女性向けだけど男性も使える!? グリーン周りは『ChipR LE』で楽々攻略!
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年3月6日 08時00分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか?元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
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【注目ポイント】
ピンゴルフがラニングウェッジと呼ぶクラブが、『ChipR』で、2022年7月に発売されて、多くのゴルファーを助けています。女性用にチューニングした『ChipR LE』が、2024年3月7日に発売します。“~グリーン周りでどのクラブを使ったらいいか悩んでいるアナタへ~ ChipR LE で楽々寄せワン!”というコピーです。
『ChipR』の読みは、チッパーです。チッパーは、寄せに特化したクラブで、7番アイアンぐらいのロフトでパター程度の長さになっているものが多く、ランニングアプローチで寄せるクラブです。邪道だという人もいますが、上級者にも使用者がいます。注意しなければならないのは、規則違反になってしまうチッパーもあることです。もちろん、『ChipR LE』は規則適合しているので、安心してください。
2022年に発売した『ChipR』は、大量に売るヒット狙いではなく、ニッチな需要を満たすクラブでしたが、結果としては、ヒットクラブになりました。そういう中で、女性用が欲しいという市場からのリクエストに、今回は応える形になったようです。
『ChipR LE』は『ChipR』と見た目が違うところが2つあります。シャフトが白い専用のカーボンシャフトになったことと、バックフェースがカーボン繊維剥き出しではなく、バッチが当てられて、そこに模様がデザインされていることです。『ChipR LE』は、全体的に軽量化されています。
テクノロジーとしては、「ハイドロパールクローム仕上げ」です。高級感があり、手触りも良く、水分も弾くので、濡れた芝生でも、乾いた状態と同じように使えます。そして、スコアラインの数を増やして、溝の角度と間隔も適正化したのが「マイクロマックスグルーヴ」です。わかりやすいやさしさを感じるポイントは、ソールが広くて、丸いところです。滑らせて良し、適度な弾き感も期待させます。
ロフトは38.5度。8番アイアンとか、7番アイアンのロフトです。ライ角の70度は、パターの標準的なライ角度です。長さは、女性用ということで33インチとなっています。打つ前に、手にして、アドレスしただけでも、寄せが苦手な女性ゴルファーを助けてくれるはずだとワクワクさせるクラブに仕上がっています。試打した日は、曇りで、気温は-4℃~7℃。微風。グリーンは9.5フィートでした。『ChipR LE』は、女性ゴルファーを助けてくれるのか? 期待しつつ、試打ラウンドに突入しました。
【打感・打ち応え】
『ChipR LE』の打音ですが、音量は控え目です。音質は、硬質ベースに濡れた鞭系が混じる音で、通好みです。打ち応えは、パターと同じぐらい敏感で、情報がしっかりと手に伝わってきます。
【弾道・球筋・スピン】
『ChipR LE』の弾道は、パターのように打つと、想定よりも高くボールが打ち出されます。人によりますが、トップ目に転がしたほうが安定する人もいると推測します。
【飛距離性能】
『ChipR LE』は、ロングパットの距離感とほぼ同じ感覚で打てます。20ヤード以内は、何も考えずに、振り幅だけを意識すれば、簡単です。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『ChipR LE』は、見た目が女子のクラブという感じになりました。軽めのクラブのほうが、テークバックが引きやすいというタイプのゴルファーは、男性でも『ChipR LE』のほうが合っているといえます。
ランニングアプローチの場合、どのくらいキャリーさせて、残りの転がりがこうなるという感じに予測するものですが、『ChipR LE』は、勝手にクラブがやってくれるので、パターと同じように打てば、どんどん距離感が合うようになります。
妻に打ってもらって、色々と観察をしてみましたが、彼女の場合は、トップ目に当てたほうが結果が出やすいということがわかりました。ダフらないし、最初から転がしたほうが距離感が出やすいゴルファーは、けっこう多いのだと思われます。
僕の場合は、キャリー1に対して転がり3だと考えて打つほうが好みでしたが、グリーンが速い場合、転がりが4にも、5にもなるので、その辺りは経験値が必要ですし、登りのラインだけに使うなどの工夫も必要です。
『ChipR LE』は、パターのように打てるアプローチ用のクラブとして、かなり優秀です。
30ヤードや40ヤードになると慣れが必要になりますが、ミスヒットに強いので、そういう意味では安心して使用できるはずです。アプローチが苦手で、寄せるという贅沢ではなく、確実に乗せたいシーンで『ChipR LE』は大活躍するクラブです。
ミスしても結果オーライで、どうにかなることを期待するゴルファーに、『ChipR LE』はオススメです。異形の変なチッパーではなく、バッグに入っているシーンを想像しても、他のアイアンと違和感がなく馴染んで見えることも、『ChipR LE』の魅力です。
寄せはスコアアップに不可欠なゴルフの要素です。メンタルが強く影響するので、練習すればするほど下手になってしまうような病的な症状に苦しんでいるゴルファーもいます。『ChipR LE』は、そういうゴルファーを救うクラブになるかもしれません。。欲しいと感じたゴルファーは、迷わず、入手して欲しいと思います。お助けクラブとして本当にお見事に仕上がっているのです。
【試打クラブスペック】
『ChipR LE』
ヘッド素材 431ステンレススチール
ロフト 38.5度
ライ角 70度
長さ 33インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
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