通算17勝の上田桃子の14本を直撃 「2016年から愛用するアイアンは、ソール後ろを削って抜けを良くしています」
今季でツアー撤退を発表したベテラン・上田桃子。ギアに強いこだわりを持つ彼女のセッティングを撮影すると、面白いギアを発見。その詳細をレポートしたい。
配信日時:2024年11月13日 02時00分
今季でツアー撤退を発表したベテラン・上田桃子。ギアに強いこだわりを持つ彼女のセッティングを撮影すると、面白いギアを発見。その詳細をレポートしたい。
ドライバーは『パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆』(10.5度)ヘッドを採用している。どこを気に入っているのだろうか?
「ミスヒットに強いので、風の強い日や調子が悪くても助けてくれます。『パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆』を使っていますが、今までと弾道の強さは変わらないですね。前に強く飛んでくれるクラブが好きです」と語る彼女の希望通り、飛距離アップに一躍買ってくれるのだろう。
『ツアーAD GC-5S』シャフトは試打して一発で気に入り、シーズン途中に投入。『ツアーAD PT』のユーザーだった上田は「グラファイトデザイン独特のしなりが好きなんです。自分はドローヒッターだけど、ボールが右に出ていくのが好きじゃない。向いたところに真っすぐにボールが出て、落ち際で左に曲がっていくのが理想。そういうボールが打てていました」と絶賛している。
4番ウッドには、ツアープロに人気の『APEX UW』(19度)を採用している。こちらも一発で試打して気に入ったモデルだ。なかなかギアを替えない上田が替えたというから、相当ぞっこんの様子。
「打感が落ち着いていて、コントロールがしやすそうです。ボールも楽に上がり、とても簡単なクラブですね。距離を抑えて打ちたいとき、『APEX UW』は簡単に打つことができます」
上田のセッティングで一番異彩を放つのがアイアンだろう。2016年モデルの『APEX』を愛用し続けている。塗装も剥げてしまうほど使い込んでいる。
「アイアンはソールを削って自分の味にしています。ソールの後ろを削るのは、ラフの抜けがよくなるようにと、フェアウェイでヘッドが深く潜り過ぎないようにするためですね。スイング練習の8割はこの9番でやっていますね」
ドローヒッターの上田は全体にドローが打ちやすいセッティングに仕上げている。「アイアンは見た目はフラット気味。ドライバーもフラット気味にしています」(上田)。フラットな方がヨコ振りになって、インサイドからクラブが下ろしやすくなるのだろう。
自分のスイングに合ったギアをこだわって選んだ上田のセッティング。だからこそ、彼女は通算17勝を挙げることができたのだろう。
【上田桃子のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆(10.5度/ツアーAD GC-5S)
3W:キャロウェイ X HOT PRO(15度/ツアーAD PT-6SR)
5W:キャロウェイ APEX UW(19度/ベンタスTR RED 6R)
4U:タイトリスト 816 H1(23度)
5I:キャロウェイ APEX DCB(DG95 S200)
6I~PW:キャロウェイ APEX(2016年、N.S.PRO 950GH SR)
50・54度:キャロウェイ Xフォージド(N.S.PRO 950GH SR)
58度:キャロウェイ オーパス(DG105 S200)
PT:オデッセイ トライビーム ダブルワイド
BALL:キャロウェイ クロムツアーX
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