マッスルバックアイアンとは? プロ厳選の7モデルや合う人の特徴、メリットも解説
プロが使っているマッスルバックアイアンかっこいいですよね。自分も使ってみたいけど、難しいんじゃないか、自分が扱えるのだろうかと考えたことはありませんか? 確かにマッスルバックアイアンは難しいですが、アマチュアが全く使えないというわけではありません。この記事では、マッスルバックアイアンを扱える人の特徴やプロがおすすめする顔のいいマッスルバックアイアンを7つ紹介します。
配信日時:2024年1月24日 07時43分
- 1.マッスルバックアイアンとは?
- 2.マッスルバックが合う人の特徴は?
- 3.マッスルバックアイアンを使う3つのメリット
- 操作性が高い
- 打感が気持ちいい
- とにかくかっこいい
- 4.【プロ厳選】顔のいいおすすめマッスルバックアイアン7選
- 【1】APEX MB|高スピンフェードでグリーンが狙える
- 【2】P7MB|パワーアスリート向けのマッスルバック
- 【3】ミズノプロ 241|つかまりのよさと抜けのよさが◎
- 【4】スリクソン Z-FORGED 2|ダウンブローに打ちたいパワーヒッター向き
- 【5】B-Limited 220MB|つかまりのよさが魅力のマッスルバック
- 【6】イーゾーン MB301 フォージド|ダウンブローで球を操る高重心マッスル
- 【7】KING CB/MB|狙った方向に強弾道が打てる
- 5.まとめ
1.マッスルバックアイアンとは?
マッスルバックアイアンとは、クラブフェースの反対側(バックフェース)にくぼみがなく、中空構造(クラブ内部に空間がある構造)でない、一枚の板のような形状をしたアイアンを指します。
“一枚の板”のようになっているものの、バックフェース下部が盛り上がっており、筋肉(muscle)のように見えることが語源となっているようです※諸説あり。昔は厚みがない、ただの板のようなモデルが主流でしたが、球をよりコントロールするために、今の形に進化しました。
キャビティバックやポケットキャビティ、中空など、さまざまな形状のアイアンが登場したこともあり、それらと区別する名称として使われています。
2.マッスルバックが合う人の特徴は?
マッスルバックアイアンを扱える人の特徴は、ヘッドスピードが速く、再現性の高いスイングができることです。
マッスルバックのアイアンはヘッドが小さく、芯も小さい。さらに、ロフト角も7番で34度に設定されていることが一般的です。スイングが安定せず、打点が意図せずばらつく人にとっては、左右のミスも縦のミスも出やすく、スコアメイクの観点からはおすすめできません。
ドライバーのヘッドスピードが最低でも40m/s以上あり、スイングが固まってきた中級者以上の人であれば扱えるでしょう。
「マッスルバックは難しい!? 【QPのギアマニュアル】」では、クラブフィッターとしてアマチュアゴルファーと向き合っている、QPことプロゴルファー関雅史が詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
3.マッスルバックアイアンを使う3つのメリット
キャビティバックや中空など、他のモデルにはないメリットがあるからこそ、マッスルバックアイアンは愛されています。ここではマッスルバックアイアンだからこそ得られるメリットを3つ紹介します。
- ・操作性が高い
- ・打感が気持ちいい
- ・とにかくかっこいい
操作性が高い
マッスルバックアイアンは、打点こそシビアなものの、球の高低の打ち分けや左右に曲げるといった操作性の高さが魅力です。プロや上級者がマッスルバックアイアンを使うのは、自分の意図した球筋やスピン量でグリーンを狙えたいと考えているから。
キャビティバックや中空と呼ばれるモデルは、ミスヒットしてもある程度高さが出て、真っすぐ飛ぶように設計されています。そのため、わざと曲げようとしたのに曲がらない、球を低く出そうとしたのに高く上がってしまうなどのミスが出てしまうのです。自分の思ったような球でスコアメイクしたいという方は、マッスルバックを使うといいでしょう。
打感が気持ちいい
マッスルバックアイアンは、軟鉄鍛造に加え、バックフェース部分の厚みもあるため、きちんと球をとらえられたときにやわらかい打感となっています。
同じ軟鉄鍛造でも、キャディバックとマッスルバックでは、厚みがある分マッスルバックのほうが打感がやわらかいとされています。近年は打感のいいキャビティバックやモデルが増えていますが、マッスルバックの打感のよさは、マッスルバックでしか味わえないものです。
