パター界の赤い彗星現る!? 数量限定の『TRI-BEAM』は通常モデルよりも「コロがりが良いような気がする」
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年8月14日 11時45分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、オデッセイが2024年7月19日に発売。2023年の春に発売されて、ツアーで勝利に貢献し、多くのゴルファーに認められた大ヒットパターになった『TRI-BEAM パター』の数量限定のレッドバージョンが『TRI-BEAM RED #7 CS パター』です。
ヘッドは『#7』と『DOUBLE WIDE』の2種類で、それぞれに通常のネックとセンターネックがあり、『TRI-BEAM RED パター』は4種類になります。コピーは、“ミスヒットへの無類の強さに燃える赤が登場”です。
『TRI-BEAM パター』は、ネイビーブルーに加工されていて、他にはあまり見ないこともあり、特別感があっただけではなく、心が落ち着くとか、集中しやすいというゴルファーもいて、評判が良かったのです。とはいえ、マレット型のパターを使っているゴルファーの中には、特にツアーモデルとして、赤いヘッドに強いこだわりがある人も一定数います。
カラーに関係なく、機能面の最大のセールスポイントは、「ラケットホーゼル」です。大好評の三角ネックの「トラスホーゼル」のオデッセイ版です。このネックは、ミスヒットでもヘッドがブレないという特徴と転がりのロスを防ぐというとんでもない機能を発揮するので、パットが苦手だった人が急に安定したり、弱点に悩んでいた上級者がレベルアップする原動力になったりしています。
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、ソールを見ると、角部分は、空洞。ソールのすぐ後ろのトウ側とヒール側に、タングステンウェイトが埋め込まれた前方重心になっているのです。
前方重心のパターは、操作性が高い特徴がありますが、物理的にはフェースが閉じやすくなるという癖もあります。難しいパターだと感じるゴルファーが多いのも、その理屈がわかると理解できます。
敏感に動く特性をしっかりとコントロールする意味で、「ラケットホーゼル」は有効です。『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、まさにそういう良い相性が約束された一本なのです。
さて、個人的には、レッドのツアー仕様のパターを使用していたこともあるので、『TRI-BEAM RED #7 CS パター』が、どんなふうに仕上がっているのか? ワクワク、ドキドキしながら試打ラウンドに挑みました。試打した日は、晴れで、気温は26℃~33℃。微風。グリーンは8.5フィートの速さ。ボールは、使い慣れていて、パターだけに集中しやすいように『TOUR B X』を使用しました。
【打感・打ち応え】
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』の打音ですが、音量はちょうど良い大きさです。音質は硬質で残響が少ない良い音。打ち応えは軽め、手応えは敏感です。
【構えやすさ・方向性】
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、ネックの癖が強く出ます。これは個体差の可能性もありますが、試打をしたパターは、ハンドファーストに構えないと真っ直ぐに狙いにくい感じでした。ヘッドそのものは、方向性が出しやすく、真っ直ぐに引きやすいのは、#7らしい感じです。
【距離性能】
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、「ホワイト・ホット フェース」のパターのタッチを知っていれば、すぐにアジャストできます。しっかり目に打つ人向きで、現在の主流のパターよりも、少し転がるので、その部分に慣れれば問題なしです。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、当たり前ですが、赤いパターが好きなゴルファーにオススメしたい一本です。基本的な性能は『TRI-BEAM #7 CS パター』と同じです。しかし、カラーの差での違いは感覚的には、明らかにありました。
ブルーの『TRI-BEAM #7 CS パター』は、手応えがやわらかくて、少しショートしやすいと感じながら使いましたが、レッドの『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、少しカチッとしたインパクト感が強く、少し転がりが良いような気がしました。こういう感覚のプラスアルファみたいなものが、上手くはまると、パターという用具は自分だけのために最高のパフォーマンスを見せてくれると、感じさせることがあるのです。
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、そういうことを夢見ることが出来るパターです。基本性能高さは、間違いありません。あとは、最後の一押しを感じるかどうか、です。
今回試打をして強く思ったのは、ストレートラインに、相変わらず強いということです。まあまあのミドルレンジでも、ストレートラインであれば、外れる気がしませんでした。
赤いヘッドのパターを使用したことがないというゴルファーでも、少しでも気になるのであれば、『TRI-BEAM RED #7 CS パター』を打ってみることをオススメします。赤いヘッドの魔法が有効かどうかは、使ってみなければわからないのです。
赤いヘッドのパターを待っていたというゴルファーは、『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は数量限定なので、ソールドアウトしてしまう前に購入することをオススメします。
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』は、昔のアニメの「ガンダム」に出てくる赤い彗星のシャアのために作られた通常のモビルスーツの3倍の性能を持っている専用機や、戦隊ヒーローのリーダーの色を連想させるのです。特別な力が込められたレッドパターを信じることで、目の前に新しい扉が開いて、変身できるとしたら、『TRI-BEAM RED #7 CS パター』を迷う理由はないのです。
【試打ギアスペック】
『TRI-BEAM RED #7 CS パター』
ヘッド素材 ステンレススチール+アルミニウムソールプレート
ロフト 3度
ライ角 70度
長さ 34インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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