“飛び系”ボールなのに弾き感がない!? スコアにも会話にもつながる『RB 566 ネクスドライブ』
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年12月5日 10時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
『RB 566 ネクスドライブ』は、ミズノが2024年9月3日に発売。世界最多のディンプル数の『ネクスドライブ』シリーズの最新ボールが、『RB 566 ネクスドライブ』です。『RB 566 ネクスドライブ』のコピーは、“世界最多ディンプルをリニューアル、D-Dimple搭載の新NEXDRIVE誕生。”となります。
2年前に発売された前モデルもディンプル数は566個で同じでした。1.3ミリの「プチディンプル」を大きなディンプルの隙間に配置することで実現した数字だったのです。新しい『RB 566 ネクスドライブ』は、それにプラスして、ディンプルの中にも小さなディンプルを追加した「D-Dimple」が、インパクト直後から高い揚力を発揮して、落ち際まで発揮し続けることで飛距離を伸ばすのです。
簡単に書くと、打ち出しから高く上がって、滞空時間を延ばす弾道で飛ぶぞ、ということです。
『RB 566 ネクスドライブ』は、なかなか面白いボールだと期待をさせますが、このボールはオープン価格ですが、ミズノの公式オンラインストアで1ダース3,696円というお安めのボールだということにも注目したいポイントです。(2024年11月20日時点)さらに、カラーもホワイト、イエロー、オレンジの三色展開です。
今年は廉価版の2ピース構造のボールで高機能で驚かされたことがありましたので、見逃しがないように、三色全ての『RB 566 ネクスドライブ』を試打してみることにしました。試打した日は、晴れのち曇り、気温は24℃~29℃。微風。グリーンは8.5フィートの速さでした。
【打感・打ち応え】
『RB 566 ネクスドライブ』の打音の音量は、やや控えめな大きさです。音質は、濡れた鞭系に残響で味付けした通が好む音で、打ち応えはやややわらかめで、手応えは抜けるようなクリアな芯感で、やや鈍感です。ショートゲームになると硬質高音な音に弾き感が強くなるチューニングは賞賛に値すると感じました。
【弾道・球筋・スピン性能】
『RB 566 ネクスドライブ』の弾道は、打ち出しから上がる高弾道です。曲がりには鈍感で、曲がりにくい特性を感じさせます。スピンのかかり具合は、2ピース構造のボールとしては驚異的なスピン量でビックリしました。
【距離性能】
『RB 566 ネクスドライブ』のドライバーの平均飛距離は240ヤード。ランが生かせます。高価な飛距離自慢のボールと互角に勝負できる飛距離性能で、全てのクラブが均等に飛びます。前モデルよりも確実に飛びます。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『RB 566 ネクスドライブ』は、三色どのカラーも発色が良く、コースで目立って使いやすかったです。また、小さなディンプルも最初は違和感がありますが、数ホールで慣れて気にならなくなります。
2ピースボールなので、過度な期待をしないように注意していましたが、基本的な性能の高さに驚きました。『RB 566 ネクスドライブ』は、ボールとしての総合力が高く、スコアに貢献するボールです。
まず、第一に飛距離性能です。市場で売られているトップレベルに飛ぶボールと遜色ない飛びです。ドライバーからアイアンまで、何ら不満はありませんでした。グリーンに止めるという部分も、高さとスピンで点で計算できるところもプラスです。アイアンは、まるでツアーボールのように狙い通りに止めることができました。
心配していた最大のポイントはパットです。多くの2ピースボールは、独特のスーパーボール的な時間差というか、妙な弾き感がありますが、『RB 566 ネクスドライブ』にはそれが皆無でした。やや打ち応えが軽い傾向はありますが、グリーン上のパットでショートからロングまでキッチリと結果が出せるボールでした。
前モデルは、良く言えば遊び感があって、2ピースだからという残念感を感じる部分がありましたが、新しい『RB 566 ネクスドライブ』は、くそ真面目にスコアに貢献してくれます。
試打ラウンド中に、ヘッドスピード40m/s用にチューニングしてもらったボールのようだ、と何度も思うことがありました。とはいえ、ヘッドスピードが速い同伴者にも使ってもらいましたが、同じように2ピースとは思えない高性能だと感心していましたので、幅広い層のゴルファーが使えるボールになっていると思われます。
コストパフォーマンスが良いボールで、キッチリとスコアも出したいゴルファーに、『RB 566 ネクスドライブ』をオススメします。個人的にも、出逢うタイミングが合えば、エースボール候補になってもおかしくない素晴らしいボールでした。
『RB 566 ネクスドライブ』は、世界最多のディンプル数ということで、話のネタとして使うことを想像できるボールですが、そういう隙間のようなチャンスを逃さずに、ゴルファーを虜にする魅力満載のボールとしてお見事でした。ベストスコアを狙いたい、平均スコアをシビアに上げたいという目標が明確なゴルファーは、使ってみるべきボールです。
【試打ギアスペック】
『RB 566 ネクスドライブ』
構造 2ピース
カバー アイオノマーカバー
ディンプル 566 D-Dimple
カラー ホワイト/イエロー/オレンジ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
◇ ◇ ◇
シャフトクロスしてもいい? ヒザを動いちゃダメ? 気になるスイングのポイントが自分に合うかは関連記事「【スイング相性診断】」でチェックしよう!
ヘッドスピード40m/sでも最新ギアを使いこなせる? ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典のシン貧打・爆裂レポート