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    マジ!? 今季のPGAツアーで「FWキープ率」を爆上げした選手が『Qi10』ばかりの件

    今季のPGAツアー選手のティショットに異変!

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年6月29日 04時46分

    飛ばし屋の「FWキープ率」が上がったら“無双”は当然!?(GettyImages)
    飛ばし屋の「FWキープ率」が上がったら“無双”は当然!?(GettyImages)
    • これがマキロイのFWキープ率を約15%も上げた、本人の『Qi10』の接写【画像】
    • クラブ画像は、米国テーラーメイド
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    1月に開幕した今季のPGAツアーも、既にメジャー3戦を終え、間もなく7月と後半戦に入っている。今季は世界ランク1位のスコッティ・シェフラーが6勝とマレット型パターに替えて無双状態だが、もう一つの【無双】がドライバーに見られる。それは飛びではなく「FWキープ率」だ。

    これまでPGAツアーでは「飛ばし屋=FWキープ下位」が常識だと言えた。ヘッドスピードの速い選手ほど、同じインパクトのフェースのズレでも300ヤード先で大きくなるのが宿命だったが、シェフラー以外の選手たちも、従来の常識を覆して見える。まずは、今季と昨季の「FWキープ率」を引き上げた順に、選手たちを見てみよう。
     
    << 昨季より FWキープ率 が大幅増の選手 >>
    R・マキロイ/ 53.25➡67.93(+14.68%)144位↑
    T・フリートウッド/ 61.82➡76.38(+14.56%)64位↑
    S・ストラカ/ 64.49➡77.76(+13.27%)31位↑
    K・キタヤマ/ 51.46➡64.43(+12.97%)123位↑
    M・フィッツパトリック/ 56.61➡69.50(+12.89%)123位↑
    J.T.ポストン/ 60.47➡71.71(+11.24%)78位↑
    S・ティーガラ/ 52.85➡63.92(+11.07%)106位↑
    C・モリカワ/ 68.03➡78.27(+10.24%)7位↑
    A・シェンク/ 55.25➡65.39(+10.14%)104位↑
    A・ノレン/ 54.95➡65.07(+10.12%)101位↑
    S・シェフラー/ 62.09➡71.99(+9.90%)55位↑
    X・シャウフェレ/ 57.46➡67.23(+9.77%)98位↑
     
    ギア好きなら、この面々を見れば何の話かお察しだろう。テーラーメイドの「コア」と呼ぶ真ん中モデルの『Qi10』を今季使用するのが、今季最もFWキープ率を伸ばしたマキロイ、続いてフリートウッド、55位も順位を上げたシェフラーの3人だ。また、『Qi10 LS』を使うのが、123位も上げたカート・キタヤマ、10.24%も上げたコリン・モリカワと、とにかく『Qi10』シリーズを使う、テーラーメイド勢が目立っている。
     
    では、「テーラーメイドの新作だけが方向に優れるのか?」と言えば、「キャロウェイも凄い」のが面白いところ。3番目にFWキープ率を上げた、セップ・ストラカは当初の『Qi10 LS』から3月以降は『Paradym Ai Smoke◆◆◆』に。また、101位も順位を上げたアレックス・ノレンも『同 MAX D』、悲願のメジャー制覇を達成したザンダー・シャウフェレも『同 ◆◆◆』と、キャロウェイの新作で方向性が良くなって見える。
     
    また、上記12人の中で、マキロイ(BK)、フリートウッド(TR BL)、ストラカ(24BL)、ノレン(TR BL)、シェフラー(BK)の5人がフジクラ『ベンタス』シリーズを使用している。ただ、シャフトは昨季から『ベンタス』を継続する選手も多いため、今季から使う新ヘッドやスイングなどの影響と見るのが自然かもしれない。
     
    ちなみに、昨季と今季の「FWキープ率」を比較できる選手のみを抽出したが、今季のコースセッティングや天候などの影響も当然考えられる。全体128人のスタッツの平均が「+2.62%」で、昨季よりFWキープ率を上げた選手が程度の差はあれ84人と過半数を大きく超えていた。
     
    ネリー・コルダやセルヒオ・ガルシアら上下左右MOIが【10K】の『Qi10 MAX』を使用する選手らと違い、上記の『Qi10』や『Qi10 LS』はヘッドスピードの速い男子選手の意図通りに振れるMOIに抑えられている。ここはキャロウェイも同じだが、「ツイストカーボンフェース」や「Aiスマートフェース」といった、両社のフェース技術がロボット級の精度のトップ選手には、両社の研究通りの効果をもたらすのかもしれない。(編集部M・K)

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