『三角ネック』パターの賢い選び方は? やさしさ重視ならネック幅広めが最強だった
すっかりパターの定番のひとつとなった『三角ネック』。最新モデルでは、さまざまなヘッドに搭載され、バリエーションがどんどん豊富になっている。今回は、『三角ネック』を選ぶ際のポイントを取材した。
配信日時:2024年5月27日 04時30分
すっかりパターの定番のひとつとなった『三角ネック』。最新モデルでは、さまざまなヘッドに搭載され、バリエーションがどんどん豊富になっている。今回は、『三角ネック』を選ぶ際のポイントを、ギアコーチの筒康博氏とクラフトマンの石塚昌広氏に取材した。
他のネックに比べて、形の自由度が高いのが『三角ネック』。モデルによってヨコ幅や高さを変えることで、性能バランスを整えることができ、従来のブレード型やマレット型にあるミスヒットに弱いというデメリットを消すことが可能になる。
『三角ネック』は、細かな調整ができるだけに、このネックを搭載したパターの性能はモデルごとの個性が強い。自分に合ったモデルを見極めるポイントは、『三角ネック』のヨコ幅と重心角を見ることだという。
今回はフェース開閉度とミスの強さを軸に、『三角ネック』を搭載した人気モデルを分類してみた。
「フェース長に対する『三角ネック』のヨコ幅の割合を算出しています。基本的にどのモデルも一定以上の打点ブレへの強さがありますが、40%を超えるモデルは別格の直進性でミスに強くなりますね」(筒氏)
表を見てみると分かるが、ミスに最も強くストレート軌道に振りやすいモデルが、表の右上に位置する『スパイダー ツアーX TM2』、『スパイダー ツアー TM2』となる。
またフェースターンに関係する重心角についても調査。「垂直なラインに対して、フェースがどれくらい上を向くかの割合が重心角ですね。重心角が大きいほど、フェース開閉が減って、ヘッドを真っすぐ動かしやすく、引っかけるミスが出にくくなります」(石塚氏)
逆に言えば、重心角が小さくフェースを開閉させやすいパターは距離感のタッチを出しやすい。表の左下に位置する『Ai-ONE トライビーム #2』『Ai-ONE トライビーム ダブルワイド』がそれに当てはまる。
自分のストロークタイプによって、表を参考にして最適モデルを選んでほしい。
【今回試打調査したパターリスト】
テーラーメイド スパイダー ツアーX TM2
テーラーメイド スパイダー ツアー TM2
テーラーメイド TPトラス M2TH
テーラーメイド TPトラス M4TH
テーラーメイド TPトラス B4TH
テーラーメイド TPトラス B3TH
テーラーメイド TPトラス B1TH
テーラーメイド スパイダーツアー TM1
テーラーメイド スパイダーツアーX TM1
テーラーメイド スパイダーツアーZ TM1
オデッセイ トライビーム #7
オデッセイ トライビーム #6M
オデッセイ Ai-ONE トライビーム ダブルワイド
オデッセイ Ai-ONE トライビーム #2
オデッセイ Ai-ONE トライビーム #1
■筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。インドアゴルフレンジKz亀戸店でヘッドコーチとして、日々アマチュアの悩みに応えている。
■石塚昌広
いしづか・まさひろ/インドアゴルフレンジKz亀戸店内にあるゴルフ工房「REAL SPEC GOLF」オーナー。鋭い感性とクラフト知識で最新ギアの性能を的確に分析する。
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