ロマン派ゴルフ作家語る

『TP COLLECTION BLACK BANDON TM1 パター』は、アドレスで我慢したり、不安に感じる要素がゼロでした。普通はかなり気に入ったパターでも、一つか二つは我慢する要素があるのです。自分のエースパター然りです。
しかし、完璧でした。僕は、角型ヘッドが苦手なのですが、怖いほど構えやすく、方向性がピタッと合った感じがすると力がふっと抜けるのです。

視覚から入ってくる情報は、個人差がありますので、真逆の評価を下す人がいるかも逸れませんが、本当に美しくて、癖がないところが個人的には良かったです。

トラスネックは、ビンビンに機能しています。
ミスヒットを方向性的にも、距離感的にも、助けてくれるやさしさも良い感じですが、いわゆるやさしいパターではありません。
微調整的に、インパクト時に指先が反応したら、それがヘッドに伝わって作用するのです。
『TP COLLECTION BLACK BANDON TM1 パター』は、パットの調子が明確になるデメリットを受け入れる代わりに、絶好調のレベル上げができます。そして、入り出したら止まらないゾーンを体験できるチケットになると思われます。

手足のように使うことで機能を発揮してくれるパターを探しているゴルファーにオススメします。
オーソドックスを極めた角型パターを使いたいゴルファーにもオススメです。

微妙に曲がるラインほど、『TP COLLECTION BLACK BANDON TM1 パター』は信頼を強めるように感じました。方向性とタッチが合わなければ、微妙に曲がるラインを完璧に攻略することができません。

どんなに腕が良くとも、信頼できる用具がなければ、パフォーマンスは最大にはなりません。そんなわかり切ったことを『TP COLLECTION BLACK BANDON TM1 パター』の試打で改めて教わったような気がします。

試打クラブスペック

『TP COLLECTION BLACK BANDON TM1 パター』

ヘッド素材 ソフトステンレススチール（303SS）
フェース ブラックカラー PURE ROLL 5ミリ厚
ロフト 3度
ライ角 70度
長さ 33インチ　（34インチもあり）

【著者紹介】篠原嗣典