雨でも靴下が濡れない!? グリップ力も抜群な『WAVE HAZARD AQUA BOA』
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年6月26日 09時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
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【注目ポイント】
『WAVE HAZARD AQUA BOA』シューズを、2024年3月に発売。『WAVE HAZARD』は、2021年末に発売して以降、天然皮革、人工皮革、防水メッシュなどの新旧の素材を使用し、多様な種類の高性能シューズを展開してきました。
今回の『WAVE HAZARD AQUA BOA』は、名称の『AQUA』が示すように「水」がテーマになっています。『WAVE HAZARD』シリーズ史上最強クラスの防水性能を持っているのが、『WAVE HAZARD AQUA BOA』の最大の特徴です。
ミズノのシューズの防水性能は世界一だという評価を受けるほど優秀ですが、『WAVE HAZARD AQUA BOA』には、通常では考えられない2年の防水保証がつけられています。雨ゴルフの際に、シューズの中の靴下が濡れるのは仕方がないと思っている人は多いはず。しかし、ミズノのゴルフシューズは、足首まで水に浸って開口部から浸水しない限り、靴下が濡れることはないのです。
改めて、『WAVE HAZARD AQUA BOA』を見てみます。ソールはスパイクレスです。「GMソール」といい、外側を固い素材にして安定感を出し、内側は柔らかい素材でグリップ力が増すようになっています。突起の最も高い部分が約6ミリ、突起の数は約125個もなるのです。
『WAVE HAZARD AQUA BOA』のコピーは、“正真正銘フルグリップ”です。ゴルフにおけるハザードとは何か? と追求する中で、ショットの際にグランドコンディションが異常であること、と定義したそうです。濡れた芝生、砂の上、急斜面、そういう場所で滑ってしまえばミスになります。あらゆるハザードに立ち向かえるシューズを作ろうというコンセプトで作られたのが『WAVE HAZARD AQUA BOA』なのです。
最後の注目するテクノロジーは、「ミズノエナジー」です。カカト部分に、ミズノ史上最高の高反発ソール素材を採用して、やわらかさを17%アップ、反発力は15%アップさせたようです。これは、他の競技のシューズに採用されて高い効果が証明されたテクノロジーで、ゴルフシューズに搭載されたものを何足か履きましたが、ボールの飛びに影響すると感じさせるほど、スイング時に助けてくれますし、歩行時の疲れも少ないと信頼しています。
『WAVE HAZARD AQUA BOA』は、シンプルですが、ミズノのテクノロジーを詰め込んだ高性能スパイクレスシューズのようです。本当にハザードに立ち向かえるのか? を検証しました。テストした日は、晴れで、気温は16℃~24℃。微風でした。
【外観・脱着感】
『WAVE HAZARD AQUA BOA』の外観は、シンプルです。アッパーの素材の質感は、革のような落ち着きがあって、とても良いです。カカト部分のブルーとレッドの差し色も爽やかで、さり気なくセンスが光ります。
開口部は、少し狭めですが、周囲がやわらかくできているので、履くのも、脱ぐのも楽々です。BOAシステムのワイヤーは、解放してから引き出すとかなり長めで、シューズの開口部を大きく広げることで履いたり脱いだりすることを楽にする工夫です。
【履き心地】
『WAVE HAZARD AQUA BOA』の履き心地は、不思議な感じです。インソールが全体を包むように押し上げて、ボアが足首回りを締める感覚があるのですが、少し緩い感じがするからです。しかし、実際にスイングしたり、歩行するときに、緩みはゼロなのです。シューズ内で足が動くことは皆無でした。芝生の上を歩行する際も、道路の歩行、スイング中、カートの運転も快適でした。
【機能性】
『WAVE HAZARD AQUA BOA』は、スイング中の踏ん張りが効きます。踏み込んだ力を受け止めてくれる土台的な強さは、ワンランク上という感じで、ボールが少しですが飛びますし、方向性も良くなるシューズに仕上がっています。急斜面、砂の上などのハザードでも、しっかりとグリップして、スイングで滑ることはありませんでした。歩行時にも、クッション性が高く、かつ、足を前に運ぶ動きをサポートしてくれます。強いて、水につけた後に、歩いてみたりしましたが、完璧に防水してくれます。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『WAVE HAZARD AQUA BOA』は、白いシューズが好きなゴルファーにとって、最高の一足になる可能性があると感じました。一番強く感じたのはコストパフォーマンスです。高性能シューズは軒並み3万円を超えるような傾向がある中で、実売価格で2万円を大きく切っているというのは驚きです。
ミズノのシューズは雨ゴルフ用のセカンドシューズとして使用しているゴルファーがいますが、そういうケースでも、買いやすい値段だと思います。安くとも、高額のシューズに負けないのが『WAVE HAZARD AQUA BOA』です。
最近のミズノのシューズは、ちょっと目立つデザインになっているものが多くて、シンプルに単色で、クラシックな感じのシューズが欲しいと思っていたので、『WAVE HAZARD AQUA BOA』は、待っていました! と嬉しくなりました。
防水性能を始めとした機能が充実しているシューズが欲しいゴルファーに『WAVE HAZARD AQUA BOA』はオススメです。余計なことは一切しないけれど、ゴルフシューズとして必要な機能は全て揃っているのが『WAVE HAZARD AQUA BOA』です。試打ラウンド中、2ホール目のグリーン上で、『WAVE HAZARD AQUA BOA』を新しいエースシューズにすることを決めました。決め手は、プレーの邪魔をしないから、集中力が増し、スコアが良くなると考えたからです。
高性能で、コスパも良いシューズは、それだけで十分に魅力的です。シンプルなデザインのものは、ときに、チープな感じになってしまいますが、『WAVE HAZARD AQUA BOA』は、使い手がそれなりであれば、ちゃんと高級感も漂います。足元にこだわりがあるゴルファーで、クラシカルな白いシューズが好きなゴルファーは、『WAVE HAZARD AQUA BOA』が現在の市場にあることに感謝するべきなのです。
【試打ギアスペック】
『WAVE HAZARD AQUA BOA』
アッパー素材 人工皮革・合成繊維
ソール素材 合成底
サイズ 24.5cm~27.0cm、28.0cm、29.0cm
ワイズ 3E
重さ 約350グラム (25.0cm片方)
カラー ホワイト/レッド
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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