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塚田好宣の50・56度はアイアンと同じスチールシャフトなのに、59度だけカーボンなのはなぜ?

塚田好宣の50・56度はアイアンと同じスチールシャフトなのに、59度だけカーボンなのはなぜ?

国内シニアツアー最終戦「いわさき白露シニア」を制し、シニアツアー通算4勝目を挙げた塚田好宣。これで2022年から3年連続の勝利となった。ドライバーからパターまで長年ピンを愛用している塚田のクラブセッティングを見ていこう。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年11月26日 19時15分

59度のウェッジだけカーボンシャフトの謎(写真提供:日本プロゴルフ協会)
59度のウェッジだけカーボンシャフトの謎(写真提供:日本プロゴルフ協会)
4番から6番までは『BLUPRINT S』
4番から6番までは『BLUPRINT S』
7番からPWまでは『BLUPRINT T』
7番からPWまでは『BLUPRINT T』
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4番から6番までは『BLUPRINT S』 (撮影:ALBA)

国内シニアツアー最終戦「いわさき白露シニア」を制し、シニアツアー通算4勝目を挙げた塚田好宣。これで2022年から3年連続の勝利となった。ドライバーからパターまで長年ピンを愛用している塚田のクラブセッティングを見ていこう。

塚田好宣のウェッジ3本を見比べると、59度だけ明らかにトゥが尖っている【写真】

アイアンは4番から6番までがキャビティの『BLUEPRINT S』、7番からPWまではマッスルバックの『BLUEPRINT T』のコンボとなっている。

「最初は4番と5番だけキャビティだったんですけど、180ヤードくらいの距離が厳しいなと思って、一度全部キャビティに替えたんです。でも7番から下はキャビティだと上がり過ぎてしまうのでマッスルに戻しました。マッスルの方が球の高さを抑えたりできるので」。塚田は『BLUEPRINT S』と『BLUEPRINT T』をそれぞれ全番手持っており、調子などによってもアイアンの構成を変えている。

3本のウェッジで一番右の59度だけ『EYE2』の顔
50度と56度の2本はアイアンと同じスチールシャフトで59度だけカーボンシャフト
塚田が使う『GLIDE FORGED PRO』の59度は『EYE2』の顔でSグラインド
59度はカーボンシャフトの『RAUME w115 WEDGE+』が装着されている
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3本のウェッジで一番右の59度だけ『EYE2』の顔 (撮影:ALBA)

面白いのは50、56、59度の3本のウェッジ。50度と56度の2本はアイアンと同じスチールシャフト『N.S.PRO MODUS3 TOUR120 S』を挿してるが、グリーン周りで使う59度だけはカーボンシャフトの『RAUNE w115 WEDGE+』となっている。WEDGE+はX相当のフレックスだ。

「アプローチでスピンが欲しくてRAUNEにしています。あれは面白くて、短い距離はスピンが入るんですけど、フルショットの距離はそうでもないんです。50度とか56度のフルショットはスピンして戻っちゃうけど、59度のフルショットはスピンで戻ることはない」。ツアープロたはウェッジの距離でピンを狙うとき、戻らないようにスピンコントロールしているが、RAUNEではその必要がなくなる。

構えた顔もまた59度だけ特殊。50度と56度は丸みを帯びた標準的な見た目なのに対し、59度はトゥ側が尖った『EYE2』の顔をしている。ソール形状は『EYE2』ではなく、3本ともスタンダードなSグラインドなのだ。「僕はもともとピンEYE2を使っていたので、好きというよりは、これに慣れている。スピンも入りますよ」。他に『EYE2』の顔はライが悪いときでもボールを上げやすいメリットも。塚田以外のツアープロでは中西直人が使用している。

『PLD OSLO4 プロトタイプ』はセンターシャフトで浅溝の塚田仕様
『PLD OSLO4 プロトタイプ』はセンターシャフトで浅溝の塚田仕様
『PLD OSLO4 プロトタイプ』はセンターシャフトで浅溝の塚田仕様
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『PLD OSLO4 プロトタイプ』はセンターシャフトで浅溝の塚田仕様 (撮影:ALBA)

パターは10月の「ファンケルクラシック」でツノ型の『PLD PRIME TYNE4 プロトタイプ』からマレット型の『PLD OSLO4 プロトタイプ』にチェンジ。センターシャフトでフェースのミーリングが浅溝というのが市販品と異なる。

「『オスロ』は前から持っていたパターです。それまで使っていたツノ型の『タイン』は飛ばないパター。最近のグリーンは速くないので、届かないことが多かったんです。今の『オスロ』は溝の感じが違うのでちょっと初速が出る。それで替えました」

PLDシリーズのフェースは溝が深い『ディープAMP(アンプ)溝』が採用されている。塚田が使う『PLD OSLO 4 プロトタイプ』は浅溝の『シャローAMP溝』となっており、同じ力で打っても距離感が違うのだ。センターシャフトを使うのは「アークが強すぎるのが自動的に矯正される」のが理由。ピンの直営店では、塚田と同じセンターシャフトの浅溝にカスタムオーダーすることができる。

オーダーメイドしないまでも、アイアンをコンボセットにしたり、フェース面の違うパターをいくつか所有することは一般ゴルファーにも真似できそうだ。

【塚田好宣の優勝クラブセッティング】
1W:G430 LST(9度-1度/TOUR AD PT-6X M11)
3W:G425 LST(14.5度-1度/TOUR AD IZ-7X)
4U:G430(22度-1.5度/TOUR AD HY-95 X)
4~6I:BLUEPRINT S(N.S.PRO MODUS3 TOUR120 S)
7I~PW:BLUEPRINT T(N.S.PRO MODUS3 TOUR120 S)
50、56:GLIDE FORGED PRO(N.S.PRO MODUS3 TOUR120 S)
59度:GLIDE FORGED PRO(RAUNE w115 WEDGE+ ※X相当)
PT:PLD OSLO4 プロトタイプ
BALL:スリクソン Z-STAR ダイヤモンド

川﨑春花のダフリ防止レッスン 「ダウンで真下に沈み込み〜、左ヒザを伸ばしてジャンプ!」

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●鈴木愛の14本は工夫だらけ。関連記事【鈴木愛の14本が面白過ぎた! なぜ1Wのロフト10.5度を9度に変えて使うのか? なぜ7Wを5Wの長さで使うのか?】を読めば、強さの秘密が分かります。

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