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    パターの種類を知って、自分に合った最高の一本を見つけよう!

    「パット・イズ・マネー」と言われるように、パッティングはスコアアップに非常に重要な役割を果たしています。どんな飛ばし屋でも、パターで何回も叩いてしまってはスコアを縮めることができません。逆に、飛距離には自信がなくてもパッティングを含むショートゲームが上手ければ、いいスコアで回ることができます。パターはドライバーやアイアンと違ってプロと同じモデルに手を出すこともできるので、他のクラブとはまた違った選ぶ楽しさもあります。本記事では、あなたが納得のいく一本に出会うために、パターの種類と特徴を詳しく紹介していきます。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年3月27日 08時09分

    • ギア
    • パター
    目次 / index
    • ブレード型パター
    • マレット型パター
    • ネオマレット型パター
    • クランクネック
    • ベントネック
    • センターシャフト
    この記事の写真 9 枚を見る

    1.パターの種類と特徴

    パターは、グリーン上でボールをカップに入れる際に用いるクラブです。プレーで使用する14本のクラブのうち、他の13本のクラブはボールを打って飛ばすために作られていますが、パターはボールを打って転がすために作られているため、ロフト角はほぼ付けられていません。

    パターの種類で大きな特徴となっているのは、ヘッド形状です。ヘッド形状は大きく分けてブレード型、マレット型、ネオマレット型の3タイプが主流になっています。

    ブレード型パター

    ブレード型パター

    ブレード型パター

    ブレード型は最もオーソドックスなタイプで、ゴルファーから根強い支持を得ています。たとえ他のヘッド形状のパターを新たに迎えたとしても、結局はブレード型に戻る、と言われているほどです。

    それほどまで高い人気を誇るのは、バランスの良さ。構えやすく、操作性が良く、ミスに強い。

    ヘッドは小ぶりでフェースの開閉がしやすいためコントロールしやすく、微妙な距離感も出しやすいことから、多くのプロにも愛用されています。

    ブレード型は、ゴルフクラブメーカーのPINGがブレード形状の名器「ANSER(アンサー)」を生んだことから「ピン型」「アンサー型」とも呼ばれています。

     ■ブレード型パターの特徴
    ・ヘッドが直線的な形状のため、アライメントが取りやすい
    ・ヘッドがコンパクトで重心が浅いため、ヘッドを操作しやすい

    ☆おすすめのゴルファー:
    バランスの取れたパターを求めている人、右に打ち出しやすい人

    マレット型パター

    マレット型パター

    マレット型パター

    マレット型パターは、フェース裏に重心を集中させた大ぶりのヘッドが特徴で、別名「かまぼこ型」と呼ばれています。一番の特徴は、直線的に振りやすい点。上から見た際の面積が大きいため、構えた時の安心感にもつながっています。

    ■マレット型パターの特徴
    ・フェースが開いたり閉じたりしにくく、真っすぐ打ち出しやすい
    ・重心がフェース裏に集中しており、振り子のように振ることができる

    ☆おすすめのゴルファー:
    ヘッドがブレてストロークが安定しない人

    「L字パター」はマレット型?

    「L字マレット」というパターもあります。これは、アイアンと同じようにヘッドの端からシャフトが伸びる構造をした「L字型パター」のヘッドが、マレット型のような形状をしているものです。

    ブレード型をした「L字ブレード」パターもあります。これは操作性は高いものの、手なづけるにはかなりの技術を要します。そのため近年は、マレット型とL字型のいいとこ取りをしたL字マレットパターのほうがメインになっています。石川遼プロは2007年のプロデビュー以来、L字マレットで数多くの勝利をつかみました。

    ネオマレット型パター

    ネオマレット型パター

    ネオマレット型パター

    最近なにかと話題になっているのが、ネオマレット型パターです。これはマレット型よりもヘッドが大きく長方形に近い形状で、フェースも大きめ。ツノが2本出ているタイプなど、見た目も個性派揃いです。

