ピンゴルフジャパンから、国内女子ツアーの契約プロの使用クラブ情報が届いた。「2025年国内外の女子ツアーに挑む16名のPING契約選手たち。飛び重心の『G440』ドライバーや3/6発売の『SCOTTSDALE』パターなど、選手たちの最新セッティングにも注目してください」と、同社。
ヘッドスピード39~43m/s前後と、女子プロのスピード帯は我々一般アベレージゴルファーとも重なるところ。16人中、各カテゴリでどのモデルが最も好まれているのか、調べてみた。まずは、ドライバーの人気上位について。
1位/8人―――G440 LST
(鈴木愛 9°、宮澤美咲 9°、セキ・ユウティン 9°、比嘉真美子 9°、上原彩子 9°、一ノ瀬優希 9°、竹山佳林 9°、徳永歩 10.5°)
2位/6人―――G440 MAX
(藤田かれん 9°、大出瑞月 10.5°、平岡瑠依 9°、前田陽子 10.5°、前田羚菜 10.5°、常文恵 9°)
ご覧の通り、これまでは『LST』に人気が集約しがちだったが、低重心化した『G440』シリーズでは、投影面積が小ぶりに抑えられた『MAX』が6人と人気を二分する形に変化している。その他、佐久間朱莉が『G430 MAX 10K』(10.5°)で、高野愛姫が『G440 SFT』(9°)をそれぞれ使用。続いて、飛ぶ方のFWを見てみよう。
1位/8人―――G440 MAX(3W)
(佐久間朱莉、藤田かれん、宮澤美咲、上原彩子、平岡瑠依、一ノ瀬優希、竹山佳林、徳永歩)
2位/5人―――G440 MAX(4W)
(セキ・ユウティン、大出瑞月、前田陽子、高野愛姫、前田羚菜)
3位/3人―――G440 LST(3W)
(鈴木愛、比嘉真美子、常文恵)
新たに『G440』シリーズで追加されたのが『MAX』の4Wと、『LST』の5Wだが、前者に飛びついたのが5人で、高野と前田以外の3人が4W―7Wの構成を選んでいた。新たに追加された『LST』の5Wを入れるのはパワーのある比嘉真美子ただ一人となっている。次は、ハイブリッドの人気の番手構成を見てみよう。
1位/7人―――G440を2本(23°と26°)
(鈴木愛、佐久間朱莉、セキ・ユウティン、比嘉真美子、平岡瑠依、高野愛姫、徳永歩、)
2位/5人―――G440を3本以上
(宮澤美咲 20-23-26°、上原彩子 23-26-30°、一ノ瀬優希 23-26-30°、前田羚菜 20-23-26°、前田陽子 23-26-30-34°)
使い慣れたハイブリッドは手放せない選手も多いはずだが、全て新作に切り替えたのが12人もおり、前作『G430』のハイブリッドを継続していたのは、大出の30°と常の22°のみと、意外にもスムーズな切り替えが行われていた。次は、アイアンを見てみよう。
1位/8人―――BLUEPRINT S
(鈴木愛 6I~PW、佐久間朱莉 6I~PW、藤田かれん 5I~PW、セキ・ユウティン 7I~PW、平岡瑠依 6I~PW、高野愛姫 6I~PW、竹山佳林 5I~PW、徳永歩 6I~PW)
2位/6人―――i230
(宮澤美咲 6I~PW、大出瑞月 7I~PW、比嘉真美子 6I~PW、前田陽子 8I~PW、一ノ瀬優希 7I~PW、前田羚菜 6I~PW)
人気モデルは上記のように二分しており、『i210』を使う上原彩子(7I~PW)や『G430』の常文恵(7I~PW)を含め、いずれのモデルも5番アイアンを使う女子プロは16人中2人のみだった。また、番手ごとにコンボする選手も6Iに『i530』を入れるセキ・ユウティンただ一人だったのも意外なところ。次は人気のウェッジ構成を見よう。
1位/7人―――s159を3本
(鈴木愛 50S-54S-58B、佐久間朱莉 50S-54H-58H、藤田かれん 46S-52S-58B、大出瑞月 50S-54H-58H、セキ・ユウティン 50S-54H-58H、前田羚菜 48S-54H-58W、徳永歩 48S-52S-58B)
1位/3人―――s159を2本
(宮澤美咲 50S-56H、平岡瑠依 52S-58S、竹山佳林 52S-58B)
他のカテゴリよりも多様性が見られたのがウェッジで『s159』を選んだのは10人いたが、一ノ瀬優希『Glide2.0』、比嘉真美子が『Glide3.0』、上原彩子が『Glide4.0』を使用していた。最後はさらに十人十色のパターで、こちらはシリーズカウントしよう。
1位/7人―――SCOTTSDALE
(鈴木愛 DS72、佐久間朱莉 DS72、藤田かれん B63、高野愛姫 OSLO 3、竹山佳林 CRAZ-E、常文恵 TYNE C、前田羚菜 CRAZ-E)
2位/6人―――PLD
(宮澤美咲 ALLY BLUE H、セキ・ユウティン ANSER、比嘉真美子 ANSER 5、平岡瑠依 ANSER D、一ノ瀬優希 PRIME TYNE、徳永歩 ANSER 2D)
3位/2人―――PING 2023 PUTTER
(大手瑞月 TYNE G、上原彩子 DS72)
新作『SCOTTSDALE』シリーズは、ソフトなのに弾きのいいPEBAXインサートで転がりが良いためか、いきなり7人が飛びつく形になっていた。かたや、削り出しの『PLD』も変わらず高い人気で、形状では『DS72』が一番人気となっている。