シン貧打爆裂レポート『PARADYM X ドライバー & PARADYM MAX FAST ドライバー』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年2月9日 08時00分
■ロマン派ゴルフ作家語る
『PARADYM X ドライバー』も、『PARADYM MAX FAST ドライバー』も、試打クラブのロフトが10.5度でした。一般的に選びやすいロフトです。やさしすぎるかもしれない、と自惚れそうになりましたが、ヘッドスピード40m/sの僕にはピッタリでした。とはいえ、ボールが上がり過ぎたりしている感じはゼロだったので、ボールが低めのゴルファーは、ロフト選びに慎重にしたほうが良いかもしれません。
まず最初に、フェースのバルジが小さくて、スッと目標に合わせやすいことに好感を持ちました。これは『PARADYM』シリーズのドライバーに共通しています。ドローバイアスは、癖のように目立つことはありません。むしろ、右に打ち出したくなる雰囲気すらあります。
『PARADYM X ドライバー』も、『PARADYM MAX FAST ドライバー』も、本当に美しいヘッドをしています。この部分だけで、購入するゴルファーがいても、何ら不思議はないほどです。
この2本ドライバーは、ハッキリわかる大きな違いが2つあります。1つは、重さです。『PARADYM X ドライバー』は、平均的なドライバーの重さですが、『PARADYM MAX FAST ドライバー』は、極端に軽いのです。
もう1つは、ネックの形状です。『PARADYM X ドライバー』には、弾道調整機能が搭載されていて、ロフトやライ角、フェース角などを変えることができますが、『PARADYM MAX FAST ドライバー』は、それがありません。弾道調整機能があるのと、ないのでは、約10グラムは重さが違うと聞いたことがあるので、軽量化のためだと思われます。
これが、微妙に影響していると感じました。個人的な感覚なのですが、弾道調整機能がついているほうが、ネックの重量がある分、ドローバイアスになるように思うのです。本来であれば、『PARADYM MAX FAST ドライバー』のほうが、ドローバイアスが強いように見えるのですけれど、試打ラウンドを通して、『PARADYM X ドライバー』と同等なドローバイアスだと感じました。
飛距離性能だけで比較すると、一発のバカ飛びは、『PARADYM MAX FAST ドライバー』のほうが上で、平均して飛ぶのは『PARADYM X ドライバー』だと感じました。
試打ラウンドで、どちらも、素晴らしい結果でした。通常は、同ブランド内の2本比較だと、簡単に答えが出るものですが、どっちも選べないと思いました。
僕は軽いドライバーが好きで得意ですし、ボールをとらえやすいクラブを扱うのにも慣れています。打感は不思議ですが、これは僕の場合、こだわりがないので数ホールで慣れてしまいます。敏感に反応するのが、ボールコントロールに使えるところも快感でした。どちらも、良かったです。
とはいっても、一般的には、この2本で迷うことはないと思われます。しっかりと振れるある程度のパワーがあって、ボールをとらえる挙動があるドライバーが好きなら『PARADYM X ドライバー』がオススメですし、軽いクラブのほうが振りやすいのであれば『PARADYM MAX FAST ドライバー』がオススメです。
計測器でボールの数値を比較しても、どっちが合っているかも明確になると思います。
『PARADYM』の「360度カーボンシャーシー」は、見事に機能しています。『PARADYM X ドライバー』も、『PARADYM MAX FAST ドライバー』も、初速を維持したまま、安定性能がアップしています。
アドレスビューの安心感が、打ってみて成功体験を重ねることで自信になっていくドライバーは、それだけで合格で、購入する価値があります。
『PARADYM』のドライバーは、ツアーでも大活躍しています。多くの一般のゴルファーのためにも、『PARADYM X ドライバー』と『PARADYM MAX FAST ドライバー』がラインアップされていることは単なるオマケではありません。ツアードライバーと同等、もしくはそれ以上に作り込まれていると感じました。
キャロウェイの総力が注ぎ込まれて、見事に結晶化したのが『PARADYM』なのだと思いました。多くのゴルファーが、自分のゴルフを充実させる手段として、『PARADYM』を選んで良かった、というようになる未来が、すぐ、そこまで来ている予感がします。
『PARADYM X ドライバー』と『PARADYM MAX FAST ドライバー』は、目立つドライバーです。見せびらかして、かつ、楽しく使える自慢気な時間は、けっこう短いかもしれません。あっという間に、同伴者が全て『PARADYM』シリーズのドライバーということになりかねないからです。
いつ使いますか? 今でしょう! というドライバーが、『PARADYM X ドライバー』と『PARADYM MAX FAST ドライバー』なのです。
■試打クラブスペック
『PARADYM X ドライバー』
ヘッド素材 :8-1-1チタン+トライアアクシャル・カーボンクラウン+フォージド・カーボンコンポジットソール+スクリューウェイト
フェース素材:FS2S チタン/NEW FLASHフェース
ヘッド体積 :460cc
ロフト :10.5度(ほかに、9.0度、12.0度)
ライ角 :60.0度
シャフト :VENTUS TR 5 for Callaway(S)
長さ :45.5インチ
総重量 :約307グラム
『PARADYM MAX FAST ドライバー』
ヘッド素材 :8-1-1チタン+トライアアクシャル・カーボンクラウン+フォージド・カーボンコンポジットソール+ペリメーター・ウェイト
フェース素材:FS2S チタン/NEW FLASHフェース
ヘッド体積 :460cc
ロフト :10.5度(ほかに、9.5度、12.0度)
ライ角 :59.5度
シャフト :SPEEDER NX 40 for Callaway(S)
長さ :46.0インチ
総重量 :約280グラム
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』