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    松山英樹愛用のアイアンは、バンスがほとんどなくて超難しいってホント?

    米国男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦を制した松山英樹。初の年間王者を狙う松山が愛用するアイアンの顔やソール形状について詳しくレポートしたい。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年8月29日 03時30分

    • ギア
    • 松山英樹
    • アイアン
    4~9番まで『スリクソン Z-Forged II』を使い、シャフトは『DGツアーイシューS400』を採用。バンスはほとんど削っているという
    4~9番まで『スリクソン Z-Forged II』を使い、シャフトは『DGツアーイシューS400』を採用。バンスはほとんど削っているという (撮影:GettyImages)
    • 『スリクソン Z-Forged II』。マッスルバックの中ではやさしさがあり、ヘッドサイズが大きめという
    • 『スリクソン Z-Forged II』。ソールの山部分は削り、フラットなソール形状に仕上げている。バンスがほとんどなく打つのが難しいという
    • 『スリクソン Z-Forged II』。通常モデルは山型ソールになっており、芝に突っかからずにロフトが立って当たってくれる
    • 『スリクソン Z-Forged II』。最適重心設計より作り出した余剰重量により厚肉化。ソフトな打感を実現している
    • 『スリクソン Z-Forged II』。トップラインが真っすぐに感じる方が、弾道を操りやすいという
    • 『スリクソン Z-Forged II』。メーカーHPにある画像を見ると、マッスルバックだが、多少グースネック形状になっていることが分かる
    この記事の写真 19 枚を見る

    米国男子ツアーのプレーオフシリーズ初戦を制した松山英樹。初の年間王者を狙う松山が愛用するアイアンの顔やソール形状について詳しくレポートしたい。

    松山の愛用アイアンはバンスがほとんどなかった! 顔はトップラインが長い”和顔”だった【写真】

    松山は、アイアンでは4~9番まで『スリクソン Z-FORGED II』を使い、シャフトは『DGツアーイシューS400』を採用している。武器でもある切れ味鋭いアイアンショットを支える『スリクソン Z-FORGED II』ヘッドにはどんなこだわりがあるのか? 松山のクラブを担当するダンロップの宮野敏一氏にじっくり話を聞いた。

    「『Z-FORGED II』は、マッスルバックの中ではやさしさがあり、ヘッドサイズが大きめです。基本的にやさしさのあるマッスルバックが好みです。もちろん柔らかい打感が売りですが、このモデルの打感にすごく満足している状態なので、ずっと使用しているのだと思います」

    松山のアイアン選びで大切なのは、やはり顔。アイアンは、どんな顔が好みなのだろうか?

    「いわゆる昔からある『和顔』が好みですね。海外ブランドの顔は丸みが入ってきます。丸みがある顔よりは直線がたくさんあるものが好みなんです。トップラインが真っすぐで、頂点が長くストレートになっているほうが”真っすぐ”を感じやすい。真っすぐを感じる顔の方が、弾道を操りやすいのだと思います」

    また、松山自身はストレートネックよりグースネックの方が好みだという。グースネックの方がロフトが見えるので、安心してダウンブローに打ちやすいのだ。確かに『スリクソン Z-Z-FORGED II』のメーカー画像を見ると、若干グースネック形状になっている。

    最も意外な点が、バンス。実はアイアンにもバンスが存在し、バンスがあることでソールが地面に当たった後にロフトが立ってくれる。このため、球を押し込むことができるのだ。また、ソールが芝に突っかからずに抜けが良くなる役割も果たす。

    スリクソンのアイアンはソールの前と後ろを削った『山型ソール』が特徴であり、抜けの良さにツアープロにも定評がある。ただ、松山が愛用するモデルは『山型ソール』を削っているというのだ。

    「ソールの山部分は削って取って、フラットなソール形状になっています。バンスがほとんどありません。『山型ソール』がやさしいのは、松山プロも百も承知。でも、1年間プレーする中でやさしさはないほうがいいんです。1年間米国でプレーすると、色々芝があって、地面の硬さも変わるので、どんな地面の硬さでもどんな芝でも対応できるにはフラットなソールの方がいいそうです。1年間自分のスイングで対応するのが松山プロ。フラットなソールで芝に対応して打てないと、スイングが崩れていると判断できますよね。バンスがあるモデルで打っていると、絶対スイングが変わっちゃう。ヒール側は芝の接地面をなくすために、ちょっと落としていますが……」

    以前、タイガー・ウッズ(米国)の愛用アイアンは、ソールのヒール側を直角に仕上げられていると聞いたことがある。通常はネック側は丸くして接地面を減らして抜けを良くする。ただ、直角の方がヘッドの挙動を制御しやすくなり、スイングの調子を判断するバロメーターにもなっていたという。名手はクラブにも自分の『基準』を持っているということだろう。

    ◇ ◇ ◇

    ●松山英樹は、『ツアーAD DI』シャフトを高校から使い続けている。関連記事【年間王者を狙う松山英樹さん、高校から『ツアーAD DI』シャフトを使い続ける理由は『細さ』ってホントですか?】を読むと、そのヒントがシャフトの細さにあることが分かります。

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    • 松山英樹
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