宮里藍も太鼓判の新UTは新FWと打音も打感もそっくり!?
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年5月15日 08時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
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【注目ポイント】
ブリヂストンスポーツは『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』を2024年4月5日に発売。『B3MAX フェアウェイウッド』は、ロフトが15度の3番、18度の5番、21度の7番。『B3MAX HY ユーティリティ』は、ロフトが22度のH4、25度のH5、28度のH6というラインナップです。
『B3MAX フェアウェイウッド』のコピーは、“チタンで飛ばす【MAXやさしい】高機能フェアウェイウッド”。『B3MAX HY ユーティリティ』のコピーは、“大きく飛ばす【MAXやさしい】高性能ユーティリティ”。MAX=やさしい、というメッセージが込められたコピーです。
『B3MAX フェアウェイウッド』で注目したのは、価格です。チタン製のフェアウェイウッドは、各社から出ていますが、ドライバーと同等の価格が多くなっています。『B3MAX フェアウェイウッド』はその安さにビックリしました。チタンのボディで、クラウンはカーボン。余剰重量をタングステンのウェイトで、今までは出来なかった重量配分を可能にするというわけです。
『B3MAX HY ユーティリティ』は、チタンではなくマレージング鋼でボディを作って、クラウンはカーボンにしています。フェアウェイウッドと同様に、余剰重量を今までには不可能だった配分にして、低重心と深重心を可能にしています。
共通のテクノロジーは、「スリップレスバイトミーリング」です。表面の加工を極限まで研究して、とにかく、名前の通りスリップしないのです。結果として、理想的なスピン量になるというわけです。ブリヂストンスポーツのクラブといえば「サスペンションコア」も共通です。フェースの裏から支えることで、高反発エリアを広げる技術は、すでに実績があり、信頼のテクノロジーです。
また、シャフトは『B3MAX フェアウェイウッド』には「VANQUISH BS40 for MAX」、『B3MAX HY ユーティリティ』には「VANQUISH BSh for MAX」という軽量の専用シャフトが装着されています。『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』は、助けてくれるだけではなく、コピーのように高性能だと期待させます。
試打した日は、曇で、気温は16℃~22℃。微風でした。クラブは、『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』共に、 シャフトのフレックスはS。使用したボールは、使い慣れていて、クラブの特徴に集中できる『TOUR B X』です。『B3MAX フェアウェイウッド と B3MAX HY ユーティリティ』は、やさしさMAXなのか? 意識をしながら試打をしました。
【打感・打ち応え】
『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』の打音ですが、基本的にはほぼ同じでした。音量はちょうど良い大きさです。音質は、濡れた鞭系の見本のようなきれいな音で、少し残響もあります。打ち応えは、軽めですが乗り感がしっかりあります。手応えは敏感で、どこに当たったかがわかります。
【弾道・球筋・スピン性能】
『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』の弾道は、高めの高弾道です。ボールを拾いやすく、とにかくボールが上がります。ほんの少しとらえる挙動がありますが、基本的にはストレートに飛ぼうとします。曲げようとすればイメージ通りに曲げることも出来ます。グリーンに止められるスピンがかかっていて、使いやすいフェアウェイウッド、ユーティリティに仕上がっています。
【飛距離性能】
『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』の試打ラウンドの平均飛距離は、FW3番が195ヤード、5番が190ヤード、7番が180ヤード。ユーティリティのH4が175ヤード、H5が160ヤード、H6が150ヤード。全体的にしっかりと飛距離が出ます。ヘッドスピード40m/sなので、かなり飛びます。高く上がる分、3番ウッドは少し飛距離をロスしている感じですが、その分、5番と7番ウッドが飛びます。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』は、セッティングで両方から何本かを選択して使えるように、違和感がないように打音や打感、飛距離の番手差などが上手く出来ます。どれを選んでも、違和感がなく使えるのは本当にお見事です。
メディア向けの発表会で、宮里藍プロが「もう10年以上ユーティリティを交換していないけれど、このユーティリティはバッグに入るかもしれない」と話していましたが、打ってみて納得でした。癖がなく、楽に打てて、狙い通りに止められるのです。
フェアウェイウッドは、5番と7番が良く出来ています。スプーンの代わりになる5番ウッドを、“スーパー5”と呼ぶ人がいますが、『B3MAX フェアウェイウッド』の5番は、まさに、そういうクラブになっています。7番ウッドは、ハイドローが自然と出て、本当に気持ちが良く飛ばせます。飛距離性能が良い7番ウッドは、飛んだり、飛ばなかったりの差が大きくて、扱いにくいクラブになってしまうことが多々あります。この7番は、そういう意味で、ミスヒットしても飛距離が出やすいので頼りになると感じました。
『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』は、高いボールが飛距離に活かされるゴルファーにオススメします。『B3 シリーズ』を使用するゴルファーは、比較的パワーがないと想定しています。長いホールでは、必然的にアイアンではなくウッドか、ユーティリティを使用することが多くなります。だからこそ、優秀なフェアウェイウッドとユーティリティが必要不可欠なのです。
今回の『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』は、本当に良く出来ています。非力なゴルファー用に、徹底的に作り込んでいるのです。MAXやさしいのは、全てのゴルファーにではなく、パワー不足なたくさんのゴルファーに、やさしく飛ばせるゴルフをやらせてくれるという意味だと思いました。
そして、通なゴルファーを満足させる本格的なチューニングもお見事でした。甘すぎるデザートのようなやさしさではなく、素材を活かしたちょうど良い甘さのようなやさしさを感じさせるのも『B3MAX フェアウェイウッド と B3MAX HY ユーティリティ』の特徴です。遠くから狙い通りにボールを運ぶことで、スコアアップするのは快感です。『B3MAX フェアウェイウッド』『B3MAX HY ユーティリティ』は、そういう快感を何度も経験させてくれそうなクラブです。
【試打ギアスペック】
・『B3MAX フェアウェイウッド』
ヘッド素材 Ti811チタン合金+タングステンウェイト+CFRP
ヘッド体積 #3/185、#5/166、#7/149
ロフト #3/15、#5/18、#7/21
ライ角 #3/59、#5/59.5、#7/60
長さ #3/43.25、#5/42.75、#7/42.25
シャフト VANQUISH BS40 for MAX (S)※#7のみ(R)
・『B3MAX HY ユーティリティ』
ヘッド素材 ハイパーマレージング鋼AM355+タングステンウェイト+CFRP
ヘッド体積 H4/117、H5/113、H6/109
ロフト H4/22、H5/25、H6/28
ライ角 H4/60、H5/60.5、H6/61
長さ H4/40、H5/39.5、H6/39
シャフト VANQUISH BSh for MAX (S)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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