今季は年間女王候補にも挙げられている小祝さくら。昨季ツアー2勝を挙げて、メルセデス・ランキング4位に輝いた彼女のセッティングを直撃取材してみた。
ドライバーは、『スリクソン ZXi LS』(9度)ヘッドに『テンセイプロホワイト1K 50S』を変わらず採用している。どういう点を気に入っているのだろうか?
「ヘッドは大き過ぎない方が、好きですね。それは昔から変わりません。ヘッドは操作性が高い方がいいです。シャフトは、先が走らずにしっかりしたタイプを好んでずっと使っています。弾道をコントロールできるのが気に入っています。右に吹ける弾道が好きじゃないので、ややつかまるイメージが出るヘッドを選びますね」
アイアンは、アマチュアにも人気の高い『スリクソン ZXi7』ヘッドに『N.S.PROプロト S』シャフトを採用している。
「アイアンは(ソールの前後を削った山型の)ソールの抜けがすごくいいですね。このモデルは、低い音が良くて、球を押し込む感じがあります。もちろんアイアンでもややつかまった球が出るヘッドがいいですね」
アイアンシャフトは変わらずに『N.S.PROプロト S』を採用。以前取材した際は次のように評価していた。「『N.S.PROプロト S』もしっかりした感じのところを気に入っていますね。変なしなりがなくてしっかり振り切れるんです。スイング中にグニャっと曲がるのが好きじゃないですね。弾道がコントロールできないんです」。
今回3Wで『スリクソン ZXi』(15度)に『スピーダーNXバイオレット 50S』を採用。『スリクソン ZXi』は重心が浅めで前に飛ぶ力が強く、ライナーで飛ばせる。シャフトは、中調子ながらつかまりもあるモデルをチョイスしている。ウッド型の4Uとアイアン型の4Uが入っているが、コースによって使い分ける意図が見て取れる。
ボールは女子ツアーでの使用率が高い『スリクソン Z-STARシリーズ』。小祝は『Z-STAR XV』を使用する。「ちょうどいい打感で、スピン量もちょうどいい。全種類のボールを打ったんですけど、中間値が『スリクソン Z-STAR XV』でした。気に入っていますね。ただ、データはあまり気にしないというか、私は“見ない派”。打っている感触がとてもいいです」。
『ややつかまるヘッド』+『しっかりしたシャフト』が小祝が使うギアの法則といえる。弾道をコントロールできるギアで、年間女王に輝けるのだろうか。
【小祝さくらのクラブセッティング】
1W:ダンロップ スリクソン ZXi LS(9度/テンセイプロホワイト1K 50S)
3W:ダンロップ スリクソン ZXi(15度/スピーダーNXバイオレット 50S)
3・4U:ダンロップ スリクソン ZXi(19・22度/スピーダーTR HB 75S)
4U:ダンロップ スリクソン ZXi U(23度)
5I~PW:ダンロップ スリクソン ZXi7(N.S.PROプロト S)
48・50 ・58度:ダンロップ クリーブランド RTX3(N.S.PRO モーダス3 105WEDGE)
PT:テーラーメイド スパイダー ツアーX X7
BALL:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV
(練習日のため、15本で撮影)
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