赤テンセイ”と“白マナ”の新作情報をキャッチ! どんなシャフトに仕上がっている?
アスリートゴルファーから絶大な支持を受けるシャフトメーカー三菱ケミカルの最新モデルの情報を入手した。どうやら、これまで日本未発売だった“赤テンセイ”と元調子系シャフトの定番“白マナ”の新作が来年早々に発売になると言う。それぞれどんなシャフトに仕上がっているのだろう。
配信日時:2023年12月27日 06時12分
2023年シーズン終盤にツアーローンチされた三菱ケミカルの最新シャフト
2023年も残りわずかとなったが、最新シャフトの気になる情報をキャッチした。それは三菱ケミカルが国内男子ツアーの終盤に選手への供給を行っていた『TENSEI』と『Diamana』の最新モデルに関するリークだ。
まず1本目は、これまで日本未発売だった『TENSEI』シリーズの赤、通称“赤テンセイ”の新作に関する情報だ。同シャフトは、国内ツアー2勝のジェイブ・クルーガー(南アフリカ)がテストを行っており、「打ち出しが高く、スピン量もそこまで多くない。持ってみると軽く感じて振りやすいし、球も曲がりにくい」と好感触を掴んでいると言う。
もともとクルーガーは、前作『TENSEI CK PRO RED(6TX)』を愛用。2023年シーズン途中に、ドライバーを最新モデルに変更する際も、わざわざ日本未発売の同シャフトを取り寄せて組み込んでいた。“赤テンセイ”が持つシャフトの走り感、そしてボールのつかまりやすさに全幅の信頼を寄せる選手だっただけに、最新モデルの仕上がりが気になったのだろう。
ALBAが入手した情報によると、最新モデルの“TENSEI PRO RED 1K』は、キックポイントが「Mid-Low」、つまり先中調子に分類されるシャフトになっている。赤の系譜らしいシャフトの走り、ボールのつかまりを継承しつつ、独自の「1K」素材を用いることで、スイングパワーを効率良くボールに伝えながら、しなやかなフィーリングも得られるモデルに仕上がっているという。
クルーガーは前作との比較で、「より硬くなった印象で、先端の走りも抑えられている」と話していた。“赤テンセイ”のつかまる特性を残しながら、安定感をプラスしたモデルに進化したのであれば、女子プロの使用はもちろん、パワーのある男子プロの使用者も増えていくかもしれない。
新しい“白マナ”は球が安定するのに硬く感じない!?
続いてご紹介するのは、“白マナ”の最新モデル『Diamana WB』に関する情報だ。
「Diamana」は三菱ケミカルのフラッグシップブランド。青は中元調子、赤は先調子、白は元調子と明確に色分けされていることが特徴で、最新モデルの『Diamana WB』は左のミスに強い“白マナ”の系譜。前作『Diamana WS』が第5世代のシリーズであったことを考えると、『Diamana WB』は全く新しい第6世代の1作目ということになる。
同シャフトについては、テストを行ったヤン・ジホ(韓国)から興味深いコメントが聞かれた。
「シャフトがとても“柔らかく”、ドローボールが打ちやすい。その上で飛距離も出るので、すごく気に入っています」
これまで“白マナ”のシャフトと言えば、中間部から先端にかけての剛性が高く、その振り心地にハードさ、硬さを感じるゴルファーが多かった。それだけにパワーヒッター向けのブランドというイメージも強いわけだが、その最新モデルの感想が「柔らかい」であったことは素直に驚きだ。
どうやらヤンが柔らかいと感じた最大の理由は、「Diamana」第6世代から投入されたシャフトのトルクをコントロールする新テクノロジーにあるようだ。
入手した情報によると、『Diamana WB』はシャフト先端のトルクを最適化することで、剛性を高めなくてもヘッドの挙動を安定させることに成功したようだ。そのため、振っても硬く感じないのに、シャフトの無駄な動きがなく、球をコントロールできるという今までにない振り心地を実現できたのだ。
“白マナ”の方向安定性の高さがありつつ、ソフトなフィールで気持ち良く叩くこともできる。大きな進化を遂げた『Diamana WB』は2024年注目ギアの一つになりそうだ。