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    石川遼&河本結が使うツアーにしかないキャロウェイ『第3のボール』を発見! 市販品との違いは?

    日本では石川遼、河本結、伴真太郎の3人しか使っていない、ツアーだけのボールがあることが分かった。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年5月21日 02時35分

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    • 石川遼
    • 河本結
    “ドット”入りのキャロウェイ第3のボールの正体とは?
    “ドット”入りのキャロウェイ第3のボールの正体とは? (撮影:鈴木祥)
    • ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    • ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    • ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    • ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    • 石川遼はグリーン周りのスピンの安定性を重視して『ドット』を選んだ
    • 石川遼はグリーン周りのスピンの安定性を重視して『ドット』を選んだ
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    ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
    ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある
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    ツアーには市販されていない『CHROME TOUR・』と刻印されたモデルがある (撮影:鈴木祥)

    開幕から3試合で41位、予選落ち、34位と、なかなか思うようなゴルフができていなかった石川遼。しかし、前週の「関西オープン」では決勝ラウンドで「65」を並べて今季最高の5位タイに入り、昨日行われた全米オープン最終予選ではトップタイの成績で本戦出場を決めるなど、調子を上げてきている。

    ■『クロムツアー』のヨコに『・』が刻印

    石川といえば昨年まで5本入れていたウェッジを3本に減らし、ドライバーと3番ウッドを最新モデルに新調して話題を集めたが、実は今年からボールもチェンジした。用品契約を結ぶキャロウェイ最新の『クロムツアー』かと思いきや、よく見るとロゴのヨコに『・』(ドット)が刻印されている。これは、今年3月に発売された『クロムツアー』でも『クロムツアー X』でもないツアーだけの支給品で、石川の他に日本で使っているのは河本結と伴真太郎の2人だけだ。

    昨年までキャロウェイはツアーボールとして『クロムソフト』シリーズを展開していたが、今年から『クロムツアー』シリーズへ一新。『クロムソフト』自体はまだあるが、ツアーで使われているのは『クロムツアー』と『クロムツアー X』の2種類だと考えていい。キャロウェイによると、『クロムソフト X』の後継が『クロムツアー X』、それよりもロングショットでスピンを抑えた『クロムソフト X LS』の後継が『クロムツアー』となる。

    石川は2020年から取り組んできたスイング改造で、入射角がシャローとなり出球が高くなったことから、スピン量を抑えるために昨年は『クロムソフト X LS』を使用していた。同じ流れなら『クロムツアー』になるはずが、なぜ第3のボール『ドット』を選んだのか、石川に聞いてみた。

    石川遼はグリーン周りのスピンの安定性を重視して『ドット』を選んだ
    石川遼はグリーン周りのスピンの安定性を重視して『ドット』を選んだ
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    石川遼はグリーン周りのスピンの安定性を重視して『ドット』を選んだ (撮影:ALBA)

    ■石川遼が『ドット』を選んだ理由はグリーン周り

    「今年は3種類の差がギュッとけっこう近づいて、基本的にドライバーからアイアンショットのパフォーマンスは全部良かった。決め手はアプローチのスピンの入り方です。僕の打ち方をしたときに、一番スピン量が安定していたのがドットだった。僕の中ではスピン量が真ん中くらいの感覚です」

    石川が試打して感じた3種類の位置づけとしては、グリーン周りでスピンが入る順に『クロムツアー X』、『ドット』、『クロムツアー』となる。また『ドット』はちょうど真ん中というわけではなく、「クロムツアー寄り」のスピン性能。単純に考えると一番スピンが入るボールが良さそうに思えるが……。

    「クロムツアー Xでは5000回転入る状況で、クロムツアーだと4000回転。ただし、僕の打ち方でクロムツアー Xを打つと、5000回転が出たり3800回転が出たりする。その結果、フェースに乗れば出球が低くなるし、フェースに乗らないと上がってしまう。いろんな高さの球が出る感じだった。クロムツアーだと4000回転で安定するんです」

    スピン量がバラつけば当然距離感も変わってしまう。そのリスクを怖れて石川は『クロムツアー X』を選ばなかった。また、ラフからのアプローチでも『クロムツアー X』だと思いがけずにスピンが入ってしまうことがあり「ジャッジが難しくなってしまう」と話す。

    その中で、「どこからでも高い球でフワッとアプローチするというよりも、低くラインを出していきたいアプローチもけっこうある」ことから、『クロムツアー』よりも少しスピンが入って出球が低く出る『ドット』を選んだ。あくまで石川個人の考え方であり、グリーン周りで何を重視するかによって、ボールの選び方は変わってくるだろう。

    河本結は打感のやわらかい『ドット』に換えたことで、エースパターのインサートを硬いものにチェンジ
    河本結は打感のやわらかい『ドット』に換えたことで、エースパターのインサートを硬いものにチェンジ
    河本結は打感のやわらかい『ドット』に換えたことで、エースパターのインサートを硬いものにチェンジ
    河本結は打感のやわらかい『ドット』に換えたことで、エースパターのインサートを硬いものにチェンジ
    河本結は打感のやわらかい『ドット』に換えたことで、エースパターのインサートを硬いものにチェンジ
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    河本結は打感のやわらかい『ドット』に換えたことで、エースパターのインサートを硬いものにチェンジ (撮影:鈴木祥)

    ■河本結は“40ヤード”を重視してパター改造も

    次に河本結はなぜ『ドット』を選んだのか? 石川同様にアプローチのスピン性能を挙げるが、その内容は少し違う。「40ヤードのスピンの入りが一番良かったんです。50ヤードは振り幅を出せるし、30ヤードは短いからフェースを開いて打ったりできるんですけど、40ヤードは振りも速くできないし、開く打ち方にもあまり向かない。中途半端なんです。その40ヤードで一番スピンが利いたのが『ドット』でした」と話す。

    昨年は『クロムソフト X』を使っていた河本。『クロムツアー X』にチェンジするのが自然だが、40ヤードのスピン性能を重視して打感が少しやわらかい『ドット』を選んだ。しかし、その影響でエースパターのフィーリングが変わってしまった。

    「ボールの打感がやわらかくてパターの縦距離が合わないので、エースのホワイトホットOGに昔の少し硬いインサートを入れました」。本来ならエースパターに手を加えるのは躊躇するところだが、河本はボールを優先した。

    それが功を奏したのか、前週の「ブリヂストンレディスオープン」では今季最高の2位タイに入り、ツアー2勝目にあと一歩まで迫った。今季はここまで12試合に出場してトップ10に6度入っており、パーオンホールでの平均パットは全体2位とグリーン上のパフォーマンスが高い。このままの調子を維持できればシード返り咲きどころか、優勝も近いだろう。

    タイトリストは今年2月、不動の人気を誇るツアーボールの柱、『PRO V1』と『PRO V1x』に加えて、第3のボール『-PROV1x』(レフトダッシュ)を発売した。これも2018年に米ツアーでシーディングをスタートして、そのあと市販化されたモデル。キャロウェイの『ドット』も同様に第3のボールとして世に出てくるかもしれない。

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