「私は昭和な女子プロ」藤田さいきのパターはフェースが特注品でこだわりだらけ?
昨年日本人最年長でシード獲得に成功した藤田さいき。ベテランプロが愛用するパターを見ると、一風変わったフェースインサートを採用されていた。愛用モデル『ホワイトホットOG ロッシー』をじっくり解説してもらった。
配信日時:2024年2月19日 09時00分
昨年日本人最年長でシード獲得に成功した藤田さいき。ベテランプロが愛用するパターを見ると、一風変わったフェースインサートを採用されていた。愛用モデルのオデッセイ『ホワイトホットOG ロッシー』をじっくり解説してもらった。
フェースをカスタムしてもらって特注のインサートで、硬さを出しているのが藤田の愛用パターの特徴だ。「最新モデルは打音がカンと出るので、打感を柔らかく感じます。この特注フェースはもうちょっと打感が手に伝わるくらい硬めのイメージを持っています。この打音とか打感がすごい好きなんです。初代のホワイトホットに近いのが私はいいんです。打感が硬めの方が、タッチが出しやすいのが好みなんです。昭和なプロなので(笑)」(藤田)。
オデッセイのツアー担当にこのことを聞くと、以下のように答えてくれた。「藤田プロが使うモデルのインサートですが、彼女は硬めの打感が好みでその打音で距離感も出しています。そのため彼女の意見を再現して作ったのがそのインサートになります。ホワイト・ホットのインサートの厚みを薄くし、その分アルミのプレートを入れています」。
また、他にも流行のカーボンシャフトでなく、スチールシャフトを使用しているのも特徴的だ。「シャフトは初期モデルで使用されていたようなスチールシャフトを採用しています。カーボンシャフトはミスヒットに強いのが特徴。でも、私はミスヒットになってもミスと分かった方がうれしいです。その方がタッチを出しやすんです」。
ショートスラントネックにもこだわりがある。「フェースが開閉する感覚が好きなんです。ショットと同じ動きがしやすいように振りたいので、パターもこのネック形状で落ち着ています」。
「私は昭和のプロです」と自虐的に語る38歳の藤田だが、彼女のパター選びのこだわりを聞くと、長年活躍できている秘密が垣間見えた気がした。
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●アプローチで寄せたボールを確実にワンパットで決めるにはパター選びが重要になる。そこで注目したいのが、ミスに対する強さとタッチの出しやすさという、相反する機能を両立した最新ネオマレットパターだ。関連記事【パター1本でゴルフは変わる! ミスヒットに強くてタッチも出せる最新“ネオマレット”14選】でアナタに合うパターが見つかるかも⁉