ヘッドスピード「48」なら松山英樹と同じモデルを使えるか? 試してみた【忖度なしの試打レポ】
ALBA.net編集部員が【打ってみた!】
配信日時:2024年11月1日 05時51分
ツアー現場に行けば〇〇が投入した新製品はどうのこうのって書いているけど、実際に自分で打ったら?という無謀とも言える企画が始まる。今回試打したのは松山英樹がすでにドライバーを投入している『スリクソン ZXi』シリーズ。ヘッドスピードが「48m/s」の新人編集部員Sがレポートする。
元々は生粋のスライサー。ちょっとフェードっぽくなったなと思ったら、最近はチーピンばかりでドライバーの買い換えを検討している新人編集部員Sです。ゴルフ歴は5年ほどで、つかまり顔が苦手(と思っているだけかも?)。ディープ形状のヘッドの方が構えたときに安心します。
今回試打したのは、松山英樹選手がプレーオフシリーズで即投入した『スリクソン ZXi LS』を含むドライバー4機種と、アイアン3機種。個人的なフィーリングで順位をつけるなら
・ドライバー
1位:『スリクソン ZXi TR』
2位:『スリクソン ZXi MAX』
3位:『スリクソン ZXi LS』
4位:『スリクソン ZXi 』
・アイアン
1位:『ZXi7』
2位:『ZXi5』
3位:『ZX 4』
という感じです。
『スリクソン ZXi TR』は好みの顔で、イメージ通りの球が出て、文句なしの1位です。意外だったのは『スリクソン ZXi MAX』が打ちやすかったこと。MAX=やさしいモデルというイメージがあり、左にミスしやすいのかなと思っていたのですが、そんなことなくて驚きでした。むしろ少し左に振り抜くイメージでスイングすると、球が真っすぐきれいに飛んで、コースで打ってみたい!と思いました。
逆に、松山選手が投入している『スリクソン ZXi LS』は、純正シャフトが合わなかったのか、全部チーピンしてしまって、なんだか打ちづらい印象でした。シャロー形状という部分ではMAXとすごく似ているのに、何がこの違いを生み出しているのか、自分では分かりません(クラブのことをもう少し勉強しないと…)。スイングもあるのでしょうが、本当に自分には合っていないと感じてしまいました。
アイアンは、顔も打感も『ZXi7』が一番好きで、自分で買うならこれを選ぶと思います。かっこいいし。ただ、冬で体が動かないときは『Zxi5』を使いたいと思う気がしました。私は末端冷え性で、冬ゴルフが苦手なんですが、『Zxi5』なら十分球の高さが出るし、飛距離も出るし、顔も良い。金銭的余裕があれば、そうやって使い分けたい!と思うアイアンでした。
【試打スペック】
▶ZXi(10.5°純正Diamana ZXi50S)▶ZXi MAX(10.5°純正Diamana ZXi50S)▶ZXi LS(10.5°純正VENTUS ZXi6S)▶ZXi TR(10.5°純正VENTUS ZXi6S)▶ZXi7(MODUS³ TOUR 105S)▶ZXi5(純正Diamana ZXi for IRON S)▶ZXi4(純正Diamana ZXi for IRON S)
弾道計測器「フライトスコープ」のデータをチェックしながら試打を見守った、フィッターの石塚昌広は編集K・Sの試打をどう見ていたのか。
「Sさんは相当ヘッドスピードが速いですから、松山プロが使う『LS』モデルが気になるのは当然ですよね。でも、これ不思議なんですけど、今回編集部の皆さんが『ZXi TR』だとヘッドスピードもボールスピードも1m/sくらい上がっていて、Sさんもその傾向でしたね。一番ディープで叩ける顔な『TR』は無意識レベルで出力が上がるのかもしれません。それと高MOI過ぎないヘッドは、やっぱり減速しづらいし気持ちよく振れますよね。合うシャフトも大事ですが、純正シャフトでここまで差が出たのも意外なポイントでした」
【取材協力】REALSPEC GOLF/フナボリゴルフ内