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    ゴルフの必需品「グリーンフォーク」でピッチマークを修復! 正しい使い方&選び方

    ゴルフをしていると耳にする「グリーンフォーク」は、何に使う道具か知っていますか? 各プレーヤーが自分で作ったボール跡を修復するために使うグリーンフォークですが、間違ったやり方をすると、かえって芝を傷めてしまうことがあります。芝の修復はゴルフ規則でも推奨されている大切なマナー。正しい使い方を覚えて上手にグリーンを修復し、ほかのプレーヤーを邪魔しないスマートなラウンドを心がけましょう。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年3月22日 10時20分

    • ギア
    目次 / index
    • ピッチマークの縁ギリギリではなく、少し外側の部分に斜めに刺し込む
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    1.ゴルフの必需品「グリーンフォーク」はグリーンを修復する道具

    ゴルフの必需品とされる「グリーンフォーク」は、グリーンにボールが落下した際にできるへこみ(ピッチマーク、ボールマーク)を修復するための道具です。ピッチマークはボールがグリーンにオンできた証拠なので、それ自体は悪くありません。ただし、次の2つの理由から、できてしまったピッチマークは修復するのがマナーです。

    理由1.芝が枯死するのを防ぐ

    ピッチマークをそのままにしておくと、ダメージを受けた芝が枯れて死んでしまいます。ピッチマークとその周辺が影響を受けて、芝が再生しなくなります。

    グリーン上に茶色の丸い部分があるのを見かけたことはないでしょうか。実はそれが、ピッチマークを放置して枯れてしまった跡です。そうならないためにはなるべく早く修復しなければなりません。グリーン上にピッチマークをつけたら、必ず芝の修復をするようにしてください。

    理由2.ほかのプレーヤーに影響を与えないようにする

    ピッチマークがあると、ほかのプレーヤーに影響が出てしまいます。自分のつけたピッチマークがほかの人のパッティングライン上にあったらどうなるでしょうか。もちろんパッティング前に直すことはできますが、自分がつけたピッチマークを速やかに修復しておけば、お互いに気持ちよくプレーを続けられるでしょう。

    グリーンの修復は“全てのプレーヤーに期待される行動”

    ゴルフ規則には、グリーンフォークの使い方やピッチマークを直さない場合の罰則などはありません。グリーンの修復はマナーとして推奨され、以下のように明記されています。

    「コースをしっかりと保護すること-例えば、ディボットを元に戻す、バンカーをならす、ボールマークを修理する、不必要にコースを傷つけない」(規則1.2a)

    2.グリーンフォークの3つの種類

    グリーンを修復する道具のグリーンフォークは、刃の形状によって3種類に分けられます。それぞれに特徴がありますので、使いやすいものを選びましょう。

    3種類のグリーンフォークには、それぞれ以下のような特徴があります。

    グリーンフォークの種類

    特徴

    1本刃タイプ

    ・芝の根のダメージを抑えるが作業に時間がかかる

    ・上級者やプロ向け

    2本刃タイプ

    ・使いやすくスピーディに修復できる

    ・初心者向け

    スパイダータイプ

    ・数秒で素早くきれいに修復

    ・使い方によっては逆に芝を傷めることもある

    なお、グリーンフォークを使わずにティーペグで修復することも不可能ではありません。グリーンフォークとしても使えるティーペグも市販されています。ただしその形状は、特に初心者にとって使い勝手がよいとはいえません。配布用のグリーンフォークを準備しているゴルフ場もまれにはありますが、自分で使いやすいものを用意するほうが確実です。

    3.グリーンフォークを正しく使う3つの手順【タイプ別】

    どのグリーンフォークにも、正しい使い方があります。それを知らずに使うと、修復しようとして逆に芝を傷めてしまう場合がありますので、注意が必要です。

    ピッチマークの縁ギリギリではなく、少し外側の部分に斜めに刺し込む

    ピッチマークの縁ギリギリではなく、少し外側の部分に斜めに刺し込む

    1本刃・2本刃のグリーンフォークの使い方

    1本刃と2本刃のグリーンフォークでは、次の手順でピッチマークを修復します。

    【手順1】ピッチマークの縁にグリーンフォークを斜めに刺し込む

    まず、ピッチマークの一番高くなっている部分に、地面に対して斜めに刃先を刺します。刺し込む位置は、ピッチマークの縁ギリギリではなく少し外側の部分です。

    【手順2】刺した部分を穴の中央に寄せるようにグリーンフォークの柄を立てる

    次に、ズレてしまった芝を穴に戻すような感覚で、グリーンフォークの柄を土に対して垂直に起こします。「刺したら立てて寄せる」と覚えましょう。

    【手順3】穴の周囲3~4カ所を同じように戻し、パターのソールでなじませる

    ピッチマーク周辺の3~4カ所で手順1と2を繰り返し、盛り上がった土や芝を穴に戻します。最後にパターのソールで2、3回軽くたたいて、グリーンを平らに仕上げたら完了です。

