入れておきましょう。
キックポイント(調子)
キックポイントとは、シャフトの最もしなるポイントがどこかを示す指標で、「手元調子」、「中調子」、「先調子」の大きく3つに分けることができます。(中間の位置を示す「中元調子」や「先中調子」というものもあります)
一般的に先調子は、先端が走るようにしなるので、ボールが上げやすく、つかまりも良いモデルが多くなります。一方で元調子は、手元が柔らかい分、切り返しでタメを作りやすく、インパクトのタイミングが取りやすいモデルが多いです。中調子はクセのないモデルが多く、幅広いゴルファーに合うキックポイントになっています。
キックポイントは、シャフトに両端から負荷をかけて、シャフトのどの部分がしなっているかを目視でチェックして決定されます。基本的にシャフト中央の狭い部分のしなり方をチェックすることしかできませんので、先調子と元調子でしなるポイントが数センチ程度しか変わりません。また、メーカーごとに基準も異なるので注意が必要です。
トルク
「トルク」とは、シャフトのネジれの度合いを示す数値となります。一定の負荷を加えたときにシャフト軸に対して、どれくらいネジれるかを示したもので2.0から7.0ほどの数値で表記され、数字が小さいほどトルクが小さく、ネジれにくいシャフトになります。
トルクが小さくシャフトがネジレにくいほど、手元の動きがダイレクトにヘッドに伝わりやすくなります。パワーのある上級者にとっては狙い通りの球を打ちやすくなり、メリットがあります。一方で、トルクが大きいシャフトは、例えばダウンスイングでフェースが開いたとしても、シャフトがネジれてフェースが閉じる方向に動くなど、ミスを矯正してくれる効果が期待できます。
バランス
クラブ全体の重さに対するヘッド重量の比率を示す指標が「バランス」で、「スイングウェイト」とも呼ばれます。アルファベットと数字を合わせた数値で示され、A1が一番軽く、E9が最も重くなり、D0が標準的なバランスになります。
このバランスの数値にはシャフトも大きく影響します。シャフトが長いほど、バランスが大きくなりやすく、いわゆるヘッドが効いた状態になります。カスタムシャフトを装着する際には、接着後にどんなバランスになるのかチェックすることが大切です。また、最近ではシャフトの手元側の比重を大きくすることで、長くしてもバランスが大きくなりにくい「カウンターバランス」のモデルもあります。
4.自分に合うシャフトの選び方Q&A
ここからはお悩み別に最適なシャフトを選ぶポイントについて解説していきます。より詳細にモデルやスペックを絞りたい場合は、専門のフィッティングを受けたり、ゴルフショップや工房などで相談してみるといいでしょう。
切り返しのタイミングが早い人に合うのは?
トップからダウンスイングにかけての切り返しは、シャフト選びに関わる重要なポイントです。その中でテンポが早く、クイックに切り返すゴルファーには重量が軽めで、先調子のモデルが合いやすいです。
テンポの早いゴルファーが重いクラブを使うとインパクト前にクラブが落ちやすく、ダフリなどのミスが出る危険が高いです。また切り返しが早いことでシャフトにも強い負荷がかかりますので、手元調子だとシャフトのしなりが大きくなり、ヘッドの動きが不安定になりがちです。軽量にすることでスムーズに切り返すことができ、先調子にすることで負荷をかけてもヘッド挙動が安定しますので、ドライバーの飛距離も方向性も良くなるはずです。
飛距離を伸ばしたいときはどう選ぶ?
シャフトを軽量&長尺化することで飛距離アップを目指すことができます。軽いことでスイングスピードが速くなりますし、長いことで遠心力を生かして、さらにスピードを高めることが可能になるからです。長尺化することでシャフトをカットする量が減り、通常の長さよりも重くなりますので、軽い重量帯のシャフトを使用するといった工夫が必要になるでしょう。また、シャフトのしなりも大きくなって、ボールに当てにくくもなるので、先端が硬めのモデルなど、挙動の安定したものを選ぶことも大切です。
ただし、長尺化は物理的には飛距離を確実に伸ばせる手法ですが、同時に振りにくさ、当てにくさも出てくる諸刃の剣です。ゴルファーによっては、長さを変えずに、むしろ短くしてミート率を高めることで飛距離が伸びる場合もありますので、自分に合った長さがどれくらいか考えることが大切です。
HS40m/s以下の人が気をつけるべき選び方は?
一般的に、純正シャフトに比べて、カスタムシャフトの方が同じフレックスでも硬めに作られていることが多いです。そのため、同じ重量帯でもハードに感じることが多く、純正シャフトの50グラムSフレックスが振りやすいからと言って、カスタムでも同じようなスペック表記のものを選ぶのは危険です。特にHS40m/s以下のゴルファーは40グラム台のRフレックスを基準に、試打をしっかり行って、自分が振りやすいと感じるスペックを探していきましょう。
ドライバーとFWのシャフトは揃えるべき?
