左にだけは行かせたくない!フックに効くドライバー5選
プロや上級者に多いつかまりすぎのミス。ヘッドスピードがあるがゆえに、OBなど大きなミスにつながりやすい。しっかり振ってもつかまりすぎないドライバーを探してみた。
配信日時:2023年8月7日 02時56分
夏は体が回るだけに、球のつかまりすぎに悩まされているというゴルファーもいるだろう。そこでつかまりを抑えたドライバーを今年の人気モデルを中心に選んでみた。まず、今年の人気ブランド3強といえば、ピンのG430シリーズ、キャロウェイのパラダイムシリーズ、テーラーメイドのステルス2シリーズだろう。加えてタイトリストとスリクソンからも選んだでみた。この5機種、すべて打ち比べてみると、その打ち味の違いを楽しめるかもしれない。
まずは人気のテーラーメイドのステルス2シリーズから。ステルス2でつかまりを抑えたドライバーといえば、ステルス2 プラスになるだろう。ローリー・マキロイやスコッティ・シェフラーら世界のトップに加え、日本でも昨日優勝した中島啓太が使用している。トラックマンを使用した理論的な指導で人気の石井良介プロによると「前作ほどの極端な低スピンではないので、ヘッドスピードが43m/sあれば球を浮かせて球筋の打ち分けもできる」クラブとのこと。パワーヒッターが飛ばせる浅重心のヘッドで、どれだけ叩いてもスピンが増えず左にも行かないので、安心してボールをつかまえにいけるクラブだ。
一方、キャロウェイのパラダイムシリーズからは、パラダイム トリプルダイヤモンドになる。今年マスターズを制したジョン・ラームや、飛ばし屋の河本力、契約外で使っている申ジエなど、支持が高い。「シャープな洋ナシ型で、球筋は低~中弾道のストレート~フェード系の球が出ます。ヘッドの挙動が安定しているので思い切り叩ける、パワーアスリートが実戦で結果が出せるクラブ」(石井プロ)だという。トリプルダイヤモンドにはSという限定モデルもあるが、すでに完売していて入手は困難だ。
ピンのG430シリーズからは、G430 LSTがつかまりを抑えたドライバーだ。こちらも昨日鈴木愛が優勝時に使っているクラブだ。スタンダードモデルのG430 MAXのスイートエリアはそのままに、MAXよりもつかまりと球の高さを抑えたロースピンモデルになっている。「球筋は叩いても左に行かない中弾道のフェードで、速く振ってもスピン量が増えず、前に前に伸びる強弾道が打てる」(石井プロ)とのこと。
これらのほかにも、世界的に使用者が多いのがタイトリストのTSR3だ。ヘッド素材はフルチタンで、見た目も性能もアスリートがイメージどおりの弾道を打てることを重視している。フェースコントロールがしやすい洋ナシ型のヘッドで、球筋は中弾道のストレート~フェード。左を気にせず叩いて飛ばすこともできるし、球筋や弾道の高さの打ち分けもできる。まさにアスリートゴルファーにはピッタリのドライバーだ。
国産ドライバーで、このカテゴリに入るものといえばスリクソン ZX7 MkⅡになるだろう。こちらもフルチタンで、操作性の高いシャープなヘッド。フルチタンの特性を生かし、ヘッドのたわみを部分的に変える技術で高初速の飛びを実現しているという。球筋は叩いても左に行かない中弾道・低スピンのストレートボールになる。しっかりと球をつかまえれば、風に負けない強弾道でキャリーもランも出る。
上級者のアスリートゴルファーならこの5モデルはすべて打ってみたいモデルのはず。少しずつ手元にくる打感、打音が違うし、同じようなスイングをしても弾道が少しずつ違う。そういった違いを楽しむのも腕に覚えのあるゴルファーの楽しみではないだろうか。