    【こんな使い方はNG】1本刃・2本刃のグリーンフォーク

    刺したグリーンフォークを、寝かせるようにして刃先を持ち上げる動作はNGです。地面をえぐるような動きになってしまうため、根を切って余計に芝を傷めてしまいます。

    1本刃と2本刃のグリーンフォークは「刺したら立てて寄せる」と覚えましょう。

    また、最後に芝をなじませる際に足で強く踏むと、スパイクが芝を傷める可能性があります。パターのソールで軽くたたく程度にしましょう。

    スパイダータイプのグリーンフォークの使い方

    手軽さで人気があるスパイダータイプのグリーンフォークは、以下のような使い方をします。

    【手順1】ピッチマークのくぼみに刺す

    まず、ピッチマークのくぼみの中心辺りにグリーンフォークを直角に刺します。

    【手順2】少しだけ(15度ほど)回して引き抜く

    地面に刺した状態で、左右どちらかに少しだけ回して引き抜きます。「少しだけ」とは、角度にすれば15度ほど軽くひねるようなイメージです。時計の針は5分で30度動くので、15度なら本当に少しひねるだけでOKです。

    【手順3】2回ほど繰り返し、パターのソールでなじませる

    手順1と2を2回ほど繰り返し、表面をパターのソールでなじませれば完了です。

    【こんな使い方はNG】スパイダータイプのグリーンフォーク

    ものの数秒でピッチマークを修復できるスパイダータイプのグリーンフォークですが、手軽な分やり過ぎには注意が必要です。強くひねり過ぎてしまうと芝の根をねじり切ったり、根こそぎはがしたりしてしまう恐れがあります。

    1本刃・2本刃タイプと同様、最後の仕上げは、足で踏まずにパターのソールでならしましょう。

    また、頻繁に使うからといって、ポケットの中にフタなしで入れるのは危険です。取り出そうとして手に刺さったり、しゃがんだ拍子にフトモモに刺さったりしてケガをするかもしれません。持ち運びには気をつけましょう。

    4.グリーンフォークの選び方

    新たに準備する場合は、グリーンフォーク自体にこだわってみるのもよいでしょう。特徴を比較して選んだ好みの一本は、ゴルフに新しい楽しみを追加してくれます。

    持ち運びやすさを重視する

    グリーンフォークは、さまざまなゴルフグッズの中でも使う頻度が高いアイテムです。グリーン上で素早く使うためには、持ち運びやすくサッと取り出せると便利です。

    1本刃や2本刃タイプはカラビナやキーホルダーがついている場合が多く、ほとんどはベルトやベルトループ、キャディバッグなどに下げられます。ポケットに入れたい場合は、折りたたみ式のワンタッチ開閉タイプが安全で手軽です。汚れが気になるなら、ケースつきも選択肢に入れましょう。また、マルチツールタイプなら、マーカーやアイアンブラシなどの様々なツールをコンパクトに身につけられます。

    一方、スパイダータイプはかさばる形状のため、持ち運びの選択肢はあまり多くありません。ポケットに入れない場合はボールケースなどに収納して、それを身につけてもよいでしょう。

    見た目を重視する

    シンプルなグリーンフォークは500円程度から購入できますが、デザインにこだわってみるのもよいでしょう。テーラーメイドやダンロップ、ビームスゴルフなどのメーカー品はおしゃれで高級感があり、中には1万円近い品もあります。応援するプロが愛用しているメーカーのものを買ったり、使用中のクラブと同じメーカーでそろえたりしても気分が上がります。

    過去にはプロゴルファーの名入り製品もありましたが、現在手に入りやすいところでは、プロゴルフ選手権のグリーンフォークも魅力的です。PGAオンラインストアで扱っています。

    また、名入れできるグリーンフォークは贈り物として人気が高く、自分で買えば特別感があり、モチベーションもアップしそうです。

    4.まとめ

    青々として整ったグリーンのゴルフ場は特別な雰囲気を演出し、プレーをより楽しく素晴らしい体験にしてくれます。多くのプレーヤーが理想的な環境でゴルフを楽しめるように、それぞれがグリーンフォークを正しく使い、美しい芝を守っていきましょう。

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