ウソでしょ!? アスリートアイアン27機種の7番平均ロフトはこんなに多いの?
今年はさまざまなメーカーからアスリートアイアンが発売され、アスリートアイアンの当たり年といっていいだろう。特に大切なのが、特性を分けるヘッド形状であり、弾道に影響するロフト角。今回、各モデルの7番が何度なのかを調査すると面白い傾向が分かった。
配信日時:2024年5月22日 06時30分
今年はさまざまなメーカーからアスリートアイアンが発売され、アスリートアイアンの当たり年といっていいだろう。特に大切なのが、特性を分けるヘッド形状であり、弾道に影響するロフト角。今回、各モデルの7番が何度なのかを調査すると面白い傾向が分かった。
アスリートゴルファーがアイアンに求めるのは、ライによってヘッドの入れ方を調整できる操作性と、飛び過ぎず狙った距離が打てる性能だという。また、ラフや傾斜地から打つには、ヘッドが大き過ぎないことも重要だ。形状によって機能が変わるので、その特性をつかむことがモデル選びには大切となる。
「操作性や飛距離性能などの条件を満たした上で、寛容性の高さを求める人には中空モデルがオススメ。深重心でアベレージ向けの中空に比べると見た目がシャープ。スイートエリアの広さと操作性を同じレベルで備えています。また、アスリートにとって操作性と寛容性のバランスが良いのがキャビティモデルでしょう。中空よりも重心深度が浅い分、より入射角を調整でき、スピンがかかりやすいのが特長です。操作性と寛容性のバランスが6対4から7対3くらいのイメージですね」(ギアに精通するプロ伊丹大介)
ミート率に自信があり、操作性を重視する人に合うのはハーフキャビティとマッスルバック。ハイレベルの操作性がある中で、薄めの当たりをカバーしてほしい人にはハーフキャビティ。寛容性は不要で、とにかく操作性にこだわる人にはマッスルバックが合うだろう。
また、アスリートアイアンを選ぶ際にはぜひロフト角にも注目したい。ロフト角が影響するのはスピンコントロール性能と飛距離性能のバランス。気になるアイアンのロフトが、自分が求める機能と一致しているかチェックしよう。
「最新アスリートアイアンの7番のロフトは29度から34度です。29度よりもロフトが立っているとボールが強く低く飛び出すので飛距離は出ますが、スピンがかかりにくく思ったよりも飛び過ぎたり、高い球でボールを止めるのが難しくなります。飛ばすか、弾道や距離を操るかの分岐点になるのが、アスリートモデル27本の平均ロフト32度(31.96度)になりますね」(伊丹)
飛距離と操作性を両立させたい人は31〜32度。アイアンでもある程度飛距離が欲しい人は29〜30度、飛距離は必要なく操作性を重視するな33〜34度のモデルを選びたい。球が上がらないという人は、33〜34度のロフト多めのモデルで打ってみると、意外とスピンがかかり高弾道で飛ぶケースもあるので、一度試打してみるといいだろう。
【今回試打したアイアンリスト】
テーラーメイド P790
キャロウェイ APEX PRO
グローブライド オノフ フォージドKURO
タイトリスト T200
ミズノ Mizuno Pro 245
タイトリスト T100
タイトリスト T150
ヨネックス EZONE CB901 フォージド
ピン ブループリント S
ヤマハ RMX VD/M
ミズノ MX-I FORGED
テーラーメイド P7MC
キャロウェイ APEX CB
キャロウェイ X FORGED
キャロウェイ X FORGED STAR
ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II
ヤマハ RMX VD/R
ミズノ Mizuno Pro 243
ミズノ MX FORGED PRO
ブリヂストンゴルフ 221CB
プロギア PRGR 01
テーラーメイド P7MB
キャロウェイ APEX MB
ピン ブループリント T
ダンロップ スリクソン Z-FORGED II
ミズノ Mizuno Pro 241
コブラ KING CB/MB
試打・解説/伊丹大介
いたみ・だいすけ/1976年生まれ。2004年プロ入り。スイング理論に精通しクラブに対する造詣も深い。現在は日本ゴルフアカデミーを主宰し、ゴルフの普及に力を入れている
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