ALBA Net  ゴルフ
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どこからでも寄せワンを獲る! ウェッジはやさしく激スピンがイイ!

ウェッジの最新モデルは、ヘッド構造や溝の工夫でスピン性能を高めたものが増えている。ダフリやトップをカバーしてくれるやさしいソールと組み合わせて使えば、ギュギュッと止まるアプローチであらゆる状況から寄せワンを狙っていくことができる。

所属 ゴルフライター
田辺直喜 / Naoki Tanabe

配信日時:2025年10月23日 16時50分

誰もが憧れるスピンアプローチを習得するには、高性能な最新ウェッジを使うのが近道だ
誰もが憧れるスピンアプローチを習得するには、高性能な最新ウェッジを使うのが近道だ

プロのような技術がなくても強烈なスピンがかけられる

ゴルフはミスが出るスポーツだ。そのため、毎回安定したスコアを出すためにはグリーン周りのアプローチを確実に寄せることが大切になる。

アプローチのセオリーと言えばコロがしだが、グリーンエッジからピンまでの距離が短いなど、時にはスピンの利いたボールが必要なシーンもある。そんなときに心強い武器になるのが、寛容性が高く、激スピンのアプローチ。Victoria Golf新宿店のゴルフクラブアドバイザーの石岡修造さんは、最新ウェッジはスピン性能を高めたモデルが多く、アプローチの向上に活用すべきと話す。

Victoria Golf新宿店に在籍するゴルフクラブアドバイザーの石岡修造さん。確かなギア知識と豊富な接客経験で最適なクラブ選びをサポートしてくれる

Victoria Golf新宿店に在籍するゴルフクラブアドバイザーの石岡修造さん。確かなギア知識と豊富な接客経験で最適なクラブ選びをサポートしてくれる

「一昔前までは、プロのような技術がなければギュギュッとスピンで止まるアプローチは打てませんでした。しかし最新モデルは、ヘッド構造や溝の形状を工夫することで、アマチュアでもしっかりスピンの利いたボールが打てるウェッジが増えています。ソール形状も豊富に揃っていますので、幅広でバンス角の大きいものを選べば、やさしく激スピンのアプローチが打てるようになりますよ」(石岡さん)

石岡さんが教えてくれたやさしく激スピンなモデルを選びコツは2つある。1つ目は幅広&バンスなソール形状を選ぶことだ。ソール幅が広いほど、入射角のズレを補正する効果が大きく、ダフリやトップなどのミスを防ぐことができる。また、バンス角が大きいとヘッドの直進性が増し、しっかりボールを拾ってくれるので、狙った距離を飛ばしやすくなる。

ウェッジを並べてみて、ソール幅が広いものを選ぼう。また刻印されているバンス角の数字が大きいものは基本的にミスに強いモデルが多い

ウェッジを並べてみて、ソール幅が広いものを選ぼう。また刻印されているバンス角の数字が大きいものは基本的にミスに強いモデルが多い

2つ目は溝が鋭く、精密なミーリングの施されたモデルを選ぶことだ。多くのメーカーは溝規制のルールに適合させながら、フェースの喰い付きが良くなるような工夫をしている。溝に角度があり、細かな加工の施されたウェッジはさまざまな状況で高いスピン性能を発揮してくれる。

溝の角度やフェース面の細かなミーリングなど、最新ウェッジはルールの範囲で精密な加工が施されている

溝の角度やフェース面の細かなミーリングなど、最新ウェッジはルールの範囲で精密な加工が施されている

今年の秋はスピン性能を強化した最新ウェッジが数多くリリースされている。アプローチの精度を高めながら、誰もが憧れるスピンアプローチを手に入れたいなら最新モデルは試す価値が大いにある。

【おすすめモデル1】テーラーメイド『MG5(58度HB)』

ここからは石岡さんがおすすめしてくれた激スピンがかかる最新ウェッジを紹介していく。1つ目はテーラーメイドの最新モデルで、契約プロの多くがすでにスイッチしている軟鉄鍛造ウェッジの『MG5』だ。

「前作までは鋳造でしたが、最新の『MG5』から鍛造でヘッドを作るようになりました。溝をルールギリギリまで鋭く加工することで、フェースへの喰い付きが抜群に良くなっています。低く打ち出してギュギュッと止めるアプローチが打ちやすく、スピン性能の高さは間違いなくトップクラスです。ソールはダフリに強い『HB』がおすすめです」(石岡)

