ロマン派ゴルフ作家語る
『AI-ONE MILLED SEVEN T DB パター』のAIフェースは、機能します。それは、違和感のような奇妙な感覚かもしれませんが、打ち慣れていくほどに、その威力に驚愕するはずです。
あまりにも未来過ぎるテクノロジーに、2023年を生きているゴルファーは、すぐにアジャストできないのです。
戸惑いがあって、数発打っていく内に理解して、その後、更に慣らしして、徐々に使えるようになります。最初の数発で、諦めないように注意しましょう。
『AI-ONE MILLED SEVEN T DB パター』の特別な部分は、ダブルベントのネック処理の巧みさです。
プロ用にチューニングされたパターでは、見たことがありますが、それ以外では見たことがないほど美しく、無理な歪みが一切ないネックになっています。方向性に不安がない理由は、このネックが働いてているからです。
これだけでも十分に、このパターを購入する理由になると思いました。
注意したいのは、機械的にパッティングをするゴルファーよりも、感性でパッティングをするゴルファーに『AI-ONE MILLED SEVEN T DB パター』にオススメだということです。
新しいAIフェースは、感覚をより鋭くした者に微笑むように感じました。
最後にもう一つだけ、注意点を書きます。
同じAIフェースのパターでも、ヘッドによってかなり大きく変わるということです。『AI-ONE MILLED SEVEN T DB パター』は、他のヘッドと比較すると転がりそのものは弱いのです。おいおい、と声が出るほど転がるヘッドもあるのです。
同じだと考えて選択すると、ちょっと大変なことになると思います。
ヘッドが持っている特性が強く出るようなので、興味があるヘッドの形ごとにちゃんと試打をしてから判断するようにすることを強くオススメします。
試打をしながら、はっきりとしたことがあります。
2年もすれば、全ての新製品のパターは、大なり小なりフェースの裏が凸凹あるのが当たり前になって、ロングパットの距離感に苦しんでいるゴルファーがかなり減っているはず、ということです。
パターのAIフェースは、ゴルフ史に残る画期的なテクノロジーとなるわけです。
打ってみなければ時代に乗り遅れます。打つべきです。
試打クラブスペック
『AI-ONE MILLED SEVEN T DB パター』
ヘッド素材 ステンレススチール+アルミニウムソールプレート+タングステン
フェース AI-ONEチタン・インサート
ロフト 3.0度
ライ角 70度
長さ 34インチ
