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    “小ぶりヘッドドライバー5機種”の実力を試打検証〜BRNR Miniドライバー編【試打の鉄人】

    最新クラブや注目クラブを「試打の鉄人」が徹底チェック。トーナメント中継などで使われる「トラックマンシステム」を使い、リアルタイムに弾道を追跡・表示するなど、クラブの真の性能に迫ります。

    所属 ゴルフライター
    田辺直喜 / Naoki Tanabe

    配信日時:2023年10月2日 05時00分

    • ギア
    目次 / index
    • 1990年代半ばにツアーを席巻した名器『バーナーチタン バブル2』を当時のロゴやデザインを再現しながら、現代のテクノロジーを融合させたテーラーメイドの『BRNR Miniドライバー』
    • ヘッド体積は304ccとかなり小ぶりだが、43.5インチと短いため、構えるとほどよい大きさに見える
    • 「ZATEC チタンツイストフェース」という反発性能の高い現代のフェースを搭載。小ぶりでもしっかりした飛距離性能と寛容性を持つ
    • USTマミヤが日本専用に設計した純正シャフトを搭載。東レ社の「M40X」という素材を使うことで、スイング中のシャフト挙動が安定し、効率的なインパクトを生み出す
    この記事の写真 6 枚を見る

    市原建彦が弾道データをもとに“自分に合うか?”という目線で試打検証

    今回は、450cc以下の小ぶりなヘッドのドライバー5機種を市原建彦が試打。キャロウェイ『パラダイム トリプルダイヤモンド』、ピン『G430 LST』、ヨネックス『EZONE GT425』、ブリヂストンゴルフ『B-Limited 415』、テーラーメイド『BRNR Miniドライバー』を、計測データをもとにそれぞれ検証していく。
     
    ★『キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド』編の記事を見る
    ★『PING G430 LST』編の記事を見る
    ★『ヨネックス EZONE GT 425』編の記事を見る
    ★『ブリヂストンゴルフ B-Limited 415 ドライバー』編の記事を見る

    テーラーメイド『BRNR Mini ドライバー』の特徴は?

    1990年代半ばにツアーを席巻した名器『バーナーチタン バブル2』を当時のロゴやデザインを再現しながら、現代のテクノロジーを融合させたテーラーメイドの『BRNR Miniドライバー』
    ヘッド体積は304ccとかなり小ぶりだが、43.5インチと短いため、構えるとほどよい大きさに見える
    「ZATEC チタンツイストフェース」という反発性能の高い現代のフェースを搭載。小ぶりでもしっかりした飛距離性能と寛容性を持つ
    USTマミヤが日本専用に設計した純正シャフトを搭載。東レ社の「M40X」という素材を使うことで、スイング中のシャフト挙動が安定し、効率的なインパクトを生み出す
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    1990年代半ばにツアーを席巻した名器『バーナーチタン バブル2』を当時のロゴやデザインを再現しながら、現代のテクノロジーを融合させたテーラーメイドの『BRNR Miniドライバー』

    1990年代に一世を風靡した名器『バーナーチタンバブル2』を、当時のブランドロゴやクラシカルなデザインを再現しながら、現代のテクノロジーを融合させたのがテーラーメイドの『BRNR Mini ドライバー』。ヘッド体積は304ccとかなり小ぶりに設計されている。
     
    象徴的なのは、“K”の形状をした『K -SOLE』デザイン。芝の抵抗を減らすことで、抜けの良さと安定した飛びを両立させ、ティアップでも、地ベタからでも打てるように設計されている。ソールに配された2つのウェイトは交換することでヘッドの重心位置を調整することが可能で、標準では後方に13.0グラム、前方に1.5グラムのウェイトが設置され、ボールが上がりやすい状態になっている。
     
    また、打点による球のブレ、飛距離低下を抑えるテーラーメイド独自の「ZATEC チタン ツイストフェース」やミスヒットでもボール初速が落ちにくくなる「貫通型スピードポケット」など、」最先端のテクノロジーを惜しげなく投入。小ぶりなヘッド体積による振りやすさ、操作性と高い飛距離性能を備えたドライバーに仕上がっている。
     
    現代の大きめヘッドに慣れている市原建彦は、レトロデザインで超小ぶりな『BRNR Mini ドライバー』をどう評価するのか…?

    【試打レビュー】「ドライバーで球が散る人には最大の武器になる」

    今回のテストではロフト11.5度のテーラーメイド『BRNR Mini ドライバー』に67グラムの純正シャフト『UST Mamiya PROFORCE M40X JP SPEC』のSフレックスが装着されたクラブでテストを実施。アドレスを取ってヘッドをチェックした市原は開口一番「小っさ!」とヘッド体積に驚きの声を上げたが、「43.5インチとシャフトが短いぶん、そこまで振りづらくはなさそうです。これが46インチとかになると、ヘッドが小さく、シャフトが長く感じて、振りづらさが出るかもしれませんが、このスペック設定は絶妙ですね」。
     
    試打を開始すると、『BRNR Mini ドライバー』の群を抜いた方向安定性の高さが明らかに…。
     
    「ライナー系の弾道で、絶対曲がらないイメージ。狭い林間コースなどで、威力を発揮しそうな弾道の高さです。打感もかなり柔らかく、フェースにくっついて、ボールを押す感覚があります。驚きなのは、案外キャリーが出ていること。大きめのヘッドに比べて“けっこう飛距離が落ちるのかな?”と思いましたが、そんなことはありませんね」
     
    市原がティアップして打った3球の弾道は、ほぼ同じ高さ、同じ方向に打ち出されていた。
     
    「フェードするわけでもなく、ドローするわけでもなく、低中弾道の真っすぐな球が出てくれる。球がネジれる感じがまったくありません。試しに地面から直ドラも打ってみましたが、フェースがシャローな分、構えてみても難しさは感じませんし、球も拾いやすかったですね。しかも、ティアップとほぼ同じ高さの弾道で、キャリーの差もかなり小さいんですよ。3Wの代わりに入れてもいいし、ドライバーで球が散る人には最大の武器になる。色々な使い方のできるクラブですね」
     
    ヘッド体積がかなり小さく、シャフトが短い『BRNR Miniドライバー』は、“曲がらないけど、飛距離は落ちる”と想像する方もいるかもしれないが、実際は曲がりが減って、飛距離もほとんど落ちなかった。現代の大型ヘッドに苦手意識がある人、ドライバーが苦手でボールが散ってしまう人にとっては、ゴルフを変える大きな選択肢になるクラブかもしれない。

    【試打映像】弾道計測データ&市原建彦の評価は…?

    試打の鉄人 プロフィール|市原建彦(いちはら たつひこ)1978 年生まれ、神奈川県出身。ツアー通算1 勝。アマチュア時代の96 年に「世界ジュニア」を制覇。プロ転向後は、06 年「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」で優勝を果たしている。187cm の長身から放つ豪快なショットが持ち味。自身でトラックマンを保有し、ギアへの造詣も深い。

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