ドライバーとFWのシャフトを同じモデルで統一しても、振り感が変わる可能性があることを覚えておきましょう。シャフトのしなりはヘッドの重心深度の影響を受け、深いほど大きくしなります。そのため、大型ヘッドのドライバーはシャフトのしなりが大きくなりやすく、FWは同じシャフトを装着しても、しなり量が小さくなります。
「長さ」の項でも解説しましたが、同じ重量帯のシャフトでもFWの方がカットする量が大きくなるため、シャフト自体がかなり軽くなります。もしドライバーに近い振り感をFWでも実現したい場合は、同じモデルで重量帯が重めで、フレックスは柔らかいものを選ぶといいでしょう。
5.知っておきたい代表的なシャフトブランド
たくさんのモデルが存在するドライバーのシャフトですが、代表的なブランドとその特徴を知っているだけでもかなり選びやすくなります。ここでは、代表的なシャフトブランドについて解説していきます。また、併せて各ブランドの2024年7月11日現在の最新モデルも紹介します。
藤倉コンポジット『スピーダーNX』
女子プロを中心に絶大な支持を受けるブランドが藤倉コンポジットの『スピーダーNX』です。藤倉コンポジットは先端が走るいわゆる「弾き系」のシャフトを得意とするメーカーで、『スピーダーNX』は、「より遠くへ、ハジキ、飛ばす」をコンセプトに開発されています。スイング中にシャフトが強烈に走ることで、ボールがつかまり、高い打ち出し角で飛距離を伸ばすことができます。
最新モデルは『スピーダーNX バイオレット』です。キックポイントが中調子のシャフトですが、ボールのつかまりが良く、上がりやすいのがポイントです。近年の高慣性モーメントのヘッドにも適合しやすい設計に仕上がっており、ヘッドスピードを最大化し、飛距離向上に貢献してくれます。
三菱ケミカル『ディアマナ』
カーボン素材から開発を行い、高性能かつ高精度なシャフト作りで根強い人気を誇るのが三菱ケミカルです。『ディアマナ』は、三菱ケミカルのフラッグシップブランドで、トッププレーヤーが求める性能をそのまま製品化することをコンセプトにしたアスリートゴルファー御用達のブランドとなっています。
『ディアマナ』は色で特性がくっきり分けられていて、中元調子の「青マナ」、先調子の「赤マナ」、元調子の「白マナ」の3タイプのシャフトが代替わりしながら進化してきました。
最新モデルは第6世代となる『ディアマナBB』で、中元調子「青マナ」の系譜になります。自然なしなり戻りによるクセのない振り心地が特徴のモデルで、幅広いゴルファーが安定して飛ばせるシャフトに仕上がっています。
グラファイトデザイン『TOUR AD』
埼玉県の秩父に工場を構える国内屈指のシャフト老舗メーカーがグラファイトデザインです。さまざまなゴルファーにフィットする個性豊かなシャフトをラインアップしており、『TOUR AD』は男子ツアープロを中心に高い使用率を誇っています。最近では赤と黒のデザインが特徴的な『TOUR AD VF』をツアー復帰したレジェンドゴルファー、タイガー・ウッズが使用して話題となりました。
最新モデルは白とゴールドのデザインが印象的な『TOUR AD GC』です。スイング時に発生するネジレやつぶれを抑えることで高いミート率を実現したシャフトで、最新のスイング理論やヘッドに対応した“新世代ニュートラルシャフト”になっています。安定した挙動を求めるアスリートゴルファーに最適なモデルだと言えるでしょう。
USTマミヤ『LIN-Q(リンク)』
高い品質と性能を持ったシャフトをリリースし続け、海外ツアーを中心に高い評価を受けるメーカーがUSTマミヤです。米国男子ツアーでヒットし、逆輸入されるような形で日本に入ってきたブランドが『LIN-Q(リンク)』で、“ブレない強弾道”が特徴となっています。
最新モデルは2023年に発売された『LIN-Q BLUE EX』です。中元調子の安定感がありながら、最高級の素材や独自の設計によってパワーを増幅させることに成功したモデルになっています。ゴルファーの力を最大限、ボールに伝えることで飛距離を伸ばすことができるモデルとして、女子プロにも人気になっているシャフトです。
日本シャフト『N.S.PRO Regio Formula+』
アイアン用のスチールシャフトで絶大なシェアを誇るメーカーが日本シャフトです。近年はウッド用シャフトの開発にも力を入れており、プロの使用者も年々増えています。
『N.S.PRO Regio Formula+』は最新シリーズで、元調子の『B+』、中調子の『M+』、中元調子の『MB+』の3タイプがラインナップされています。高性能な素材を採用することでシャフトのつぶれ戻る性能を高め、圧倒的な初速が出せるように設計されていることが共通点です。また、日本シャフトが販売しているアイアン用スチールシャフト『N.S.PRO MODUS3』シリーズの各モデルと振り感が揃うように設計されていることも特徴で、同社のアイアンシャフトを使用している場合は有力な選択肢となるでしょう。
6.まとめ
ここまでシャフトの基本的な用語やおすすめのモデルについて解説してきました。シャフトはゴルファーがスイングで生み出したパワーをヘッド、そしてボールに伝えるための重要なギアです。相性の良いものを使っているかどうかは、飛距離や方向性だけでなく、スコアにも影響してきますので、ぜひ自分に合った最高のモデルを見つけてほしいです。最近では、シャフトメーカーが公式サイト上で簡易的なフィッティングをできるようにしているケースも増えていますので、本記事でシャフトの基礎知識を抑えた上で利用すれば最適なモデルが見つけやすくなるはずです。