ちゃごるTV・チャーリーさん驚き!「L.A.B. GOLFのパターは全部、余計なことをしなくても入る」
撮影・山代厚男、GettyImages 取材協力・南総カントリークラブ
配信日時:2024年11月26日 13時01分
ALBA.netでは、アダム・スコット(長尺)が使うL.A.B. GOLFパターの動向をずっと追い続けてきた。特に、ここ2年くらいの米国の強者たちの動きが凄まじく、下記の関連リンクのように多くの選手の復活劇を目の当たりに。そして、最近は人気の波が国内ツアーにも押し寄せている。
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PGAツアーだけでなく、日本でも注目の理由は?
マイナビネクストヒロインゴルフツアーの女子選手たちや、国内シニアツアーにも愛用選手が増え、この存在に気づいた全国のコーチや指導者たちもかなり気になっているのではないだろうか。PGAツアーウォッチャーで、人気YouTubeチャンネル「ちゃごるTV」を運営する、チャーリー高沖さんもその一人だ。
アメリカやオセアニアで転戦した若いころ「長尺パターを使ってきたので当然、L.A.B. GOLFが凄く気になってました」と言うチャーリーさん。多くのプロや研修生の生徒のため、性能を確認したかったそう。ところが、L.A.B. GOLFは今、世界中で人気に火がつき、オーダーしても日本で数ヶ月待ちの状態が続くほどで「試したくても試せなかった」とか。今回の取材で念願が叶ったというわけだ。
パットが難しいのは、フェース開閉もブレるから
ひと通り試して、大きく頷くチャーリーさん。「数球転がしただけで、パットを簡単にしてくれるとハッキリ分かりますね。Lie Angle Balance(ライ角バランス)のおかげでフェース開閉がないので、目標に構えた後は距離感だけに集中できる。気を使う作業が一つ減っているので、パッティングがすごくシンプルになります」と、驚く。
ここでL.A.B. GOLFの「トルクテスター」と呼ばれる、パターを吊り下げて振る専用器具を使って様々なパターをテスト。他社のフェースバランスのマレット型、トウ・ヒールバランスのマレット型やブレード型各種の全てがクルクル回転して振れないが、ライ角バランスのL.A.B. GOLFだけは回らずフェース開閉がないことに驚く。
「皆さん、フェースバランスだと『真っすぐ振れるからやさしい』と信じて来たと思うのですが、フェースが空を向いてしまい、ゴルフが真上に向かって打つ競技なら良くても実際は違う。どんなパターにも重心角があり、シャフト軸に対して偏った重心で開閉をコントロールする必要があったのに、その必要がないのは画期的です。
今までこういうパターしか無かったから、皆さん開閉をコントロールすることが当たり前すぎて気づかなかったと思いますが、ただでさえやることが沢山あるパッティングで、勝手に開閉するものを支える必要がないなんて……。距離感だけに集中できるのは、プロより明らかにアマチュアにメリットがあると感じますね」
短いパットは、自動的にOKに!