    最大の特徴は、目標に対して真っすぐ構えやすい点。ヘッドにアライメントラインが引かれたモデルが多く、フェースがどこを向いているか視覚でわかりやすいデザインになっています。慣性モーメントが高く重心距離も深いため、芯を外してもボールが真っすぐ転がってくれる点もメリットです。

    ネオマレット型パターはオートマチックに真っすぐ打つことができるとあって、初心者はもちろんのこと、最近はプロにも人気があります。

     ■ネオマレット型パターの特徴
    ・真っすぐ打ち出しやすいため、パッティングが安定する
    ・四角い形状のため、視覚的にアライメントが出しやすい
    ・ヘッドが大きく芯も大きいため、打点のミスに強い

    ☆おすすめのゴルファー:
    パッティングが安定しない人、パターが苦手な初心者ゴルファー
     

    2.パターを選ぶ際のポイント

    自分にぴったりのパターを見つけるには、ヘッド形状以外にもネック形状やシャフトの長さ、フェース素材、グリップなど、チェックすべき項目がいろいろあります。これらのうち、どれかひとつが違うだけでも別の特性を持ったパターになるので、選ぶ際は妥協せず、細部にまでこだわることが大切です。

    ネック形状

    まずはネック形状です。ここでは4つのタイプについて解説します。

    クランクネック

    クランクネック

    クランクネック

    ネック部分が、文字通りクランク状になっているタイプです。最もポピュラーなネック形状で、比較的ブレード型パターに多く採用されています。クランクネックのパターはターゲットに対して正確に構えやすく、ボールをつかまえやすいため、幅広いゴルファーにとって使いやすいのがポイントです。

    ヘッドを真上から見た際、シャフトの外径の右側にフェース面が重なる「フルオフセット」のものが多く、これは右に出るミスを軽減してくれます。

    ベントネック

    ベントネック

    ベントネック

    “ネック”とはいえヘッドにはネックがほとんどなく、シャフト自体を湾曲させてネックの代わりにしたタイプです。

    シャフトの曲げ方によって特性が異なりますが、一般的なのはシャフトの延長線上に重心がくる「フェースバランス」のものです。比較的マレット型パターによく採用されており、真っすぐオートマチックに振りやすいのが特徴です。

    フェースバランスではなく、シャフトの中心線よりフェースが右側にくる「オフセット」を付けたものもあります。

    センターシャフト

    センターシャフト

    センターシャフト

    センターシャフトは、フェースのセンターからシャフトが伸びているタイプです。オフセットは付けられていません。

    センターシャフトは、シャフトの延長線上にヘッドの重心があるため、直感的に扱うことができるのが最大のメリットです。つまり、手の延長線上にフェースの芯があるので、目標に対してフェースをスクエアに構えやすく、ボールの芯をヒットしやすい。しかも、打感が手元にダイレクトに伝わるので距離感を合わせやすいのも特徴です。

    三角ネック

    三角ネック

    三角ネック

    三角ネック(正面)

    三角ネック(正面)

    三角ネックはテーラーメイドの「トラス」やオデッセイの「トライ・ビーム」に代表されるように、ネック部が三角形状をしたタイプです。

    通常のパターはヘッドとネックの接合部分が1カ所なのに対し三角ネックはその面積が広く、言わば“面”で支えるため、打点がズレてもヘッドのブレを抑える効果が期待できます。ブレード型、マレット型などヘッドのバリエーションは増加中です。

    三角ネックのパターは、国内女子ツアーでの活躍によって人気に火が付き、今では多くのプロが使用しています。
     

    シャフトの長さ

    パターのシャフトの長さは33インチ、34インチ、35インチが一般的で、最もオーソドクスなのが34インチです。ただし、プレーヤーの身長や腕の長さはもちろん、構え方やストロークのリズムによっても適正な長さが異なります。 シャフトの長さによって構えやすさ、距離感の合わせやすさが変わるので、必ずチェックして適正な長さを見つけましょう。

    あくまでも一般論ですが、やや短めの33インチは前傾角度が深いゴルファーにおすすめです。入れごろ外しごろのパットでショートしがちなゴルファーは、ストロークのリズムを速めるのに有効です。

    やや長めの35インチは上体を起こし気味に構えるゴルファー、ストロークのリズムがゆっくりめのゴルファーにおすすめです。

    ただし、両腕を三角形にして構えるか、五角形にして構えるかによっても適正な長さは異なるので、一番は実際に構えて打ってみることです。

    35インチよりも長いパターも増えている?

