ミスヒットでも当たり負けずに距離が出る! 『B3 MAX D』はアマチュア用に“作り込まれた”1本
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年5月8日 08時40分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
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【注目ポイント】
ブリヂストンスポーツは『B3 MAX D』を2024年4月5日に発売。『B3 MAX』ドライバーは、ロフトが9.5度と10.5度の二種類があり、『B3 MAX D』は10.5度のみとなります。それぞれが同時発売の姉妹モデルです。
『B3 MAX ドライバー』シリーズのボディは全く同じで共用ですが、後方についているウェイトの素材と重量、内部の重量配分などが違うのです。実に面白いです。
『B3 MAX D』のコピーは、“カーボンモノコックで【MAXやさしい】 つかまえて飛ばす ハイドロー設計”です。飛距離性能の高さと、ドローが打ちやすいことを強調したコピーです。
『B3 MAX D』で注目したのは、「バイティングフェース」です。「スリップレスバイトミーリング」を施したフェースは、ボールをスリップさせないことでスピン量を最適化する効果があり、昨年発売された『B1』や『B2』で実績があります。「カーボンモノコックボディ」は、骨組みなしのカーボン繊維だけでクラウンからソールまで一体構造で作られています。ブレずに真っ直ぐ飛ばす性能を高めます。カーボンを使ったことで軽量化が出来た分の最大40グラム越えの重量を適切に配分したことで、ミスヒットに強くなる寛容性もアップしました。また、シャフトは、「VANQUISH BS40 for MAX」という軽量の専用シャフトになっています。
『B3 MAX D』は、助けてくれるだけではなく、高性能だと期待させます。『B3 MAX D』は一般のゴルファー向けの使いやすいモデルであることは間違いありません。益々打つのが楽しみになってきます。
試打した日は、快晴で、気温は8℃~22℃。微風でした。クラブは、『B3 MAX D』 シャフトのフレックスはR。使用したボールは、使い慣れていて、クラブの特徴に集中できる『TOUR B X』です。『B3 MAX D』は、本当にやさしさMAXで飛ぶのか? 意識をしながら試打をしました。
【打感・打ち応え】
『B3 MAX D』の打音ですが、音量はちょうど良い大きさです。音質は、濡れた鞭系で残響がセットになっている良い音です。打ち応えは、軽めですが乗り感がしっかりあります。手応えはやや鈍感です。
【弾道・球筋・スピン性能】
『B3 MAX D』の弾道は、高めの高弾道です。打ち出しから少し左に飛び、つかまったドローが出ます。暴れる感じは一切なく、ストレートに近いボールも打てます。同じボールを連続して打つのが得意なドライバーです。ランは、ほとんど出ませんでした。
【飛距離性能】
『B3 MAX D』の試打ラウンドの平均飛距離は220ヤードでした。最高飛距離のホールは225ヤード。高弾道で、キャリー勝負のドライバーです。ほとんどランがなかった上で、この飛距離です。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『B3 MAX D』は、Rフレックスのシャフトでも打ってわかったのですが、ヘッドスピード40m/s未満でも楽々と飛距離が出せるやさしいドライバーです。アドレスビューで、ヘッドが大きく見えて安心感がありますが、打ってみても、安心感があるドライバーになっています。やさしさがあって、安定したボールが打ちたいゴルファーに『B3 MAX D』はオススメです。
『B3 MAX D』で面白いのは、非力なゴルファーのほうがフェースの反発がわかりやすいように感じたことです。37m/sの同伴者に打ってもらったのですが、ミスヒットしても初速が出ているのがわかったからです。飛びそうなボールが打てていると、横から見ていてもわかりました。もう一つ、面白かったのは、フェースのトウ側に当たったミスショットにかなり強いということです。当たり負けして右に飛び出すことはなく、しっかりと距離も出ます。こういう部分でも『B3 MAX D』のドローバイアスは効いていると感じました。
月並みですが、超高弾道で、上手く調整されたドローバイアスのドライバーが『B3 MAX D』です。ここまで徹底して、一般のアマチュア用に作り込んだドライバーはあまりありません。オールドゴルファーだけではなく、女性ゴルファーにもバッチリ使えると思いました。安心して、狙ったボールを打ち続けることでスコアを安定させ、ベストスコアを狙える土台を作るのが『B3 MAX D』なのです。
3つのヘッドから自分に合った1本を選べる『B3 MAX』の中で、最もやさしいドライバーが、『B3 MAX D』になります。興味がある人は、打ってみて、やさしさを体感することをオススメします。
【試打ギアスペック】
『B3 MAX D』
ヘッド素材 熱圧成型CFRP+タングステンウェイト+アルミウェイト
フェース素材 64L-4Vチタン合金
ヘッド体積 460cc
ロフト 10.5度
ライ角 59度
シャフト VANQUISH BS40 for MAX (R)
長さ 45.5インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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