強烈高反発で力がなくても飛ぶ! 『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティは特別なアナタ用の1本だ!
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年3月28日 21時00分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか?元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
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【注目ポイント】
プロギアの『SUPER egg』 フェアウェイウッドとユーティリティは、2024年3月15日に発売。コピーは“フェアウェイウッドもエボリューション高反発で、しっかり飛ばす。強烈高反発が、ここでも炸裂する。”です。ユーティリティも同じコピーで、頭の部分が変わるだけです。
“も”という部分でわかるのは、『SUPER egg』のドライバーもアイアンも飛距離に特化したシリーズのクラブということです。プロギアのテクノロジーを集結して、限界を突破して、やさしく飛ばすのが『SUPER egg』というブランドの宿命で、新しい『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティも、当然、宿命を果たすような進化しているのだと期待させます。
『SUPER egg』フェアウェイウッドのテクノロジーで、最初に注目したのは、アドレスビューでわかるフォルムの面積が増えた大型化ヘッドです。同時にシャロー化もしていて、ボールが上がりそうだという安心感があります。そして、クラウンにカーボンを採用して低重心設計になっています。これも、ボールが上がりやすいという結果を生みそうです。
『SUPER egg』 ユーティリティは、ヘッドの厚みを薄くして、大胆にクラウンを削り、低重心化しています。見た目でもやさしさを感じるという狙いもありそうです。
『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティ共通で、フェースには「高強度マレージング材」をCNCで偏肉・周辺薄肉に精密に加工しました。適合外の高反発を可能にしています。最後に「SUPER egg 専用シャフト」を採用して軽量化することで、振りやすいクラブなっています。どちらのクラブも、見た目のインパクトがあります。『egg』らしいと思いました。共感する人も多いと思います。わかりやすいポイントとして、シャフトのフレックスが、SR、R、R2の三種類というところが、オールドゴルファーや非力なゴルファーがターゲットだと明確にさせます。
試打した日は、快晴で、気温は-6℃~9℃。微風でした。使用したボールは、使い慣れていてクラブの特性に集中できる『TOUR B X』です。『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティは誰のためのクラブなのか? 注目して試打をしました。
【打感・打ち応え】
『SUPER egg』フェアウェイウッドの打音ですが、音量は大きめで、音質は硬質で残響がある音です。打ち応えは、軽く、弾き感が心地良いです。手応えはやや敏感です。
『SUPER egg』ユーティリティの打音は、音量は大きめ、硬質で残響はあるシャープな音質です。打ち応えは、軽く、弾き感があり、手応えはやや敏感です。
【弾道・球筋・スピン】
『SUPER egg』フェアウェイウッドの弾道は、高弾道です。ボールが上がりやすいです。軽いドローが得意です。ランは高さが出る分、少なめです。
『SUPER egg』ユーティリティの弾道は、高弾道です。基本はドローボールになります。スピンはまあまあかかりますが、グリーンに止めるなら高さを利用する感じです。
【飛距離性能】
『SUPER egg』フェアウェイウッドの試打ラウンドの平均飛距離は210ヤードでした。最高飛距離のホールは220ヤード。かなり飛ぶほうに分類されるフェアウェイウッドです。
『SUPER egg』ユーティリティの試打ラウンドの平均飛距離は180ヤード(UT5番)、最長飛距離は185ヤードでした。これもかなり飛ぶユーティリティです。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『SUPER egg』フェアウェイウッドは、アドレスするとペタッと地面にやわらかいものを落として、潰れたような薄さを強く感じます。ボールが上がりそうで、やさしそうです。『SUPER egg』ユーティリティは、ヘッドの後方が凹んでいて、『egg』らしさ全開に見えます。面白いですが、振ってみるとしっかりしていて、本格的な雰囲気がします。
どちらも、ボールが上がりやすいという点と、スライスを防止するという点で、かなりやさしさを楽しめるクラブとして仕上がっています。点で攻めるのではなく、転がりまで含めて、コース攻略するイメージが描ければ『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティはオススメできます。
個人的に響いたポイントは、『SUPER egg』フェアウェイウッドが、さり気なくかなり距離が出ることと、『SUPER egg』 ユーティリティの美しいドローの球筋です。フェアウェイウッド、ユーティリティが苦手だというゴルファーで、パワー不足が原因で苦労している場合は、『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティが助けてくれる可能性があります。
奇抜なデザインのクラブは、ときとして、アドレスしてみると違和感があったりするものですが、『SUPER egg』フェアウェイウッドとユーティリティは、狙いやすさ、構えやすさ共に、ストレスなしでした。これも、目立ちませんが、進化の一つなのだと思います。
『SUPER egg』フェアウェイウッドは、オールドゴルファーか、パワー不足なゴルファーに打って欲しいクラブです。『SUPER egg』ユーティリティは、フェアウェイウッドよりも少し広いターゲットが使えそうですが、アイアンよりもウッドが得意なゴルファーにアイアンとのセッティングの流れをスムーズにするクラブとして打って欲しいクラブです。
【試打クラブスペック】
・『SUPER egg フェアウェイウッド』3番
ヘッド素材 ボディ:マレージング鋼(AM355P)
フェース素材 チタン:マレージング鋼(C300)
ヘッド体積 200cc
ロフト 16.0度
ライ角 59.0度
シャフト SUPER egg 専用シャフト(SR)
長さ 43.25インチ
・『SUPER egg ユーティリティ』5番
ヘッド素材 ボディ:マレージング鋼(HS1400)
フェース素材 チタン:マレージング鋼(MAS1C)
ヘッド体積 95cc
ロフト 23.0度
ライ角 60.0度
シャフト SUPER egg 専用シャフト(SR)
長さ 40インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
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