先週の欧州男子ツアー最終戦「DPワールド ツアー選手権」では、テーラーメイド契約のトミー・フリートウッドとローリー・マキロイの新ドライバーに注目が集まった。2人は未発表作『Qi10 LS』を投入したが、優勝したキャロウェイ契約のニコライ・ホイガードのFWを打ったフィニッシュ画像にも注目したい。

見たことのない真っ黒FWのソールには、キャロウェイのFWによくあるフロントとバック部に丸いウェイトが確認できるものの、ジェイルブレイクの痕跡が見当たらない。また、ソールに刻印があるも不鮮明で文字が読めず……。米国キャロウェイが公開したホイガードの使用クラブは、下記のように3Wは『Paradym TD HL』と記載されていた。
 
【ホイガードの使用ギア】　※全てキャロウェイ
1W：パラダイム◆◆◆（10.5°テンセイホワイト1K 70TX 45.5㌅D2.5)
3W：パラダイム◆◆◆ HL（16.5°テンセイホワイト1K 80TX 42.75㌅D3）
4I～10I：Apex MB Proto（24, 28, 31.5, 35, 39, 43, 47°Project X LZ 7.0)
G,SW：JAWS RAW（50/10S 〃）、JAWS FULL TOE（56/10C, 60/10J 〃）
PT：VERSA JAILBIRD MINI
BALL：クロムソフトX
 
ところが、該当の真っ黒FWは明らかに『Paradym TD HL』ではないため、欧州キャロウェイのSNS投稿を改めて見直すと『Callaway Prototype 16.5º Fwy』とある。日本のキャロウェイに問い合わせると「現時点でお話できることはない」とのことで、R&AとUSGAの適合リストを調べたものの、該当クラブを確認できなかった。
 
例年では、テーラーメイドとキャロウェイの契約選手が年明けの「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で新作プロトを投入し、そのあと2～3月に新作発売というサイクルだが、今年はツアー投入が前倒しになったのか。テーラーメイド『Qi10 LS』の煙幕に隠れがちだが、キャロウェイの新作動向にも注視が必要だ。