とにかくかっこいい
マッスルバックアイアンがキャディバッグに入っているとかっこいいものです。プレーを極めるのももちろん重要ですが、自分が好きな道具をそろえるというのもゴルフの楽しみの一つ。憧れの選手が使っているから、見た目がかっこいいからという理由でマッスルバックを選んでも何ら問題はありません。
4.【プロ厳選】顔のいいおすすめマッスルバックアイアン7選
2012年にプロ入りし、現在インストラクターと活躍するなど、スイング理論やギアに精通する海老原秀聡(えびはら・ひであき)プロが、顔のいい7つのマッスルバックアイアンを紹介します。
【1】APEX MB|高スピンフェードでグリーンが狙える
キャロウェイの「APEX MB」は、高重心でスピン性能に優れたマッスルバック。パワーヒッターが打ち込んでもきれいにヘッドが抜けて、スピンの聞いたフェードボールでグリーンに止められます。
コンパクトでシャープなヘッドであるものの、面長でヒール側が高く見える逃げ顔。リーディングエッジが直線的でスクエアに構えやすくなっています。
【2】P7MB|パワーアスリート向けのマッスルバック
テーラーメイドの「P7MB」は、ボールがフェースに乗っている時間が長く、スピンコントロール性能の高さが抜群です。球筋は中弾道フェードでパワーアスリートが左を気にせず振り抜けます。
トップブレードがシャープなコンパクトヘッド。やや出っ刃にも見えるストレートネックで、ハンドファーストに打つイメージが持てます。
【3】ミズノプロ 241|つかまりのよさと抜けのよさが◎
ミズノの「ミズノプロ 241」は、マッスルバックの中ではつかまりがよく、ドローを基準に弾道を打ち分けるタイプです。また、抜けのいいラウンドソール(丸みのあるソール)でダフリのミスに強いのも特長です。
ヘッド全体に丸みがあり、球筋の打ち分けをイメージしやすい顔です。シャープで小ぶりなヘッドですが、スコアラインが長く見え、構えたときに安心感があります。
【4】スリクソン Z-FORGED 2|ダウンブローに打ちたいパワーヒッター向き
ダンロップの「スリクソン Z-FORGED 2」は、マッスルバックの中では低重心で球が上がりやすく、ストレート~フェードを打ちやすいモデルです。抜けのいい山型ソールで、パワーヒッターが左を気にせず上から打ち込めます。
バランスの取れた形状で、マッスルバックとしてはフェース面積が広め。また、トップブレードの厚みが、やさしさと力強さを感じさせます。
【5】B-Limited 220MB|つかまりのよさが魅力のマッスルバック
ブリヂストンの「B-Limited 220MB」は、重心距離が短くて、つかまりのよさが魅力です。中弾道のストレート~ドローで、見た目以上に距離が出て、ラフやライが悪くても力強い球が打てます。
トップブレードもソールも薄い超小ぶりヘッドで、ヒール側が高いフェード顔。しかし、緩やかなグースネックとなっており、つかまりもイメージできます。
【6】イーゾーン MB301 フォージド|ダウンブローで球を操る高重心マッスル
ヨネックスの「イーゾーン MB301 フォージド」は、ネックが長い高重心モデルです。ボールの接着時間が長く、ハンドファーストに構えて、ダウンブローに打てば、スピンの効いたストレート~ドローが打てます。
ヘッドは超コンパクトで、ソールも超薄い。ストレートネック&ヒールがが高い逃げ顔で、ハンドファーストに構えて打つイメージがしやすくなっています。
【7】KING CB/MB|狙った方向に強弾道が打てる
コブラの「KING CB/MB」は、7番までがマッスルバック、6番より上はキャビティバックというモデルです。マッスルバックは、フェースの弾きが強くて、直進性の高さが魅力。球筋は力強いストレート~フェードで、パワーヒッターが狙った方向に強弾道のボールを打てます。
ストレートネックのオーソドックスな形状の顔で、スクエアに構えてもフェースの向きを変えても違和感がありません。打ちたい球筋をイメージできます。
5.まとめ
マッスルバックアイアンは、クラブフェースの反対側にくぼみがなく、中空構造でない、一枚の板のような形状をしたアイアンを指します。操作性の高さから、プロや上級者に好まれています。ある程度のヘッドスピードがあり、スイングが安定している方であれば扱えるでしょう。また、かっこいいから、憧れの選手が使っているからという理由で、キャディバッグに入れるのも一つの楽しみ方です。