今週はウェッジ部門に異変があった。昨年3月に発売されて一度もトップを奪われたことがないボーケイ『SM10』がまさかの2位。日本では20年以上にわたりボーケイの歴代シリーズが人気No.1なので、絶対王者ボーケイが2位になることはめったにない。1位になったのは2月8日の発売以降、3週連続2位だったクリーブランドの『RTZ』。2月中旬から右肩上がりに販売本数を伸ばして1位を獲得したが、その要因についてPGAツアースーパーストア つくば学園東大通り店の谷合信俊さんに聞いた。
「元々、人気のあるシリーズでしたから発売当初から一定の売り上げはありました。ただ、2月上旬から女子のトップ選手が使いはじめたことがネットニュースになって注目度が上がりました。当店でももちろん年間の一番人気はボーケイですが、この1、2週間だけを見れば『RTZ』の方が売れているかもしれません」
米国女子ツアーでは竹田麗央が1月下旬の開幕戦から、そして山下美夢有、、畑岡奈紗、渋野日向子が2月の試合から『RTZ』を使いはじめた(渋野はその後『SM10』に変更)。
「お店に来た時点で、みなさんその事は知っています。試打をしたお客さんからは『打感が柔らかくなった』『スピンがかかりやすくなった』という声があります」
『RTZ』は今までウェッジに使われていなかった新素材『Z-ALLOY』を使っているのが最大の特徴。『Z-ALLOY』は従来のウェッジ素材よりも軽比重で柔らかい。また、クリーブランドは名器『588』のころから、フェース全体に独特の丸みがあり、それが『RTZ』にも継承されているという。今後も王者ボーケイと互角の争いを続けていけるのか? 来週のランキングにも注目したい。
【ウェッジ売り上げランキングトップ3】
1位 クリーブランド RTZ
2位 ボーケイ SM10
3位 キャロウェイ OPUS
※データ提供:矢野経済研究所2月24日~3月2日のデータ
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