鍛造製法に移行することで打感が向上。ノーメッキのフェースは圧倒的な喰い付きの良さで激スピンがかかる『MG5』

鍛造製法に移行することで打感が向上。ノーメッキのフェースは圧倒的な喰い付きの良さで激スピンがかかる『MG5』

【おすすめモデル2】キャロウェイ『OPUS SP(58度Wグラインド)』

2つ目はキャロウェイの『OPUS SP』。半中空という新たなヘッド構造を採用したことで打ち方に関係なく安定したスピンが得られる意欲作だ。

「ヘッド内部に空洞を作る独自の構造で高重心化し、インパクトではフェースに吸い付くような感触が得られます。精密に加工した溝とフェースミーリングとの組み合わせでスピンの平均値が上がってくれます。Wグラインドはミスに強く、丸みのあるソール形状で抜けの良さもあります」(石岡さん)

「シェイプ6」と呼ばれるプロが好む美しいヘッド形状も特徴のひとつ。『OPUS SP』はフェースに乗るような心地良い感触が得られる

「シェイプ6」と呼ばれるプロが好む美しいヘッド形状も特徴のひとつ。『OPUS SP』はフェースに乗るような心地良い感触が得られる

【おすすめモデル3】コブラ『KING(58度Wグラインド)』

3つ目は非常に精密な加工が特徴的なコブラの『KING』。他メーカーとは独自の製造方法でスピン性能やフィーリングをとことん高めている。

「金属射出成型という精度の高い製法でソフトな打感のヘッドに仕上げています。また、重心位置を精密にコントロールすることで、プロのような低い打ち出しで高スピンのアプローチが打てることも特徴です。ソール後方を凹ませることで抜けを良くしていることもコブラのウェッジならではの設計です」(石岡さん)

デザイン的にも精密かつ精悍な印象の『KING』。独自の製法によるソフトなフィーリングが非常に心地良いウェッジだ

デザイン的にも精密かつ精悍な印象の『KING』。独自の製法によるソフトなフィーリングが非常に心地良いウェッジだ

【おすすめモデル4】キャスコ『DW-125G』

4つ目はキャスコの『DW-125G』。独自のソール形状でやさしくミスを防いでくれる“ドルフィンウェッジ”の最新モデルだ。

「4面に分かれた独自のソールを採用し、薄芝でも、バンカーでもやさしくボールを拾って、ピンを狙うことができます。ミスを防ぐ寛容性の高さはトップクラスです。スピン性能もハイレベルで、溝の間隔を狭めることで、止めるアプローチが打ちやすくなっています。やさしさを重視するなら最良の選択肢のひとつです」(石岡さん)

ソール形状は奇抜だが、構えるとスッキリした美顔の『DW-125G』。セミグースネックで安心感があることもポイントだ

ソール形状は奇抜だが、構えるとスッキリした美顔の『DW-125G』。セミグースネックで安心感があることもポイントだ

【おすすめモデル5】ロイヤルコレクション『BBプラス』

最後は溝の入った特殊なソールを搭載したロイヤルコレクションの『BBプラス』。本格的な形状で技が使えて、ミスにも強い新しいタイプのウェッジになっている。

「ソールのリーディングエッジ側を削って溝を作っていることが特徴で、ヘッドが深く潜り過ぎず、スムーズに抜けてくれます。入射角がブレてもミスになりにくく、非常に寛容性が高いです。ソフトな打感でフィーリングも良く、安定したアプローチスピンがかかることも魅力です」(石岡さん)

『BBプラス』キャビティのような構造で高重心化することでスピン性能を高めている。アプローチが劇的に安定してくれるウェッジだ

『BBプラス』キャビティのような構造で高重心化することでスピン性能を高めている。アプローチが劇的に安定してくれるウェッジだ

話を聞きに行ったのは「Victoria Golf新宿店」


新宿駅徒歩1分の好立地にあり、9フロアに渡ってあらゆるゴルフギアを揃える超大型店舗。クラブ、アクセサリー、アパレルなど、それぞれに精通したスタッフが常駐し、相談しながら購入できる。

▪️住所:東京都新宿区新宿4-1-10
▪️TEL:03-3352-5281
▪️営業時間:11:00〜20:30(平日)、10:00〜20:30(土曜・日曜・祝日)

撮影/近澤幸司 構成/田辺直喜


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