”軟鉄女子”桑木志帆は、中3から愛用する2016年軟鉄鍛造アイアンが手放せない!?
「資生堂レディス」で念願のツアー初優勝を飾った桑木志帆。彼女のアイアンには興味深い工夫が隠されており、その詳細をレポートしたい。
配信日時:2024年7月10日 01時00分
「資生堂レディス」で念願のツアー初優勝を飾った桑木志帆。彼女のアイアンには興味深い工夫が隠されており、その詳細をレポートしたい。
桑木が5番からPWまで使用するのは、ブリヂストンの『ツアー B X-CB(2016)』ヘッドに、シャフトは『N.S.PRO 850GH S』を使用している。ヘッドは中学3年生くらいから2016年発売モデルを使い続けている。彼女はどんな点を好んでいるのだろうか?
「彼女は上から打ち込んで球を捉えます。フォローでしっかり打っていって、球をめくらせていくタイプ。低重心アイアンだと低スピンになり過ぎたり飛び過ぎたりしてしまう。『ツアー B X-CB(2016)』は軟鉄キャビティで、ソール幅も狭くやや高重心で芯で捉えやすいのでしょう。また、ソール形状に丸みがあって、ヘッドが抜けてくれる。ヘッドの抜け方やソールの芝への当たり方を気に入ってると思われます」(ブリヂストンスポーツツアーレップ)
また、バックフェースに厚みがあって、打感が柔らかいことも評価している点だという。フェードヒッターの彼女が打ち出したいラインに、球を押し込んでいけるメリットもある。
実は、桑木は「宮里藍 サントリーレディス」で新アイアンのテストを行っている。未発表モデルの『241CB』アイアンだ。軟鉄鍛造であろうハーフキャビティヘッドで、現在の使用モデルと同じくバックフェースに厚みがあり、打感の良さが特徴だと考えられる。
「今まで使ったのと似ていること」が新アイアンをテストする条件だという桑木だが、「サイズ感もいいし、打った感じもよかった。使ってみたい気持ちにさせてくれました」と好感触を得た様子だった。ソール形状も丸みを帯びており、ヘッドの抜けの良さも似ている。
女子ツアーは一時オープンウィークに入るが、彼女が長年愛用するアイアンを新モデルに変えて後半戦に臨むのか注目したい。
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