シン貧打爆裂レポート『ST-Z 230 フェアウェイウッド と ユーティリティ』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年3月16日 08時00分
注目ポイント
ミズノは、『ST-Z 230 フェアウェイウッド』と『ST-Z 230 ユーティリティ』を2023年3月10日に発売しました。
『ST-Z 230 シリーズ』のコピーは“鉄芯の飛び。”です。“鉄芯”=「CORTECH CHAMBER(コアテック チャンバー)」です。
ソールを見ても、今までのクラブと特別な違いはありません。しかし、フェース寄りに刻まれた大きな溝にブルーの樹脂が入っている部分をよく見ると、「CORTECH CHAMBER」という文字がプリントされています。
見ることは出来ませんが、この溝の中で、樹脂の中央に浮かすような配置でステンレスの芯が入っているのです。この仕組みが、「CORTECH CHAMBER」です。
高速度でインパクトを迎えたヘッドは、ボールに当たった瞬間、急減速します。慣性の法則で、浮いた状態にある鉄芯だけが、前に行こうとするのです。電車に乗っているときに、ブレーキがかけられると、車内の乗客が進行方向に動いてしまうのと同じ原理です。この「鉄芯」の動きは、フェースにエネルギーとして伝わるのです。
結果として、初速が上がる効果があるということと、物理に詳しい個人的に信頼している研究者の話だと、スピンを減らすような効果もあるというのです。
ドライバーはヘッドが大きいので、こういうテクノロジーを搭載できるのはわかりますが、ミズノは今回、ヘッドが半分以下の大きさのヘッドのフェアウェイウッドにも、ユーティリティにも、搭載したのです。すごい自信の証だと、僕は感じました。
わかりやすく、効果がイメージできるところが「CORTECH CHAMBER」の最大の魅力です。
今回、フェアウェイウッドとユーティリティは、『ST-Z 230』のみです。位置付けとしては、『Z』が上位機種で、『X』が少しやさしいほうになります。つまり、ちょっとむずかしいほうだけが発売されるようですが、これは、前モデルになる『ST-X 220』が継続して販売されることから、よりわかりやすい層に先に使ってもらって、「CORTECH CHAMBER」を浸透させる作戦なのかもしれません。
『ST-Z 230 フェアウェイウッド』は、ロフトは15度の3番ウッドを『ST-Z 230 ユーティリティ』は、ロフト22度の4番を試打することになりました、ロフトは、±2度の調整が可能です。シャフトは「TOUR AD GM F」のSフレックスです。
試打した日は、晴れ、気温は2℃~14℃。弱風でした。使用したボールは、クラブだけの影響に敏感になるように使い慣れた『TOUR B X』です。
自分のクラブを選ぶような神聖な気持ちで、『ST-Z 230 フェアウェイウッド と ユーティリティ』を試打しました。
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』