    シャフトが38〜41インチ前後の中尺パター、45インチ前後の長尺パターもあります。中尺パターはグリップエンドをかなり余らせて握るのが特徴で、ヘッド軌道のブレを軽減します。長尺パターは左右の手を離して握るよう、グリップが2カ所にあります。理想的な振り子運動のストロークを促し、パッティングが安定しやすいのがメリットです。

     2016年に、長尺・中尺のパターを体に固定してストロークする「アンカリング」が禁止されました。しかし、違反となるのはあくまでもアンカリングという技法であり、シャフトの長さではないので、中尺・長尺パターもルールに沿って使用すれば問題ありません。

    フェース素材

    パターのフェース素材は、主に金属のものと樹脂などをインサートしたものの2種類があります。

    金属フェースは、ヘッドと同一の金属を精密な製法で削り出してつくられています。樹脂などをインサートしたフェースは、フェースの中央部分の金属をくり抜き、そこに樹脂などの異素材を埋め込んで(インサート)つくられたものです。

    一般的には金属は硬く、樹脂製のインサートは打感が柔らかいとされていますが、金属製とはいえ素材はさまざまです。同様に、インサートの素材もエラストマー、ウレタン樹脂など多様で、埋め込む素材によって打感を変えることができます。

    自分にとって心地よく感じる打感、打音が得られるフェースを持ったパターを選ぶようにしましょう。

    グリップ

    パターのグリップは形状も種類も実にさまざまで、値段もピンキリです。ただ、高ければいいというものではないので、自分の好みに合ったものを使うようにしましょう。

    太さ

    グリップの種類を大まかに分けると、サイズは細・中・太の3種類。細めのグリップはブレード型パターと相性が良く、操作性や方向性を出したいゴルファーに向いています。太めのグリップは手の余計な動きを抑制するので、ヘッドの重さを利用して真っすぐ引き、真っすぐ打ち出したい人向き。マレット型やネオマレット型のパターと好相性です。

    グリップ形状

    形状は、下方に向かってグリップが細くなるテーパー型と、太さが均一のノンテーパー型があります。テーパー型は力の入れ具合などの微調整がしやすく、ノンテーパー型は逆に手の動きを制限するため、手ブレを軽減して安定感あるパッティングを促します。

    素材

    素材は、ゴム素材に糸を練り込んだコードグリップ、ゴム素材を使用したラバーグリップ、本革や人工皮革を使用したレザーグリップなどがあります。

    コードグリップは、手にフィットして滑りにくいのが特徴です。汗や雨で濡れても滑りにくく、耐久性も高め。

    ラバーグリップはグリップ力が強く、値段も比較的リーズナブルです。加工しやすいとあって、多彩な種類のグリップが発売されています。

    レザーグリップは手に吸い付くような、しっとりした触感がポイント。繊細なフィーリングが得られますが、汗や雨に弱いのがデメリットです。値段も高めです。

    3.まとめ

    パッティングはスコア全体の4割程度を占めています。つまり、パッティングはスコアアップの要。そのためにも、自分に合った一本が見つかれば鬼に金棒です。ヘッドやネックの形状など各特徴をふまえたうえでいろいろなパターを試し、最もしっくりきて、違和感なく打てるものを見つけましょう。

    お気に入りが見つかったら良き相棒となるよう、自宅や練習場で練習を積んでいってください。長い付き合いになればなるほど、パッティングに自信がついていくはずです。

    この記事のタグ

    • パター

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