これまで「パットに型なし」とされ、数あるクラブの中でもパターだけは、多種多様な形状が用意されてきた。実際、L.A.B. GOLFにも主に5モデルがあるが、チャーリーさんは「形は好みで選べばいいだけ。基本、全部ライ角バランスで開閉がないのは共通なのもすごくシンプル」と、合理的な考えにも頷く。
「L.A.B. GOLFの存在に早くから気づいていた人は、当初の大きなハート型のように見える『Directed Force 2.1』の変なカタチに驚いた人も多いはずです。長尺で打ちましたが、座りが良くて本当に転がりがいい。打った後に跳ねたりすることもなく、順回転ですぐ転がるのは、フェース性能がいいパターの証拠です。
そして、最近PGAツアープロの使用者が増えた『DF3』も試しましたが、めちゃくちゃ振りやすい。『Directed Force 2.1』を小ぶりにしてスマートに洗練させた形状で、もう構えて打てばその向きにしか転がりません。だから、ショートパットがすごくラクというか、自動的にOKになるので、拾い上げるだけになるくらい入ります」
切り返しで軽く何もしなくていい
後ろの重量が効いたこの2つと比べ、プロに使用者の多い小ぶりなツノ型の『Mezz.1』や、より大きめなツノ型『Mezz.1 MAX』は「切り返しでヘッドを軽く感じて、何もしなくていいところが良い」と話すチャーリーさん。理由は、ヘッドの重心に向かって、シャフト軸が通ることにある。そう、シャフト軸よりヘッドの重心が離れるほどトルクは大きくなるもの。
そのネジレを「重さ」「ヘッドの利き」と感じる人が多いが、これは重さではなく、動きの中での“遅れ”“遊び”と呼ぶべき部分。L.A.B. GOLFのパターはネジレがないため、実際の重量はしっかりあるが、ヘッドを軽く感じさせてスムーズに振らせるわけだ。ここがツノ型の『Mezz.1』や『Mezz.1 MAX』で復活する選手が多い理由かもしれないと、チャーリーさん。
「パターで悩んでいる方にとっては、切り返しで軽く感じて【何もしなくていい】のは大きなことです。切り返しで遅れや重さを感知して、自分で操作して戻すという、余計な作業がない方がいいことに気づけるし、スムーズにヘッドが動いてくれるとラクに感じる方も多いはず」
チャーリーさんは「見た目が最も好み」なブレード型の『Link.1』を選び「通常のブレード型は、どうしてもトウ側が重くて下がるバランスで、フェース開閉が多くなるタイプが多くなりますがL.A.B. GOLFだとブレード型でもライ角バランス。開閉がなくヘッドを軽く感じてスムーズに振りやすい」と、絶賛だった。
力まないから、基本を見直せる
ここまでL.A.B. GOLFの5つの機種の長尺・中尺・レギュラー尺の様々なチェックを終えたチャーリーさんだが、改めて「入るパットの基本を思い知った」と言う。「L.A.B. GOLFのパターは全部フェース開閉がないので、手先の力を抜けるのが大きい。パットの苦手な方は手首の悪さも多いのですが、力みが取れると手首のエラーも減らせます」と言う。
そして、通常の長さの「レギュラー尺」のパターを例に、パッティングの基本をおさらいする。それは、①目の真下にボールを置くこと、②グリップを肩の下に置くこと、③パターのライ角通りに構えること、の3つがまずセットアップで必須だとか。開閉がなく力みも取れるL.A.B. Golfなら、肩を中心とした振り幅の分だけ転がり、真っすぐ出球を出せて、クラブに任せてシンプルに振れるという。
次に、昨今ツアーで流行った、39インチ前後と少し長い「中尺」の打ち方をこう説明。「レギュラー尺と、基本セットアップは同じです。中尺は長いぶん、カウンターバランスでよりヘッドを軽く感じさせ、さらにヘッドを出しやすくなります。フェースを真っすぐ構えたら、後は通常の長さのパターと同じように肩のストロークで打つだけですね」。
「体に手やグリップエンドを固定する【アンカリング】が以前禁止されました。これはパットが【簡単になり過ぎる】から違反になったんですね。でも、体に固定せずとも長尺には様々なメリットがあり、フェース開閉がないL.A.B. GOLFだからこそ、左右を気にせず、シンプルに距離感だけに集中できると言えますよね。
長尺は、低く長い軌道を作れるため上下の打点ズレがなく、安定した転がりが作りやすいことが利点。しかも、右手を上の方で支えるとヘッドが重く挙動がゆったりになり、低い位置で支えるとヘッドが軽く操作性◎と、基本的に安定感がある中に、自分に合うスタイルを追求ができるのがメリットになります」
ただ、長尺は重さのせいで「インサイドに引きがち」だが、これは良くないことだと注意を促し、アダム・スコットのように「お尻を突き出す or 浅い前傾角度」についても、人によってやりやすさが異なるため「左右ミスのないL.A.B. GOLFで、自分に合う構えや打ち方を模索してほしい」と言う。長年パターに悩む人は、これを機に自分のスタイルを新たに作り治すのも、アリかもしれない。
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